森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

最高の離婚

2013-02-15 | 映画ドラマ
最近観ることも少なかった日本のテレビドラマを、いくつか観ている。
その一つがフジテレビの「最高の離婚」。
私があまり和製ドラマを観なくなったのは、人気の海外ドラマを模した
「日本ではあり得ない無理のある設定」に戸惑う事が多くなったから。

でもこのドラマはそんなことも一切なくテンポも軽快で、肩の凝る深刻な
ものは勘弁・・というような時に楽しめる作品になっている。
脚本は坂元裕二さんの描き下ろしとあるが、どこか尾崎将也さん脚本の大
ヒットドラマ「結婚できない男」に近いものを感じる。

 

 
(※画像はお借りしました)

主役は人気俳優の瑛太が演じる夫を含む、二組の男女。
ドラマの始まりでいきなり瑛太夫婦が離婚に至るまでのエピソードがあり
それも頷けるほどの主人公の「細かさ」がなかなか面白い。

夫(瑛太)は毎朝出勤時間よりずいぶん早めに起きて盆栽に水やりをし
2匹の猫にご飯を与えて丁寧に弁当を作る。
尾野真千子さん演じるややずぼらでがさつな妻が残した洗面台の水滴が許せ
なくてブツブツ小言を言いながらタオルで拭き取ったり、とにかく細かく几帳面
で神経質な男なのだ。

馴染みの歯医者では歯科衛生士の若い女の子に妻のことを愚痴るし
肝心な時にしょっちゅうぎっくり腰を引き起こし、そのたび老人のように
誰かに背負われたり何処かカッコ悪い。瑛太はこの小心者で神経質な役を
やや大袈裟だけど巧く演じていて、「こんな人いるいる!」と、観ている側は
つい笑ってしまう。

初回、彼らが早口でまくしたてるシーンがあり、よくありがちな
それぞれのポジションを一気に説明しようとする安易な脚本?と
ちょっと観る気も失せかけた。でもこれが彼の役柄のせいだと判り
徐々にハマっていった。

「最後から二番目の恋」で、中井貴一が演じた役柄もそうだったけど
「どこにでもいる真面目人間の可笑しさ」を、巧く演じていると思う。

また、ファミレスで注文に迷った彼らが「ハンバーグとエビフライ
半分ずつにしません?」などという些細な日常の会話がそこここに挟
まれていて、余計な会話にリアルさを含ませた手法がちょっといい。

そして毎回少しずつ違うエンディング。この入り方が面白い(と私は思う)
ドラマとのギャップもあり、このせいで次も観てしまうワタシ(笑)




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