森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

感性という名の贈りもの

2007-05-22 | 思い・つれづれ
私から見たら「そんなに恵まれていて何を贅沢な」
と思うくらい不満を言う人の話を、注意深く聞いてみると
そういう人は大抵、大事なものに気付かず
それを疎かにしていたり、ぞんざいに扱っていたりする。

私の夫だった人もそうだった。
大切なはずの家族よりも、自分の欲求のみを優先し、
それが叶わぬ時はDVに転じるようになった。
でも、彼が離婚に応じてくれたのは別居して10年も過ぎた頃。

そんな結婚生活の中でも、小さな「良かった」を探すことが
唯一私の特技(?)だったから、周囲の人には深刻な事態に見えず
今にして思えば、それが尚更夫の我が儘を増長させたのかもしれない(笑)

元夫は自分の稼いだお金は自分の自由にできるものだと思う人だったので、
こちらは金銭面でも大変だったけど、例えば高価なカーテンを買う代わりに
安くてシンプルな布を10メートル以上買って手作りし、
クッションなどの小物のカバーリングもお揃いにして楽しんだりする歓びを覚えた。

不満ばかりを言って生活するのは辛いし、
思いやりの心がない人の性格は、簡単には変えられないから、
自分の心の持ち方で乗り越えるしかなかったというのもある。
幸か不幸か、離婚に至るまでそのお陰で私は何とか乗り越えられたと思う。

私の場合はともかく(笑)
与えられた中で歓びを見いだすことが努力してもどうしてもダメなら、
その時は抜け出す努力を惜しんじゃいけない。

生きる歓びって人それぞれだから、価値観が違うことによる感じ方の
相違はもちろんあると思うけど、もしも自分の持っているものの価値に
気付かずにいて、飢餓感におそわれるのであるなら、
それは感性が鈍り曇っているせいで、とても不幸なことだと思う。

神から与えられた最も優れた贈り物である「感性」を磨いて
「嬉しい。楽しい。きれい。気持ちいい。美味しい。温かい。面白い。」
それを心から感じることで、人は幸せを味わうことが出来る。
もしもそれらの逆ばかり感じてしまうのなら、
多分魂がうんと疲弊しているのだから、
自分の歓べることが何かを思い出してみて欲しい。
ターシャ・テューダーが言うように、
歓びは自らの手で作り出すものなのだと、心の底から思う。

画像は近所のスーパーで出会った、ターシャのわんこと同じコーギーのちびたろう君。
飼い主さんを待ってる不安そうなお顔が可愛い♪
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