2006年3月21日(火)、群馬県庁2階ビジターセンターで、講演会「養蚕・製糸・織物などの歴史遺産を生かした『シルクカントリー群馬』の地域再生を考える」が開催され「『絹の国』への提言―都市再生モデル調査報告」と題して森 まゆみ(作家)さんのお話を伺った記憶は遠くないと思います。
3月31日のブログに「森まゆみさんのお話から★ 富岡製糸場を建物としての価値だけでなくそこにある人間の物語を深く考えることがある。尾高藍香をもっと重視してもらいたい。ポール・ブリューナが設置場所の調査に来た時、外国人を泊まらせるところが無かった、尾高が地元民を説得して泊まらせた。レンガの制作では韮塚直次郎を呼び瓦を焼き、福島でレンガを作らせ、セメントの代わりに漆喰を使っている。ワインを飲むことで“生血を吸われる”という風評に、娘を工女にする。小川町から30人、山口県から井上馨の姪や長井雅樂の娘など200人を集めたことなど、こういう物語を広めていくことが大切です。「女工哀史」といわれる認識を変えさせる必要があります。」などと書いた記憶もあります。
その、森まゆみさんが発行する地域雑誌「谷中・根津・千駄木」(谷根千)が上州の特集を組んだことが上毛新聞7月29日(土)の16面に取り上げられていました。“近代史や人物紹介”として「講談社」「絹の道」「自由の風」の3部で取り上げたことが書かれています。
「講談社」は桐生出身の野間清治が本郷駒込坂下町(団子坂といわれる場所)に講談社を創業した当時のエピソードなどをまとめていること、「絹の道」では富岡製糸場と尾高惇忠、吉野秀雄などを取り上げていること、「自由の風」では安中教会fと新島襄などを取り上げ教会を設計した古橋柳太郎やステンドグラス製作者で、最近やっと研究の進んできた小川三知のことが書かれていることが記事になっています。
購読申し込みは谷根千工房まで。525円で販売しているそうです。