森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「有難う 僕の人生に現れてくれて」

2020-10-15 | 映画ドラマ
今日も朝ドラ「エール」の話題から入りますが、今朝のオープニングはタイトル表示だけ
で、いつものようなテーマ曲はありませんでした。そして、日本の敗戦を伝えたラストは
この画面で終わりました。まるで、古い紙に印刷されたかのような出演者たちの表示です。



これだけ見ても、この回は主人公の祐一にとって、そしてドラマ全体にも、重要な展開で
あったことが見て取れます。中でも、祐一の恩師「藤堂先生」からの手紙を妻に届けた際
その手紙の文面が泣けました。「僕の人生に現れてくれてありがとう」。究極のラブレター
ですね・・。
それを読み終えた妻は、祐一に言うのです。「幸せだったなぁ‥楽しかった・・もうあんな
日、帰ってこない。会いたい。もう一度会いたい」これほどに思いあえる夫婦が、一体どれ
だけいるのかと、夫を亡くした妻の言葉とは言え、羨ましくさえ思えました。

孫のふうちゃんが大好きで見ている「鬼滅の刃」を、私もテレビ放送で観てみました。
所々に首を取るシーンなどがあるのを知っていたので、ふうちゃんにどうなのかとちょ
っと気になり、観てみたのです。が、これは現代版(いや大正版?)「鬼退治」の話の
ようでしたから、残酷なシーンはやや気になるものの、家族思いの少年が「愛する妹の
ために完全なる『悪』と戦う物語」のようなので、少し安心しました。

現実の世界では、人間が「戦争」を始める相手は「鬼」でもなんでもなく、同じ血の通
う人間ですが、もしかしたら人は相手を「悪」と思い込むことで「戦争に突き進む」事
を肯定するのかもしれません。

何らかのきっかけで国と国との諍いは始まるものですが、多くの場合は「それで利益を
得る人」が、様々な「憎むべき理由」を挙げて、純真な若者を煽り立てることも理由の
一つです。戦争に駆り立てられる国民は、間違いなく彼らに利用される「犠牲者」です。

それはあなたの夫であり、父であり、兄弟なのかもしれず、愛する恋人や息子たちかも
しれません。

私は戦後生まれですが、幼いころにはまだ「帰還兵」たちが少なからず周囲にも居て、
心や体の傷により、その後の人生に大きな影を落とした人たちのことも見聞きしました。
直接には戦争の恐ろしさは祐一同様「知りませんでした」が、父や母から「お国のため
という言葉に惑わされてはいけない」と、反省を込めて教えられ育ちました。

そして、このドラマの数回を観て、ますますその思いを強くしました。

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猫の脚には、その性格が表れている気がします^^
福は大抵はモデル立ち。大人しく静かに待っています。コタくんはやんちゃで子供っぽく
隙があればとお膝を狙ってきます。どちらもカワイイ。

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