富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

令和二年館林第十小学校での活動報告(学校キャラバン)

2020年04月26日 17時09分21秒 | 世界遺産伝道師協会

令和二年館林第十小学校での活動報告

 

令和二年1月9日(木)、館林市立第十小学校で四年生対象の学校キャラバンを行いました。本日は、新しい年になって初めての学校キャラバンです。

当校は昭和53年に第六小学校と第八小学校の一部地区が分離して、第十小学校として新設開校しました。四年生は三クラス85名と大所帯です。

玄関を入って右手の壁には、平成28年に『校旗を作ろうプロジェクト』に応募した校旗が飾ってあります。

座繰り体験は『ブースカルーム』と名付けられた部屋で二台の座繰り器を使って行い、一台はH岡さんとS沢さん、もう一台はY澤さんとN木さんにお願いしました。

S沢さんが繭糸の説明をしながらハンドル操作を教えている傍らでH岡さんは、今、目の前の座繰り器で引いているこの生糸が、世界遺産にどの様につながっているのか、どんな役割をしたのかを話しながら進めていました。特にご当地館林は正田醤油との関連で、美智子上皇后が皇居で養蚕をされた話を盛り込みましたが、四年生には少々難しそうで、却って先生には参考になった様子でした。

N木さんとY澤さんもなかなかのコンビネーションで、N木さんがお鍋の中の繭の状態を確認しながら交代でハンドルを回す手助けを、吉澤さんは座繰り器の後ろ側に回って器械の仕組みを説明したり繭の特性を話したりしました。

中には、お鍋の中で踊るように動く繭に大変興味を示して、じっと動かずに見つめている子どももいました。「これからもお蚕さんのことを忘れないでいて下さいね」と伝えました。

S場さん担当の講話は、パワーポイントに自作の映像を映して、時折クイズ形式の質問を交えて皆さんを和ませながら進めました。世界遺産にはどんなものがあるのかを先ず話して、世界遺産になった群馬の絹産業がどのようにして発展していったか、生糸の大量生産と安定した品質の向上を成し遂げるためにどの様な努力をしたのか、四年生の理解度を考慮し少し難しい表現で話しました。

          

全体の状況を見ながらこちらに関心を向けるような言葉を挟んで伝えましたので、最後まで熱心に聞いてもらえました。

当日はとても強い風が吹いていまして、機材の積み下ろしにも支障を来たすほどでした。先生方もお手伝いしてくださいまして、私たちの車が校門を出るまで見送っていただき恐縮してしまいました。

本日の担当は櫻場さん、Y澤さん、H岡さん、N木さん、S沢さんとY田でした。皆様お疲れ様でした。     (Y田:記)

 

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