Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

ダイジロウ

2009-11-30 | Jリーグ
日曜は鳴門に一泊で行ってきました。ギリギリまで行くか迷っていたんですが、行っておいて本当に良かった。試合も大事だが何と言っても高桑引退。これがメインイベントのようなもの。

高桑は体格に恵まれたキーパーながら、肝心のところで不運に見回れてレギュラーを失い続けてきた不遇の印象が強い。時に大怪我だったり、ポカをやらかしたり。しかしその能力に疑いの余地はない。頼れる男だった。

その高桑も2000年の三冠戦士の一人。またあの時代の選手がピッチを去る事に時代の変遷を感じる。あれからもう9年も経った。もしかしたら高桑が怪我をしなければ曽ヶ端は台頭しなかったかもしれない。何せ第二期黄金時代の絶対的な守護神だったのだから。そんな男の晩年がJ2の中位でベンチを温める日々なのは実は密かに寂しかった。

仙台での高桑と言えば主に忘れられない二つの出来事が両方ヴェルディ戦だろう。個人的には06年4月のアウェー・神戸戦で防戦一方の展開をビッグセーブ連発で防ぎ1対0で勝った試合が一番印象に残っている。

高桑選手、本当にお疲れ様でした。

2009J1第33節 鹿島×G大阪

2009-11-29 | 鹿島アントラーズ

また一つ勝ち点3を積み重ねた。結果だけ見れば大勝だが内容的には紙一重。展開次第でどうにでも転がる可能性があった。

立ち上がりから想像以上に圧力をかけられたのは良い意味で意外だった。しかしその時間を過ぎると相手に流れを与え、それが試合が動き始める後半10分過ぎまで続いた。自分達が主導権・ポゼッションの権利を奪うとなかなか相手に渡さないのは両チームのレベルの高さ。

それでいてフィニッシュに関わる場面では両方とも最終ラインが体を張ってシュートやラストパスを止めるからスコアが動かない。こういう時はセットプレー・速攻・ミスが点に繋がる。するとやはりハーフウェイライン付近でペドロのドリブルを止めた小笠原からのスルーパスで一気のショートカウンター。それを興梠が相手と対峙しながら巧く流し込んだ。

ここから先の激流のような展開の目まぐるしさは静から動への変化。今度は相手のミスを誘発して攻守の切り替えの早さから野沢の芸術ループが決まる。それでもまだ押せ押せムードが漂う中、直後に二川が決めたのは結果的に見れば鹿島にとって良かったかもしれない。あそこで1点差になってから落ち着いて相手をいなそうとするプレーが見られたから。勿論2対2にされれば全く違う展開になっただろうけど。

その後は興梠の2点目とルーカス退場で実質試合は決まった。ガンバは一人少なくなったけれど、勝つしか道がないため玉砕覚悟で攻めてきたおかげでウラにスペースが出来た。それがなければ大量点には至らなかっただろう。展開に恵まれた。おかげで野沢の華麗なリフティングが見れたのはお得。

優勝争いのライバルに良い勝ち方が出来た。しかししこれで決着とは思っていない。2週間後の天皇杯でまたガチガチの勝負がしたい。

連勝を伸ばしたがこれも通過点の一つ。まだ何も得ていないし終わっていない。03年2ndステージの大雨の最終節は当然忘れていない。同じ場所であの日と違う結果を掴み取るため、次も勝つのみ。

【永観堂】夜間ライトアップ

2009-11-25 | 紀行

紅葉の夜間ライトアップを見に試合後に永観堂へ行ってきた。

21:30閉館で最終入場は21:00。そこに20:50位のギリギリ着。その位に行けば人が減るかと予想して到着すると、確かにまだ観光客は居るがそこまで多くはなかった。地下鉄の蹴上駅から歩いていても反対に戻る人波が中心。

普通の施設は昼間の方が見やすいかもしれないが、ライトアップは今の時期しか見れないから貴重。光に照らされた紅葉は確かにキレイでした。


21時半の終わり間際まで見て、それから京阪電車で大阪に行きホテルにチェックイン。それでもって翌日も7:00にはチェックアウトしたので慌ただしかったがそれを埋めて余りあるものが見れた。多分ホテルへの滞在時間は今までで最短だと思う。

もうちょい人が少なければもっと色々回っただろうけれど今回は京都ブランドの強大さに面食らった。来年はぜひ閑散期に試合を組んでください(願望)

2009J2第49節 仙台×C大阪

2009-11-24 | ベガルタ仙台

両チームとも明確な自分達の形を持っている。何故この2チームが早々と昇格出来たかがよく理解できる試合だった。互いが持ち味を出しながらそれを潰し合おうとする地味に見えがちながら渋い展開。

この試合の意味合いは今季のJ2の覇権争いはもとより、来年の戦いを見据えた試金石となる。互いに良い面と悪い面が両方出たのではないか。

まずセレッソ。最終ラインとボランチの連携で構築する守備が堅い。結果的に仙台最大のキーマンである梁を潰して消す事に成功し平瀬・中島を孤立させた。羽田のボランチがあんなに効くなんて数年前を知っているだけに驚きだ。

攻撃では香川が入って流れがよくなった。前線のアタッカーが前を向いた時は驚異的。余談だけど、もし仮に来年7人で守って前の3人でカウンターを狙ってきたら鹿島は以前と同様にセレッソに苦戦するだろう。

香川については途中出場して途中交代する姿は見ていて痛々しかった。悪い言い方かもしれないが、たかがJ2程度で無理して欲しくない。クルピも無理させないで欲しい。香川にはそれだけもっと大きな舞台が待っている。将来の飛躍の為にまずは万全の状態にして欲しい。そして来年はまずセレッソでプレーしてもらいたいのが自分の希望。1年くらいJ1を経験してから海外に行っても遅くないんじゃないか。

対する仙台。中盤が機能するか否かが来季の命運を握っている。この試合のように梁が徹底マークされてゲームを作れなくなった時にどうやって打開し攻撃を作るか。周りがいかにサポート出来るか。あとはボランチ。今年成長した富田の頑張りが生命線だろう。そこでボールが奪えているうちはショートカウンターに繋げるのでチャンスも拡大する。

しかしボランチでボールが取れなくなった時にどこまで最終ラインが我慢できるか。この試合でも香川投入後からボランチのラインを破られてバイタルエリアに侵入される場面が目立った。その時にCBが相手FWと直接対峙する。J1レベルではその場面に何度も持ち込まれれば失点は免れない。J2では堅守を誇ったが、それをJ1でも見せるにはその前にあるブロックが大事。

このゲームのラストシーンは語るまでもないだろう。49分を回っていたけれどまだ終わるなと願った仙台の意地が、ドローでいいと思ったセレッソを勝った。千葉の右クロスに朴が飛んできた。あれがあるから現場に通い続けるのです。現実に戻ればいつまでも余韻に浸っていたいとも思えないが、素晴しい場面が見れたのは本当に最高だった。

2009J1第32節 京都×鹿島

2009-11-23 | 鹿島アントラーズ

重要なアウェーゲームに勝利。終盤の切羽詰まった状況で主力を二人欠きながら、しっかり結果を残すのが鹿島の鹿島たる所以。これだから鹿島サポは止められない。1対0というスコア以上に内容に差があった。曽ヶ端が仕事をする場面はあまりなかった。

幾つかのチャンスを作りながら決められず、それでも焦れずに巡ってきたチャンスをモノにする。それも田代が生きた形での得点だった。ゴールこそ奪えなかったが、2TOPの二人は前線からのファーストディフェンスをサボらずやり続けたためチーム全体として守備が楽になった。地味な仕事をチームのためにこなした二人のひたむきな姿勢、それからあの時間に投入された意味を充分理解したプレーぶりの竜太。FW陣がよく頑張った。

野沢の美しいゴールは見事。もしかしたら終盤戦の扇谷の試合は野沢がゴールを決める鉄板の状況なのかもしれないww
扇谷もカードは少なめであまりファールを取らずに流すジャッジに一貫性があって分かりやすかった。前よりレフェリングが上手くなったか。

京都は篤人対策として左SBに李・左ハーフに角田を入れてきた。それが守備では一定の成果を見せたが逆に攻撃力は半減した。柳沢・ディエゴのコンビを中心に二人でタメを作る隙に林や佐藤勇が飛び出しを狙うが、出所である二人を要所でしっかり潰した。京都の攻撃は単調なクロス中心で守りやすかった。

特に柳沢へのケアは抜群だった。去年の西京極のようにはさせない思いは皆同じだったろう。それを可能にしたのが大岩の貢献。素晴らしい危機察知能力を発揮してくれた。

去年は負けた西京極で勝てたのは非常に良かった。しかしまだ何も終わっていないし何も得ていない。ひとまず獲得したのは来年のACL出場権のみ。毎回思うことは同じ、とにかく残り全部勝つ。

素晴しき日々続け

2009-11-22 | 紀行
大阪→仙台経由の遠征からの帰路。仙台空港アクセス線ってあんなに料金高いと思わなくてビックリした。空港アクセスと考えれば適正価格なんだろうけど。それより2両編成に参った。そこに伊丹からの飛行機の客が皆乗るから、それこそまさにピンクの方ご一行的な感じ。

京都も人が多かったが仙台も人が多くて、いつもなら割りとすぐ入れる牛タン屋も並んでたり。ユアスタも完売だからギッシリ。試合前は人混みで気が滅入って正直帰りたくなった(笑) 帰らなくて良かったけど。
最後の最後でイイモン見せてもらいましたよ。あれがホーム力なんでしょうか。

そんなこんなで今回は大変楽しい遠征になり新幹線で飲むビールも美味い。そういや去年の同じ頃はざびえるや鳥天で美酒に酔ったっけ。毎年この時期に美味い酒を何度も飲めるのは素晴らしい事です。でもまだまだこれから。また来週も頑張ろう。

紅葉の京都の魔

2009-11-21 | 紀行
列島大移動遠征の連休初日。京都市内の人の多さ、交通機関の混雑ぶりに滅入った。さすがは1年で最も人が集まると言われるピーク時期だけある。便乗して少しは観光しましたが。去年は祇園祭と重なったわけで毎年何かがある西京極遠征。

西京極もよく人が入った。先月たまたま同じ場所で1900人足らずの天皇杯を見たが、それと比較するとあまりの落差に何じゃこりゃと思った。何はともあれ勝ったから良かった。ただただそれだけ。愛すべきヤナギにも仕事をさせなかった。ヤナギへの愛を込めたブーイングと、扇谷への憎しみを込めたブーイング。その使い分け。これぞアウェーらしき姿勢。

本日はこのまま梅田で一泊して明日は一路北を目指します。

4回連続ホームとは

2009-11-18 | 鹿島アントラーズ
天皇杯準々決勝以降の詳細が発表されたが次もまさかのホーム。正直萎えた。

またホームかという感じ。毎年鹿島は優遇されていると言われるが、決してそれを快く思っていないサポもここには居ます。年に一度位は天皇杯でしか行けない場所に遠征したい。

実際、長居orユニバだと思っていたので飛行機の予約だけはしたんですがね。これも取消と。

ホームだと普段の試合の延長線上のような感覚の客が多くて雰囲気がノンビリするから、トーナメント特有の切迫感がイマイチ感じられないのもあまり個人的に好まない点。去年、清水に負けた時はその部分に結構腹が立ったものです。なんだか特別な感じがしないのです。しかも大して客入らないし。たいした需要もないのにホーム開催する必要もないでしょ。

それと準決勝が例年通り12/29だけど、今となっては入替戦もチャンピオンシップもクラブW杯もないんだから、無理にこの日にしなくてもその前の土日のどこかでやればいいではないか。会場変更がフレキシブルに出来るなら日程変更も同じようにやって欲しい。

たまにはとんでもない僻地まで出向きたいです。さすがに同じことの繰り返しは飽きた。前半戦リーグ1位だったから優遇されていると言うのなら分かるし、瑞穂とユアスタの選択は納得だが、どういう基準で会場決めたんでしょう。

and PARADISE goes on

2009-11-17 | 音楽モノ
【11/16 東京スカパラダイスオーケストラ 『and PARADISE goes on..TOUR』@SHIBUYA-AX】

スカパラのワンマンに行ってきた。なかなか行けなくてようやく去年のCDJ0809以来の参戦でした。

今日は踊るぞ、と意気込んで行ったのだが想像以上にやれた。最初から針振り切って飛ばしまくり。おかげでTシャツがびしょ濡れになるまで汗だくになったが、それこそライブハウスの楽しみ。

MC少なめの演奏中心だから2時間でも濃厚。最近はMC長めの3時間コースに慣れつつあったからスカパラはサクサク進んで疾走感があった。勿論それは曲のテンポもスピード感があるからだけど。

アンコールもサッと出てきて『DOWN BEAT STAMP』やってメンバー紹介→最後に1曲と疾風怒濤な感じがカッコいい。

そういやアンコールのメンバー紹介の時にベースの川上さんが東京のナビスコ優勝Tシャツ着て『東京がチャンピオンだ』と叫んでいたな。しかもその後に『東京(AX)が最高に盛り上がった。でも仙台には負けるかもね。』と前日の天皇杯ネタをブラックジョークにしたのはサッカーファン的にかなりウケた。

終わった後は気持ち良い爽快感。名残惜しさは全く無い代わりにスカッとした。こういう感覚を平日の月曜から味わえるのは幸福だ。

第89回天皇杯4回戦 鹿島×神戸

2009-11-14 | 鹿島アントラーズ

勝ち続けている時はどんな条件下でも負ける気がしない。たとえレギュラーを数人欠こうとも、審判の判定に監督が激昂してピッチに乱入しかけても、後半立ち上がりに先制されても今の良い流れなら勝てると思える。それにしてもレフェリーの判定に悩まされ、監督は退席しないかとヒヤヒヤだった。

勝負のポイントは焦れずに我慢できた事。前半のうちに先制できず逆に相手に先制を許すも慌てずすぐ追い付けた。それも複数人がボールに絡んで完全に崩す形。これが一つ目のポイント。

二つ目のポイントは追い付いてから突き放せなかった時間の我慢。神戸が選手交代で1TOPにして中盤を厚くしてから鹿島は苦しくなった。足が止まり始めて中盤の勝負に負け、攻守の切り替えが遅くなり前に出ていけなくなった。神戸は交代がハマりFWの茂木が左右に動いて空けたスペースに2列目からどんどん人が入ってきて相手の狙い通りの形を作られた。

しかしその時間帯を耐えて流れを引き戻した。セットプレーの守備でマークがズレるなど脆さを見せていた神戸ディフェンスの穴をしっかり突いて勝ち越す事が出来た。

久々先発の田代が前線で体を張ってよくやっていた。あれで得点も記録すれば言うことナシだがそれは来週に期待。またチームとしても田代を生かして攻撃する意図が感じられて良さが生きた。特に生き生きしたのが野沢。何度も前線へ飛び出した。また増田も持ち味を出しながらしっかりと右SBの穴を埋めた。

ホームでの天皇杯開催は楽ではあるが普段の延長線上でどうも張り合いがない。毎年ホームが使えるのは確かにありがたいがアウェーでもやりたい。次は何処か遠い所だろう。その次はガンバ。例年の傾向からいくと関西圏での開催と予想。年の暮れの切羽詰まった時期にガンバと2回対戦できるのは良い刺激になる。しかしまずは目前の試合を一戦必勝。

2009Fリーグ第13節 府中×町田

2009-11-13 | フットボール全般

金曜の駒沢。セントラル以外で始めてFリーグの観戦に来た。ハコの大きさも丁度良く程よい客入りでグラウンドとの距離も近い。

なかなか展開的に面白い試合。町田は二手・三手先を読んだパスワークを見せる。対する府中はシンプルに前に運んでシュートまで持っていく。特に前半はシーソーゲームで見ごたえがあった。

後半は攻め手をなくした府中を町田が攻め立てるけれど点が入らない。それでも勝ち越した町田。最後はパワープレーを仕掛けるけれど、ゴールをこじ開けられない府中。

しかし残り1秒で町田が6回目のファールを犯し府中が第2PK獲得とは最後まで楽しませてくれた。それを1回決めたのに、やり直しで外してまだ残り1秒のまま。そこで終わったと思ってピッチに入った町田の選手にイエロー、府中の監督は退席とは面白いというか何というか。

新規参入の割りには運営含めて府中はなかなか頑張っている印象。しかし試合中の実況だけはうるさくて勘弁して欲しかった。現場で必要な効果音は生の音だけ。作られた音はいらない。

ベガルタ仙台昇格

2009-11-11 | ベガルタ仙台
まずはおめでとうございます。

当日は携帯でずっと速報を追っていたんですが、都合良く甲府と湘南がコケて決まるとは何だか拍子抜け。
『あ~、決まっちゃったのね。』という感じ。これが現場に居れば全然違う感情だろうけど。

ヤマハで流した悔し涙が歓喜の涙に変わって本当に良かったと思います。今年の仙台はヤマハの悔しさをバネにして、上がるために本気で戦ってきたのが感じられた。誰も去年の12月13日を忘れていなかった。去年までも常に昇格を狙っていたけれど、血相変えて本気になったのが今年だと思う。

今年はよくYOU TUBEで入替戦の動画を見たんですが、その中で多分宮城ローカルのTV番組だと思いますが、入替戦の試合後の千葉直樹をピッチレベルで追いかけるカメラがありまして、それがとても感動を誘うのです。それと仙台が勝った時の試合後、他の選手が引き上げた後も彼だけはサポーターがオーラを歌い終えるまで必ずベンチに腰掛けてそれを見ていた。毎回その姿が印象的だった。

またキャプテンの梁は『直樹さんのゴールで昇格したい』という内容のコメントをしていたようなので、そうなって良かったなあと思う。

次節のセレッソ戦は行きます。どうやらチケット完売のようで早々と買っておいて良かった。きっと祝賀ムードは一切ない優勝への真剣勝負になるだろう。それを期待している。

最後に中島よ、対戦を待っていたぞ。

岡山一成という存在

2009-11-10 | フットボール全般

ACL決勝でこの人を取り上げないわけにはいかないだろう。

試合に出ていないのにあれだけの声援を受けて誰よりも熱く燃え優勝に涙を流す。ゴールが決まればアップエリアを駆け出してベンチ前に行く。

大したキャリアも輝かしい実績もないのにあれだけ愛される岡山の存在は唯一無二。浦項サポにあれだけチャントを歌ってもらえて韓国でも同じように受け入れられていた。

浦項側ゴール裏には川崎・柏・仙台サポが入り乱れていた。ただ漠然とクラブOBとして所属していた選手なら古巣からこれほど人は駆けつけないだろう。そうではない選手が岡山という存在。

そこに集まった人達はかつて岡山と共に戦った戦友であり、お互いに多くのギブアンドテイクを受け合った存在。だからきっと岡山への感謝の念を少なからずどこかに込めて国立に行ったんじゃないだろうか。

でもそんな感傷ムードは当然ながら微塵もなくて優勝した後は明るくバカ騒ぎ。そこには日本も韓国も関係なし。

何と言っても仙台~川崎~浦項の応援チャントメドレーが楽しかった。あんな事が出来るのは岡山だけ。
試合後の岡山だけで入場料1000円の元は取れましたよ。

この決勝翌日の試合で前述の3チームはそれぞれに重要な一戦を揃って勝ちました。何となくですが岡山の運気が流れていったような気がします。

2009J1第31節 鹿島×山形

2009-11-09 | 鹿島アントラーズ

もうこれはトップフォームを取り戻したと言っていいだろう。良い時の流れが戻っている。あとはこの状態の維持。

相手はシュート0本でしたがそれが妥当な内容。試合中は全然意識していなかったが言われてみれば確かにあまりシュートを打たれた記憶はない。それだけ相手を圧倒して支配し続けた。攻守の歯車が噛み合っていた。守備では危険なゾーンに侵入させる前にボールを奪って速攻につなげた。欲を言えばその形でもう少し点を取ってもらいたかったが仕方ない。

山形は鹿島のボランチとサイドバックの低い位置でのボールキープに対して素早いチェックをかけ、そこでボールを奪うことやミスを誘発することでチャンスを作ろうとした。全体的に狭いゾーンに人を集めて奪おうとする意図が見られた。組織力の面では山形も高いものがある。

但し個人技の面では鹿島の方が上回るため、それを生かして本山などがドリブルで包囲網をかいくぐる事で有効なスペース活用ができた。小笠原の先制アシストもまさにそれが生きた。普段あまり見せないような中央突破で相手のボランチをかわした時点で勝負あり。スルーパスに反応した興梠は触るだけ。

FWは元気が無かった夏場とは見違えるような活発さ。特に興梠が良くなってきた。その影響か、予想外の代表選出で来週の天皇杯は欠場になったがその分他のFWにやってもらいたい。マルキも数字に出ない所での貢献は相変わらずとして、点が取れてきて焦りのようなものは消えた。

リーグは残り3試合。天皇杯を含めても年内は残り6試合。周囲を気にせず一歩一歩積み上げていきたい。ここから先のラスト3節が最後にして最大の大一番である事は誰もが熟知している。全ての試合が同じだけ重要になるが特に次節はアウェーで主力2人を出停で欠く。言うまでもなく山場の一戦。去年の九石でのアウェー戦のようにまずはそれを乗り越えたい。

2009ACL決勝 アルイテハド×浦項

2009-11-08 | フットボール全般

アジアNO1を決める戦い。自分にとっては寒い3月の水原で大敗した所から今年のACLが始まっている。その大会の終着点だと思うと感慨深い。

技術や個人技ではアルイテハド、組織力やフィジカルでは浦項が長けていた。自分達の良い面を生かして相手の隙を逃さなかった浦項が勝った。互いにミスが少なく決勝に相応しいハイレベルの試合だった。

浦項はトップの9番を起点に10番・22番が絡んでSBが上がるサイド攻撃を展開。そこにボランチの7番から良いパスが供給される。22番が良いFKを蹴るのはグループステージ最終節の等々力で見ているから覚えていたが、大舞台で見事なFKだった。

そうそう、表彰式でアルイテハドの最初にメダルを受け取った選手がすぐそれを外したのを見ましたよ。川淵や犬飼は当然クレームつけてくれるんだろうな(毒) ましてや犬飼に関しては海外視察して現場で見ていないナビスコ決勝をあれだけ偉そうに批判できるんだから、真横で見ていた出来事を批判しないわけないだろう。

その犬飼や川淵と言えば2万5千人の観客動員に満足してるらしいが、あんなの招待券でかき集めたガキ子供だらけじゃないか。スタンドに居ればそれは明らかだと容易に分かった。所詮は偽りの数字。それに評価・満足し、実態あるものにご都合主義を貫きやがるから嫌いだ。

キラキラした表彰式に立つ浦項を見ていて実に羨ましかった。2年前に埼スタで同じ光景を見た時より数段羨ましく感じた。アジアに実際触れてあの頃よりも強く意識するようになったからだと思う。来年こそは赤い服着て自分たちがあの場所に立ちたい。それ強く強く実感した決勝戦でした。