森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「アルコールと自殺の関係」

2020-10-04 | 環境・健康
このところ相次ぐ「キラキラと輝くような未来ある人たちの自殺」は、誰もがきっと衝撃
を受けたことでしょう。無責任に自死の原因を語るには、あまりにもその要因が見当たら
ないのが共通点であり、個人的にはどの人も「好きな役者さん」でした。

私の知る限りでは、他に共通点があるとしたら「飲酒」くらいでしょうか。でも、これだ
って周囲の人たちの話であり、確信が持てるわけではありません。この話題に触れるには
沢山の専門的な知識が必要だと思うし、もしかしたら故人の名誉にも関わることかもしれ
ず、ずっと自分の心の中でだけ考え続けていました。

「厚生労働省」のホームページには、「アルコールと自殺の関係について」という6ペー
ジにわたる文書が掲載されていて、その最初のページでは、このような記述がありました。

「アルコール飲用下や依存性薬物使用下で自殺企図を図る場合が少なくありません。一
般に、アルコールの乱用、依存、酩酊や大量飲酒は自殺のリスクを高めるといわれます。
たとえば、これまでもアルコールと自殺率が関連するという報告:DVVHUPDQ' HW
DO6NRJや、アルコールの大量飲酒はその後の自殺死亡のリスクを高める
という指摘があります$QGHDVVRQ HWDO $NHFKL HWDO。
また、アルコールの使用は絶望感、孤独感、抑うつ気分を増強し、自身に対する攻撃
性を高め、自殺念慮を実際に行動に移すのを促進し、心理的視野狭窄を促進して対処策
を困難にするといわれており、自殺念慮の出現と関係し、計画性のある自殺より計画性
のない自殺と関連するとの報告が認められます(%RUJHVHWDO)。」

もし亡くなった方のご家族が「気づいてやれなかったこと」を悔やんでおられるとしたら、
その辛さは想像以上のものであろうと思いました。でも、それがアルコールのせいだとした
ら、「計画性のない咄嗟の行動」は止められず、周囲の方やご家族が感じる「責任」のよう
なものは少しは軽減されるのでは?と、私には思えました。

普通なら「死にたい」という咄嗟の思い付きにはなんらかのブレーキがかかるものですが、
飲酒後はそのブレーキが、脳内で正常に働かないこともあると、知りました。
「とんでもない考えが正しいように思える」と、経験者の方が語っていたとおり、もしか
したら、ご本人でさえ死ぬ気などさらさらなかったのかもしれません。だったら、あの輝く
ような光を放つ人たちが亡くなったことも、少しは納得できる気がしました。

私はお酒以外のことで、以前から個人的に「依存症」について調べていました。
そういう中で、つい最近も「TOKIO」元メンバーの山口達也さんが酒気帯び運転で逮捕さ
れたというニュースが流れました。

ある現役の精神科医によると、「自分をコントロールできず、お酒に依存する」などという
ことは、特異な例ではないということでした。「山口さんだけでなく多くの人が、お酒を飲
んでいるだけで、十分にアルコール依存症に非常に近い状態になる」とも。

そして、「アルコール依存症の人とアルコール依存症ではない人の間には明確な壁が存在し
ていない。どんな人でも、週に1杯でもお酒を飲んでいれば、そしてそれが習慣化していると
するならば、これはアルコール依存症と大差ないと判断されます」とも。

この「大差ない」には、沢山の語弊があるかもしれませんが、これ以後に綴られた文では
この根拠として、「ドーパミン」が大きく係ることも明確にされていました。(出典元の
精神科医:ゆうきゆうさん)なので、最初は軽い気持ちで始まる場合もあるのかもしれま
せん。

それらの文書を読むと、もしかして対象が「アルコール」に限らず、それが「我慢できな
い」なら、実は多くの人が何らかの依存症であるのでは?との考えにたどり着きます。
だとすれば、私も一日二杯はコーヒーを飲むので「カフェイン依存」かも。ア・・私のは
「カフェイン抜き」でした・・・;
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