富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

蚕の遺伝学とその関連分野研究の巨星・田島弥太郎博士ご逝去

2009年07月23日 22時58分10秒 | 世界遺産伝道師協会
蚕を使った遺伝学とその関連分野研究の巨星・田島弥太郎博士ご逝去(平成21年7月20日)95歳。

田島博士は伊勢崎市境島村のご出身で、東京高等蚕糸学校から九州帝国大学農学部を卒業。農林省蚕糸試験場、大日本蚕糸会蚕糸研究所、さらに国立遺伝学研究所の形質遺伝部長、国立遺伝学研究所長を務められた。その後、大日本蚕糸会蚕品種研究所長、群馬県立日本絹の里館長をつとめられました。

世界遺産運動では富岡製糸場世界遺産登録推進委員会委員長を勤めてくださっていました。

写真の碑は伊勢崎市境島村にある「島村蚕種業績の地」(前内閣総理大臣福田赳夫書)碑文には「利根の清流に培われ 3百年の伝統を誇りし島村蚕種の灯 今ここに消ゆ 明治の初め全国に魁けて勧業会社を起こし欧州に蚕種輸出を図りし祖先の雄図また空し 事業は人なり 人の和は力なり 科学の進展は止まる処を知らず 世情の変転亦一時の油断を許さず 常に時代の趨勢を把握洞察して 対処を怠らざる事肝要なり 願わくば郷土の若人達よ一致協力産業の振興に努め 再び島村の名を天下に轟かさんことを 昭和六十三年四月 勳二等 農学博士 田島弥太郎 撰」と刻まれています。

蚕の研究に集中してきた田島先生が再び天下の島村となる日が来ることを郷里の後輩達に託しています。

群馬県では「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界遺産にしようと推薦書の作成に取り掛かっています。伊勢崎市が天下の島村に再び押し上げるために、境島村の蚕種を作ってきた農家群を「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として名乗りを上げる日が1日も早いことを願っています。

富岡製糸場世界遺産登録推進委員会委員長を勤めていただいた田島弥太郎先生のご冥福をお祈りいたいます。

田島先生につきましてはhttp://www.city.isesaki.lg.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=1823

http://www.nias.affrc.go.jp/silkwave/hiroba/summit01/kiryu/tajima/tajima.htm
を参照してください。



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