Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

‘鉄人’小橋は必ず還る

2006-06-30 | スポーツ
昨晩、何気なくテレビを見ていたら愕然としました。

小橋が腎腫瘍摘出のため次期シリーズ欠場へ(スポーツナビ)

信じられないという思いで一杯です。何度も現役引退の危機にさらされる大怪我を乗り越えてきた絶対王者の小橋に、こんな事態が訪れるなんて。

腫瘍が悪性でないかもしれないし、癌ではないかもしれない。今はまだそれが分らないけれど、良い方向に向かうことを信じていきたいです。小橋選手には今は焦らずじっくりと病気を治して欲しい。そしてまたリングに上がる時が来たら、また熱いファイトを見せてもらいたいです。きっとその日がやって来ると信じていますから。

イビチャ・オシム氏は監督をやるのか

2006-06-29 | Jリーグ
昨日に引き続き、オシム氏についてです。まずオシム氏は代表監督を本当にやるのか疑問です。確かに決定的という論調が目立ちますが、その大半は協会側のポジティブな意見をマスコミが誇張して書いているものだと思うので、実際のところはまだわからない。また協会主導でここまで盛り上げている現状を考えると、オシム氏本人はどう思うだろうか。自分の知らないところで勝手に祭り上げられていたら、人間誰しも少なからず不快感は感じると思います。だからオシム監督は就任濃厚ではないし、もしかしたら代表監督はやらないんじゃないかと思います。

ただ個人的な意見を言えば、オシム氏の代表監督就任に関して純粋にその事自体は大歓迎。確かに凄く期待できる。唯一の不安材料は年齢だけだと思います。但し協会の政治力やしがらみが絡んだ今の状況での就任は反対。木村元彦氏のこのコラムを読めば、川淵一派の腐りきった現状が読み取れます。もしオシムが代表監督就任を辞退した時、ネルシーニョ氏のように「サッカー協会は腐ったミカンだ」という発言はしないだろうけど、きっと重い言葉を残してくれるはず。もしそうなった時はその言葉を噛み締めるべき。

腐った協会につける薬は無いんでしょうか。全く呆れます。結局こんな現状では、誰が監督をやっても一緒なのではないだろうか。商業主義のエンターテインメントに成り下がった日本代表が変わるには、まず協会から変えないと。国内のリーグ戦を完全にないがしろにしている今の状況が変化しない限り、サッカー界はいい方向に転換していかないでしょうね。

オシムで決定はしていない

2006-06-28 | Jリーグ
世間はオシムジャパン誕生で決定的という風潮ですっかり盛り上がっていますが、まだ決定もしていないうちから外野が騒いでも意味無いと思う。今は待つとき。それよりも、すっかりドイツワールドカップでの予選リーグ敗退が過去の事として忘れ去られつつあるのは問題だと思う。それもこれも川淵キャプテンの会見での失言によって、世間の注目がそちらに向いてしまったから、ジーコジャパンに対する批判と反省が置き去りにされてしまった。あの発言は失言でもなんでもなく、批判を回避するための川淵キャプテンの計算された言葉だと思います。中国政府が自国政府への不満の矛先を転換させるために、国民の反日感情を煽ったのと同じですね。そしてまんまとそれに国全体が転がされてしまった。それが今のオシムフィーバーの全容ではないでしょうか。

ともかく、オシム一色になってしまったのは事実なので、しばらくはこの状況を見守っていきたいと思います。まだ思うところもあるので、この章、明日に続く。

カテナチオの神髄を見た~イタリア×オーストラリア~

2006-06-27 | フットボール全般
どんなに攻撃的チームを標榜しても、アズーリを根底から支えているのは鉄壁の守備だった。その事を強く痛感した決勝トーナメント1回戦、イタリア×オーストラリアでした。

オーストラリアの底知れぬスタミナと前へ進む積極的な姿勢は見ていて気持ち良く、素晴らしいチャレンジャーという印象を残してくれました。オーストラリアの頑張りがあったからこそ、この試合が最後まで目の離せない好ゲームになりました。

しかし経験と試合運びの巧さという点においては、イタリアの方が一枚も二枚も上手だった。特に一人少なくなった後はゴール前に釘づけで防御していたにも関わらず、ピンチらしいピンチの場面が少なかった。前線のキープレイヤーのビドゥカに対しては密着マークでシュートを打たせず。役割をポストプレーだけに限定する事で攻撃力を半減させ、ポストプレーに対しても必ず一人はケアしていたので、オーストラリアの攻撃に幅広さが生まれなかった。クロスや放り込みに対しても中で跳ね返してキッチリ対処していたので、シュートチャンスをあまり与えませんでした。これがカテナチオという教科書通りの堅守を見せてもらいました。やはりイタリアは強くて優勝を狙えるチーム、ここは大崩れはしなそうです。

J2第24節 ベガルタ仙台×モンテディオ山形 

2006-06-26 | ベガルタ仙台
最高の熱気に包まれた中で、素晴しい熱戦が繰り広げられました。両チームともお互いに一歩も譲らず、東北ダービーはドローに終りました。どちらにも勝つチャンスはあったので勝ち点2を失ったというのが、共通の思いではないでしょうか。痛み分けの結果となりました。

試合の流れは目まぐるしく入れ変わり、スリリングな試合展開が続きました。まず先手を取ったのは仙台。序盤から立て続けにチャンスを迎えるも決められず、逆に山形は最初のチャンスとなったセットプレーをゴールに結び付け先制。そこから動きの良くなった山形が攻めこむも追加点を奪えず。すると終了間際にボルジェスが決定的なチャンスを冷静に決めて同点で後半へ。後半も一進一退の攻防が続きましたが、勝つチャンスが多かったのはどちらかといえば仙台。終了間際の菅井のシュートは惜しかった。あれが決まってればユアスタは最高の熱気に包まれたんですけど。ただあれだけの暑さの中での消耗戦で、あの時間帯にサイドバックが相手ゴール前に上がっていた事が凄い。あのポジションに居た菅井のスタミナと気迫を誉めたいですね。「第4のFW」として本当に素晴しい役割を果たしている。今季最初の頃は、正直言ってボランチの方がいいんじゃないかと思っていましたけど、それを忘れさせる位の頑張り。あれなら中田がベンチでも仕方ない感じがします。

仙台のキーマンは千葉。普段はDFラインの前に壁として立ち、また時にはリベロとして守備を支えるこの選手は、仙台の守備において替えの利かない存在。サイドバックが積極的に上がれるのも、千葉が後ろでスペースをカバーしているからこそ。こういうタイプの選手が一人居るチームはなかなか負けないですね。同じように山根巌のいる柏や山口の居る横浜が負けないのも何となく分かる気がします。

山形で目立っていたのは財前。この対戦で一番注目される存在だし、選手紹介の時はもっとも大きな歓迎のブーイングを受けていましたけど、試合中もセットプレーで正確なキックを蹴っていたし、技術は錆び付いていなかった。それとこの試合でロペス番を担当した渡辺匠。この人もいい仕事をしていた。川崎時代を知っているだけに、J2である程度やれるとは思っていましたけど、やっぱりチームに貢献しています。それにしても毎回見るたびに感じますが、山形というチームは組織力が高くて全体で戦う良いチームという印象を強く持ちます。

仙台は引き分けに終りましたけど、愛媛のアウェーから中2日で臨んだ試合ということを考えると、この結果も致し方無しかなと思いました。ただドローに終っても、スタジアムの雰囲気は悪くなかったし、去年は感じられなかった一体感が生まれていて、J1を狙うチームの雰囲気になっている事が感じられました。このまま行けば実りの秋はやって来ると思いました。

パリーグ首位攻防戦

2006-06-25 | 野球
西武ライオンズ×千葉ロッテマリーンズ@長野から帰還しました。あちらも暑くて疲れました。長野オリンピックスタジアムは、長野五輪の開会式会場だった場所。滅多に来れない場所だったのでいい記念になりました。ちなみに個人的には長野県を訪れたのはこれが2回目となります。球場の雰囲気はいかにも地方でのゲームという感じで、「わが町にプロ野球がやってきた」という地元民の方が多くて、まったりした雰囲気だった。毎週、サッカーや野球の現場に当然の如く通っている者からすると、ある種新鮮な空気を感じました。もちろん関東からの遠征組も沢山居たと思いますが。実際、行きの新幹線で黒ユニの人をチラホラ見かけましたから。

試合の方ですが、マリーンズの自滅という感じの内容。初っ端から今江のエラーで始まって、そこからミス連発。そりゃあエラー・四球・ワイルドピッチとミスが重なれば、勝てるわけは無い。ライオンズは点数を与えてもらったという感じがしました。そしてギッセルがテンポ良くスイスイ投球していて、ライオンズの勝ち試合となりました。

二日連続で脱関東を果たし、暑い中でデーゲームを見続けたので、だいぶ疲労が蓄積しました。なので試合後は長野の街を堪能する事も無く、そそくさと新幹線で帰りました。

熱いダービー

2006-06-24 | ベガルタ仙台
仙台に行ってきました。今月2回目です。J1中断中に最も楽しみにしていた仙台×山形のみちのくダービー。日程の都合で今年もこのカードを見ることが出来たのは幸せです。試合の詳細はまた改めて書きますが、ダービーに相応しく熱い戦いでした。東京と変わらない暑さだった今日の仙台ですが、ピッチ上はそれ以上の熱気がありました。財前が輝いていたなあ。ユアスタで一番強く感じたのはその事でした。

日本終戦

2006-06-23 | フットボール全般
8年前のジャマイカ戦翌日のスポーツ新聞一面に、そんな4文字が大きく載っていた事を思い出しながらタイトルをつけました。 日本代表のドイツでの挑戦は終わりました。現実は厳しいものです。

ひとまず全試合が終了するまでは何があっても応援し信じ続けようと心に決めてましたので、今朝までは前向きに代表チームを見つめてきました。しかし終焉したので、思い切り放談させて頂きます。勝ち点1でグループ最下位という結果は、チームとしての積み重ねが感じられなかったジーコジャパンにとっては全くもって必然であり、最後に一番リアルな形で突き付けられた結果だと思います。ジーコ監督は退任しますが、独断でジーコを招聘し、全般の信頼を寄せていた川淵キャプテンもケジメをつけるべき。彼も監督と同罪です。

ジーコジャパンの4年間を振り返ってみると本当につまらなかった。いつも同じメンバー選考と一向に進歩の見られないサッカーの質。そして代表だけが祭り上げられJリーグがないがしろにされている現状。それが代表をつまらないと感じていた要因です。またW杯期間中は4年に一度しかサッカーを見ない連中が、偉そうに能書き垂れて日本批判しているのを見ては辟易していました。個人的には代表への興味を失い続けた4年間でした。あのトルコ戦の後は本当に悔しくて暫らく放心状態が続いたけれど、今回はどの試合の後もあまりショックはなかった。ブラジル戦が終了した時でさえも別に特別な感情は湧かず。むしろ個人的には昨日の突然の「マルクス契約解除」のニュースの方が数段衝撃が大きかった。日本戦にあまり熱くなれませんでした。日本人としてこれはマズいなあとは思いますけど、WBCの時ほど燃えてこなかったのは何故だろうか。

この前もチラッと書きましたけど、戦犯探し報道に対しても憤りを感じているんで、この場でついでに書かせてもらいます。自分は鹿サポですから、ヤナギを擁護させてもらいますけど、クロアチア戦の決定機だけを何回もピックアップして決定力不足を題材にする報道は納得いかない。あれこそ刷り込み型の報道。フランスW杯で城をA級戦犯に仕立て上げたのと一緒です。確かにあれは決めるべき場面だけど、それ以外のところで柳沢はフォアザチームのプレーをしっかりとこなしていました。むしろ戦犯として名を挙げるとするならば、オーストラリア戦で決定機を外し、クロアチア戦はほとんど消えていた高原・守備が脆い三都主・走れない中村俊輔、そしてその俊輔を最後まで使い続けたジーコ監督だと思います。もっとも、チームスポーツのサッカーにおいて、特定の個人を戦犯として槍玉に挙げる事自体が愚かな行為なんですけどね。日本はW杯に3回出場しましたけど、FWが点を取れていない状況は全く変わっていません。でも2002年の時はここまでFW批判はしていなかったと思う。結局負けるとその矛先をどこかに向けたいから、今回の場合それをFWに向けているのだと思う。本当に悔しいですよ。中村やジーコの方が明らかに問題なのに、我らのキングAが誹謗中傷・バッシングの嵐の矢面に立たされるなんて。

J2第23節 横浜FC×コンサドーレ札幌

2006-06-22 | Jリーグ
どちらが勝ってもおかしくない内容の競り合った良いゲームでした。両チーム共に、やりたいサッカー・持ち味は発揮できたと思います。

水曜夜に横浜での試合は、間に合うかどうか微妙なラインで、横浜駅到着時に既に18:40近かったので、キックオフには間に合わないかなと思ったのですが、どうにかバスに駆け込んでキックオフ直前に到着しました。程なくして選手入場。横浜イレブンが全員背番号4のユニで入ってきたのは驚きました。それだけトゥイードが愛されていたという事なのでしょう。こういう仕掛けは粋だなあと思います。

横浜は攻守のバランスが取れていて安定しています。この試合でも積極的にラインを押し上げて、サイドを使いながらパスを回して攻撃を展開しました。ここまでくると、今の順位に居る事も全く驚かないですね。ただ課題は決定力になるでしょうか。シュートがバーに弾かれたりと運のない場面もありましたが、決めるところは決めないと後々響いてきます。

札幌はこの試合ではいい時間帯とそうでない時間帯がはっきり分かれていたと思います。いい時間帯は後ろから積極的に押し上げて、ショートパスを繋ぎながら人数をかけて攻撃に転じていて、パス&ランの姿勢が発揮されていました。逆にそうでない時間帯は、相手に押し込まれてラインが下がり、前線のフッキや石井が孤立してしまう場面が目立ちました。後半の途中までは横浜が攻め込む時間が長かったので、こういうシーンをよく目にしました。ただ自分達のポゼッションで攻撃した時は、前線でボールを持てるフッキ・砂川・西谷を中心にリズミカルで連動性のある攻めが見られました。そしてこの勝利は札幌はにとったら大きな1勝ですね。アウェーで2位横浜相手から勝ち点3を取ったのですから、勝ち点3以上の価値ある勝利といえるでしょう。

横浜のセットプレーはほとんどトゥイードを狙って蹴っていました。最後に決めさせようという姿勢の表れだと思います。それを札幌も分っていているけれど止められずに、トゥイードの折り返しから決めた同点弾は彼の高さと強さ、それと気迫が見えたシーンでした。それ以外でも、この試合ではセットプレーのたびに火花を散らしあっていたのがそのトゥイードと曽田。そしてロスタイムに入った直後の左サイドからのFKを曽田がトゥイードに競り勝って決めたのは、何だかこの試合の幕切れとしてはある意味残酷で、ある意味このゲームを象徴する終り方だったように思えました。試合後に行われたセレモニーでは日本語での挨拶をしていました。数多くの外国人選手がシーズン終了後にひっそりと帰国する中、セレモニーで送られるトゥイードはそれだけチームに愛されていたんだなあと感じました。

緊迫した試合とそれにケリをつけたロスタイムの劇的ゴール。そして試合後のセレモニー。本当に良いものを見させてもらいました。素晴しい時間が過ごせた三ツ沢でした。

次は勝利。それだけだ

2006-06-21 | フットボール全般
予選リーグ2試合を終え勝ち点1の日本は、次のブラジル戦に2点差以上で勝つ事が予選突破の最低条件となりました。次は勝つだけ、目標が明確になって結構な事です。もうここまで来たら相手がどこだろうとそんな事は関係ありません。世界一のブラジル相手だろうと、自分達の出来る事・やらなければならない事をやるだけです。

W杯の熱狂ぶりは凄いもので、連日加熱とも思える状態に包まれていますが、日本代表の現状を憂い、この期に及んで戦犯探しに躍起になる報道はいかがなものか。彼らが戦犯としている選手らのマイナス面は決して今に始まったわけではなく、W杯開幕前からずっとわかっていたはず。それを今更何を言うか。

ブラジル戦勝利は確率の低い事かもしれないけれど、サッカーほど波乱が起きやすいスポーツはありません。この一戦に全てを懸けて戦って欲しい。ジーコジャパンが築いてきた4年間が良かったのか悪かったのかは今は別として、この4年間の集大成を最終戦で示して欲しい。ロナウジーニョをどう止めるかよりも、日本がまずやらなくてはならないのはその事です。

その人達は「サポーター」ではありません

2006-06-20 | 時事ネタ
JR渋谷駅前でサポーター数百人大騒ぎ、逮捕者も(読売)

やっぱりこういう事件が起こりました。騒いで暴れていた人は別にサッカーファンでもサポーターでもないでしょうね。タイガース優勝に便乗して、道頓堀に飛び込む人種と同類。ただ騒ぎたいだけのバ○。こういうバ○が増えるのは本当にいい迷惑。そしてそれをマスコミが面白がって取り上げるからまたつけあがる。全くもって悪循環です。そんな下らない事に注目するくらいなら、W杯中も中断せずに開催しているJ2の試合会場に来て、フットボールの試合をもっと取り上げてください。そこには本当の「サポーター」がいますから。

日本、クロアチアに勝てず

2006-06-19 | フットボール全般
残念な結果でした。両チームにとって痛み分け以上に痛すぎるドローになったと思います。内容としては、消耗戦となった中で最後までよく奮闘したと思います。あと一歩なんですが、そこが世界との大きな差になるのでしょう。良い結果ではありませんが、最悪の結果でない事もまた事実です。

戦術面についてあまり言及するつもりはないので、こちらは手短に。守備陣はある程度しっかり守れていて踏張ってました。ただ相手の右サイドに攻撃的な選手がいると、三都主の守備面の脆さを露呈してしまいますが、クロアチア戦もまさにそうなりました。相手のスルナは高い位置でどんどん仕掛けてきましたが、三都主のポジション取りのまずさと1対1の時の寄せの甘さで、そこから幾度となくセンタリングを上げさせてしまった。またスルナのところをケアするため、どうしても小笠原が下がらざるをえないから、小笠原は守備面の負担が増えて、攻撃面であまり貢献できませんでした。

オーストラリア戦もそうでしたが、ヒデの奮闘ぶりが素晴らしかった。一番体を張っているし誰よりも戦っている。今は多くの選手がヨーロッパの舞台でプレーするようになりましたが、本当の意味で「海外組」と呼べるのはヒデだけなのかもしれないなと感じました。

東京ヤクルト×千葉ロッテ 6回戦

2006-06-18 | 野球
長い長い試合でした。5回終了時に一番強い雨が降ってたんだから、そこでコールドにすればいいものを、敢えて強行するもんだから試合時間4時間越えと、疲労が溜まる試合になりました。

朝からずっと雨が降り続いていたので開催するのか疑問に思いながら神宮に向かっていたんですが、速報系のサイトを見ても特に中止の知らせもなく。なのでひとまず現地まで行くと試合時間延期のお知らせが。1時間遅れとの事だったので、外苑前の方に出て適当に時間を潰してから再び現地へ。しかし15時になっても別に1時間前と比べて雨が弱くなった様子はなく。それなら定刻で始めたら良かったのにと思いました。

試合開始早々、スワローズの先発藤井はストライクが入らず。そこにつけこんでマリーンズ2点先制。しかし渡辺俊介もピリッとせず逆転を許してしまう。そんな感じで両先発が打たれていたので試合が進むのが遅い。そして雨が最高に強まった5回、マリーンズは下位打線から作ったチャンスで反撃に転じ、2アウト満塁でバッターは里崎。ここで里崎がやってくれました。真っ黒に埋まったレフトスタンドに突き刺さる逆転満塁ホームラン。7-5となり、5回裏のスワローズの攻撃もサクっと終了。試合も成立したんだし、ここで終了かなと思ってたんですが(雨の具合から言っても、ここで終わらせて欲しかったですし)、結局中断し、暫くすると雨が止んできたので、その後試合再開。そこから先はお互いに点を取り合いながらマリーンズ1点リードで9回裏までいき、『幕張の防波堤』小林雅英が最後を締めてマリーンズ勝利。ヤクルトの今日の交流戦Vを阻止しました。両チームの打線がよく打って、競り合ったいい試合でした。

雨の日の試合だと、晴れの日に比べてピッチャーが足場を慣らしたり、ロージンを手につける回数が多くなったりするので、それによって投球テンポが遅くなるから、その分試合時間が長くなるなあと感じました。それと、平然と傘差し観戦している人が多いのと、それが当たり前になっている感じだったのが、サッカーとの大きな違いでした。サッカーで傘差し観戦は御法度ですから。そんなわけで、やっぱり野球は晴れの日にやるものだと思いました。

ヤクルトの最後の攻撃、あと一人ランナーが出たら、「代打俺!」だったんですけど残念ながらその場面はやって来ず。見てみたかったなあ。

J2第22節 湘南ベルマーレ×横浜FC

2006-06-17 | Jリーグ
一つの致命的なミスがゲームの行方を決定付け、残り時間を消化するだけの時間にしてしまった。後半7分、自陣ゴールの近くで湘南・ニヴァウドが犯したミスパス(あるいはクリア?)から生まれた先制点こそが、この試合の勝敗を決めたと思います。

神奈川ダービーだからか、それとも招待券をバラ撒いたのか、良く分りませんが今日の平塚は何故か客が多かった。周りのお客さんを見ていると普段のJ2とは違って、一見さんといった雰囲気の人も割と多く見受けられたので、やっぱり招待券を撒いていたのかと思いましたが、いずれにしてもビックリでした。多分観衆4000人程度だと予想していたので、いい意味で期待を裏切られた。

前半から湘南の出足の良さが目に付きました。中盤でプレスをかけて奪ったボールを素早く前線に運んでいく。チーム全体が積極的なプレーをしていましたが、なかなか先取点が奪えず。それでも湘南の横山・石原のツートップは思い切りがあってよかったです。またこの試合で個人的には二人の選手に注目していたんですが、そのうちの一人、中町はセンスを感じさせるパスやドリブルで、キラリと光るプレーを見せてくれました。またこの選手は守備も巧いので、対面のアウグストとの1対1で綺麗にボールを掻っ攫うなど、好プレーを披露していました。願わくば右サイドではなく、ボランチで使ってほしかったなという印象。ただアウグスト対策ということを考えれば、右ハーフでの起用も納得は出来ますが。

対する横浜の方は、前半は風上に立ったものの攻撃的には行かず、ひたすら中盤を省略して前線にロングパスを入れる展開に終始していました。1ヶ月前に仙台戦を見た時は、もっとバランスよくサッカーしていて、守る時はしっかり守るけれど、攻める時はある程度人数をかけて攻撃していたので、それと比べると今日はリスクを避ける戦いをしている印象を受けました。

そして後半7分の先制点。これが全てだったかなと思います。この時点で試合終了という感じでした。1点取った後の横浜は、前半の中盤省略サッカーが嘘のように、中盤で繋ぎながらボランチが積極的に前に絡むようになって来ました。対する湘南は暑い中で前半飛ばした事もあってか、ややペースダウン。ただそれ以上に感じたのは逆転できるメンタリティーがないなあという事。西ヶ丘のヴェルディ戦の時も感じましたが、失点すると勝てそうな雰囲気が消え去っていき、何となくダメだなあという感じになるんです。案の定、パスは回すんだけど、横浜が後ろを固めているから、前に行けず後ろに戻してしまう。前に仕掛けるプレーが少ない。例えばチャレンジパスだとか、ドリブルでタテに勝負するとか、そういうプレーが少ない。唯一、中町の素晴しいスルーパスから決定的な場面を作りましたけど決められず。これは惜しかったです。しかしこのシーンでのセーブを含め、横浜の菅野は素晴しいGKです。背の低さを身体能力の高さでカバーしていると思うんですが、ハマナチオの最後の砦としての、この人の存在感は本当に大きいものだと感じます。また湘南が攻めあぐねた要因として、ベテランのボランチ・山口の存在感は見逃せないと思います。ゴールに向かってくる湘南の若いアタッカー陣を、まるで子供扱いするかのように対処する冷静な守備はお見事です。

そして1-0で終わるのかと思った39分、この試合で注目していたもう一人の横浜・内田が素晴しいパフォーマンスを見せてくれました。ドリブルで二人をかわすと、遠目の位置から思い切りの良いミドル。これがゴールに突き刺さって2-0。このシュートは素晴しかった。ロシツキーのミドルは凄かったけど、この内田のシュートだって決して負けてないですよ。と思ったら本人も意識していたようですね。この一撃を見れただけでも、平塚まで観に来た甲斐があったものでした。