「かかあ天下―ぐんまの絹物語―in中之条」で広報活動
11月28日(土)、中之条町赤岩の六合保健センターを主会場に、「富沢家住宅」と「中之条町六合赤岩伝統的建造物群保存地区」の日本遺産認定を記念するイベント「かかあ天下―ぐんまの絹物語―in中之条」が開かれ、3名の伝道師(M田睦、K下部、I上雄)が同所で広報活動を行いました。
主催は、群馬県・中之条町・かかあ天下ぐんまの絹物語協議会・伝道師協会・上毛新聞社です。
県からは、笠原企画部長・布施世界遺産課長・古澤次長・井上係長・山洞副主幹が参加されました。
保健センター内のフロアーには、群馬県の日本遺産の構成資産12件のパネルが、すでに昨日のうちに設置されていました。参加伝道師はパネル前で、受付を済ませた来場者に各資産の概要と意義を解説しました。いつか時間を作り興味のある資産を選んで回ってみたいという方もいました。4時間ほどかけて東京方面から参加した方は、赤岩の景観が見たくて来たとのことでした。参加伝道師も世界遺産の4資産中心の解説に加え、新しい解説の分野が広がったという新鮮な感覚を覚えました。
9時過ぎの受付開始から、地元住民を始め県内・近県・東京などからの参加者約150人が続々と詰めかけ、会場は満員状態です。参加者には伝道師の姿もちらほら見られました。
10時から開会式があり、「かかあ天下ぐんまの絹物語協議会」会長の笠原企画部長のあいさつ等の後、六合八間太鼓の力強い演奏があり、場の雰囲気を盛り上げていました。
開会式に続き、県立女子大の松浦教授の「『かかあ天下』その物語の歴史」と題した基調講演がありました。「かかあ天下」という言葉や概念がどんな歴史を持つかについての講演に参加者は真剣に耳を傾けていました。
昼食休憩には、地元の女性が腕を振るった赤岩名物のとうじうどん・キビのおにぎり・桑こんにゃく・じゃがいも天ぷらなどが振舞われ、伝道師もご馳走になりました。
六合保健センターの向かいの芝生広場では、地元の特産品を販売するテントが並びました。赤岩公民館では、桐生市・甘楽町・片品村の観光資源のPRが行われました。稚蚕飼育所では、座繰りや組み紐、真綿かけなどの製作体験。かいこの家では養蚕道具の展示。赤岩地区のガイドツアーやウオークラリー、スタンプラリーなど盛りだくさんのイベントが行われ、風もなくのどかな陽ざしの中を参加者は思い思いに楽しんでいました。
午後の部は、4人のパネリストにより「『かかあ天下』の郷づくりー赤岩の景観を未来に」をテーマとした座談会が行われました。
地元の歴史に女性の果たした役割、赤岩の素晴らしい景観を生かした地域の振興、地元特産の料理を方言によるメニューで提供するなど多岐にわたる振興策が示されました。
午後2時を回り、全ての催しが終了となりました。関係者にあいさつし、赤岩を後にしました。
途中、M田理事の案内で中之条地区にある県内最大級の養蚕民家を見学し、満足感が疲労感を超えた思いで家路に就きました。
(Y.I 記)