「世界遺産広報活動in下仁田町バイブレーションテーブル」にデビューしました。
平成29年8月27日第17回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座を終了し、I川武男伝道師に声をかけていただき、9月9日(土)下仁田町で開催された野外フェスで伝道師としてデビューしました。
下仁田町バイブレーションテーブルは、下仁田町の高台「ほたる山公園」や下仁田駅周辺の街中エリアを会場に、音楽、ダンス、フード、クラフトを発信するイベントで今年は8回目、年々賑わいが増しているようです。
伝道師協会の参加者はI川伝道師、O田三枝子伝道師、I田みち子伝道師、新人S藤裕子の4名で、街中のこんにゃく手作り体験道場広場で、パネル展示、解説、繭クラフト、パンフレット配布を行いました。
午前9時過ぎ会場に到着し、展示やクラフト制作の場所の設営。講座で説明を受けていましたが、イーゼルやのぼり旗の組み立てに手こずりアタフタ。先輩方は、会場内のお客様の導線を考えて、机の配置やパネル、資料の設置を工夫してテキパキされており、とても勉強になりました。
秋晴れでまさに行楽日和、大勢のお客様が訪れており、小さなお子様と一緒の親子の姿が目立ちます。伝道師協会の活動場所は、高台の「ほたる山公園」へのシャトルバスの発着所のすぐ横で、午前中は目の前にシャトルバスを待つ長蛇の列。列に並ぶ子どもが、ぐんまちゃんの繭クラフトに目をとめてくれますが、あまり長い時間列から離れることができません。そこで、短時間でも繭に触れ手作りしてもらおうと、カッター作業を済ませた繭を用意しておき、紐付けをして顔を描いて持ち帰れるようにしました。保育園や小学校の子どもたちが、お母様や、お婆さまと一緒に立ち寄って、かわいいぐんまちゃんを作って、行ってくれました。新人伝道師も少し繭クラフト作りが上達したような気がします。
慌ただしい中でも、お話を伺うと、地元下仁田のほか、富岡や高崎から見えているようです。学校で蚕を育てた時のことを話してくれるお子さんもおり、蚕の一生や繭からとった生糸がどのように生かされているのか、伝道師の説明を熱心に聞いてくれました。
午後は、高台の「ほたる山公園」でのパンフレット配布とシャトルバスを降りてくるお客さまへの繭クラフト作りの二手に分かれ、私は、高台にパンフレットを抱え出かけました。荒船風穴のパンフレットをお渡しした女性は、「私のおじいさんがここで働いていた。険しい山の中なので、大丈夫かと家族で心配した」と懐かしそうに話され、おじいさまを思い出されたのか、涙ぐまれました。いろいろな人々の心に様々な形で絹産業遺産の思い出が遺されており、そういった思いを引き出し伝え残していくことが大切だと感じさせられました。
そのころ、繭クラフト作りは、バスを降りた方々が立ち寄ってくださり大忙し。90粒用意したものがすべてなくなり、片付け作業を終え、午後3時半頃、快い疲れとともに会場を後にしました。
まだまだ、知識不足の新人ですが、これから経験を重ねて行きたいと思っております。よろしくお願いします。 (17期伝道師 S藤裕子)記