森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

詰めが甘い

2017-08-14 | 思い・つれづれ
ニトリで体重計を買った。

二カ月ほど前に、自分でも少し痩せたような気がして体重を測ったら、やはり2キロ以上落ちていた。
その頃は上司が常駐していて(別に上司が嫌だとかではないが;)一秒も気が抜けず、何かとしんどか
ったせいかも。 

一か月前にその上司が担当するエリアが増え、こちらには週一くらいしか来なくなった。  
少し緊張が溶けたのか、或いは痩せたことで気を抜いてカロリーを気にせず食したせいか、あれよあれ
よと言う間に元の体重に戻ってしまった(笑)

節制に励み何とか一キロ落として今に至るが、その後体重計が電池切れのエラーを表示し、それが何度
新しく入れ替えてもすぐにエラー表示になり、あれこれ試したけど、どうやら壊れたらしいと判断。
体脂肪なども測れる、当時としては結構なお値段の物だったので、今度は安価でスッキリコンパクトな
モノを、と探していた。

第一候補は無印良品のもの。



次の「無印良品週間」まで待つかなと考えている時に、ニトリでふとこちらの体重計に目が留まり、
「価格は無印の半分程なのに、デザインがより角ばっていて私好み」とあっさり購入した。

 

でも、もしかしたら先日購入して「失敗だったなー」と思っているタワーファン同様、「安物買いの
なんとか・・」だったらどうしよう。
今の所、快適に動いてくれてるし、一応「タニタ」の製品だしね;とも思うけど。

その「タワーファン」は「YUASA」の製品。
キッチンに置く扇風機が、去年の夏に壊れて廃棄して以来、「もう扇風機は一台でいいかな」と思っ
ていたけど、先日二女が滞在中に料理してくれた際、「暑くて死にそうだった」と言うので娘たちを
見送ったその足で、駆け込んだデオデオで買ったもの。

狭いキッチンに置くので、今度はタワーファンにしようと、展示されていた商品の中では一番カラー
デザイン共に私好みだったこちらが目に留まり、即決したもの。

 

一般的に「タワーファンは音がうるさい」なんて評判をちゃんと調べもせずに、店頭に並ぶ「白いプ
ラスティックのおもちゃみたいなの」が嫌で、ただそれだけを避けて選んだせいか、案の定「運転音」
が「弱」でも結構大きい事にびっくり。
それから、この時の購入価格は↑のネット上の価格に比べてもう少し高く設定されていたので、その価
格にもう少しプラスするだけで、DCモーターでリモコン付きで音もずっと静かな製品がネットにはあ
ることも後で知った;

私って、本当に肝心な時に詰めが甘い。デザイン重視の拘りで「仕様」を後回しにすることによる失敗
が、本当に多い。 反省することしきり・・。

 
     「ホント、お母さんって」
 
          「詰めが甘ーいのよね」

こちらの籐のベンチはあの時必死で選んだだけあって、今でもデザインも軽さもお気に入り。
家族が減って普段は物置になっていることが多いけど、誰かが来たらやはり出番が
くるので、捨てられずにいる。一度は捨てようとしたんだけどね(笑)

       

昨夜は毎年大勢の見物で賑わう「関門海峡花火大会」が開催された。
この花火大会にはちょっと苦い思い出がある。あれは父の初盆の年。
夫からの許しが出て実家に戻っていた私を『子供を海に連れて行くから』と連れ戻しに来た夫。
「海」というのは、夫の母を連れて行く「山陰にある義母の実家」のこと。

夫は結婚して以来、毎週末家族全員を連れて実家に帰るばかりではなく、毎年盆正月には三時間
かけて母親の実家に義母を連れて行き、それに同行することを私たちにも強いた。そして数日間
滞在した。 32年前の「御巣鷹山の墜落事故ニュース」も、その家で観たのだった。

それでも流石にこの年はそれもないだろうと思い、「父の初盆なのに」と私が言うと、夫はまたも
暴力に出て、この時、私は夫と別れることをとうとう決心したのだった。 

その数日後の花火大会に、夫に同行した長女以外の二人の子を、満員の電車に乗せて連れていっ
たのだ。あの時人ごみの中で、しっかりと離れないように握った子供たちの手の感触を私は一生
忘れない。
「これから私は一人でこの子たちを守らねばならない」と、覚悟したあの日。


あれから何十年経っただろう。あれ以来、私は花火大会に行く余裕もなかったけど、子供たちが
家を離れた今年、(建物の屋上からだけど)その花火を楽しんだ。  
私は子供たちに沢山の楽しい思い出を作ってやれただろうか。 思えば子供たちには不憫な
思いをさせてしまったかもしれない。 最近の若いママがインスタグラムなどで公開してい
る華やかで楽しげな子供たちとの豪華な旅行風景などを見るにつけ、私が与えてやれなかっ
たそれらが眩しく見える。

それが、有名人による見栄や自己顕示欲の産物でない限り、私は「良いこと」だと思う。
なぜなら、母親とは日常でどんなに頑張っても「誰からも褒められることがない」からだ。
だからインスタやSNSに載せる為に「ちょっと頑張って料理」したり「遊びに連れて行っ
たり」するのも、「虚しい気持ちを抱え、子供に無関心」よりはましだと思える。
誰かから褒められるなら、「また頑張ろう」と思えるのかもしれないし・・。

それでも、形ばかりではなく、心に刻み込むことは、そういった「楽しみ」ばかりではない
とも思う。子供たちと一緒に作ったことや失敗したことも思い出になる。
私がお鍋で作ったピラフが、圧力で蓋が開かなくなってしまって、お腹を空かせて待つ子供
たちと一緒にあれこれ試したことなどは、今でも思い出すたび大笑いなのだから(笑)

子育てには「成功体験」も大事だけど、「失敗から学ぶ」ことも大事だと思う。
(私はこればかりかもしれないけど;)
初めは形からスタートしたことであったとしても、それらを重ねることで絆が深まるのなら
インスタも悪くはないと。
親子が積み重ねた日々は、どんなに後悔しても取り戻せないのだから(自戒を込めて)



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