人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

富士山クレイジートラバース①

2015年06月13日 | 挑戦
 34日ぶりのぽっかり空いた休日

34年目を迎えてくれたこの身体

34つながりで読みたくなった1・2の三四郎2

どこで読もう?

何をしよう?

と3~4分考えて出てきた答えが、

「富士山クレイジートラバース」に挑戦するということ。

富士山クレイジートラバースとは?

以下のルールに則って山で修行するものです。

○MAN VS WILDを見ていること
○電車以外の移動は己の身体
○救急セットを持参して、何かの際は自分で対応する
○基本的にコンビニや自販機を利用しないこと
○緊急時用にツェルト等のビバーク準備があること
○動物と出くわしたら、出来る限り傷つけずに対応すること。
(ただし、襲ってきた場合を除く)
○死なないこと
○自己責任で楽しく行うこと
○すれ違った方には笑顔で挨拶すること
○神社や祠があったら手を合わせて礼をすること
○人と競わずに、自己満足を目的とすること
○山や自然を敬い、なるべく優しく移動すること
○何でこんなことしているんだと思ったら、「暇だから」とつぶやいてみること
○苦しくてしんどいと思ったら、「変態だから」と言ってみること




私が選択したのは、

御殿場駅~富士山頂~富士山駅 の約54kmのコースを約10kgのザックを
担いで踏破します。

駅まで電車は使いますが、それ以外は自分の肉体のみ。



6月12日(金)

早朝、4時36分の電車に乗って約3時間かけて御殿場駅。




雨が降る中、色々と準備をして目指す目的地は富士山頂へ7時40分スタートの号砲を勝手に鳴らす。

延々と続く緩やかな登りの一本道。

自衛隊の基地で鳴らされる砲音を

BGMに林道突き進む。





雨も30分ほどで止み、富士山からのメッセージが届き始める。

「今日はぎりぎりになるけど、どんな状況でも諦めないでね。天気は大丈夫にしておくから」

過去にも自分が自然と向き合い、

限界に挑むときに、自然から話しかけてくれる。

いつもあるがままで、

それ以上でも

それ以下でもなく

雄大に見守ってくれている。

自然達やこうして挑戦できる環境、この時代に生まれたこと、

この日本に生きていること

自然に全てのことに感謝の気持ちが湧いてくる。



そんな中、10mくらい前に突如“いのしし”が出現。

お互いに向かい合い、ぽかーんとしてしまう。

完全に想定外の状況に私も思考停止。

「頼む。何もしないから」と念じながら

約30秒ほど向かい合い、ゆっくりと林の中に戻ってくれました。

万が一襲ってきたら、すぐに対応できたのか?

そして、どんな状況も想定内にしておくメンタリティーがこのトラバースが必要なのに、

ぽかんとしてしまった自分を猛省。武井壮さんの本で動物に襲われた時の

戦い方を学んでおかねば!



走っては歩き、

歩いては走ること2時間30分。10時10分に御殿場登山口に到着。

約17kmを10kgくらいの荷物を背負ってのため、なかなかスピードが出ない。

予定より30分遅れ。

約10分の休憩で汗だくになったTシャツを着替え、

おにぎり3個を胃の中に入れて、

地図でルートを確認して出発。





雨は止んだものの、途中から山はガスがかかってきて、

20m先は見えない。

ガスの中からランニングパンツ姿の人々が続々と降りてくる。

多分、富士登山競争に出られる方々の練習だろう。

鍛えられた脚や山に逆らわない力の抜けた身体で上手に下りを走っていく。

歩き始めて1時間。

霧も晴れてきて、周囲も見渡せるようになってきた。

御殿場口は想像以上の急坂。

えっ、富士山てこんなにきつかったっけ?

と思うほどの急坂が続く。

地図だけを見て、何となく面白そうとやってきた自分を反省。

しかし、後悔はしない。

もし、事前に調べて、調べて対応していたら修行にならない。

どんな環境、状況でも心の平静を保ち、対応するのが私の修行。

それにしても急(笑)

帰ってきて、富士山の本を見て調べてみると、一番距離が長く、最も標高差があり(1440mからスタート)、

一番人が少ないとのこと。

そう、一番ハードだ。確かに!!



さすがに17km走って、この登り坂はペースがなかなか上がらずに

心拍数が上がり、汗をどんどんかく。

いささか水の残量が不安になってきた。今回持参したのは2.5ℓ。

普段から水を飲まずに効率的に動くことをトレーニングしている自分の身体だからこの量で、

通常なら5リットルは必要だ。

「水はゴール地点の富士山駅まではもたないだろう。

 対応策は次の3つ。さあどうする?

 ①尿を飲んで、先に進む。

 ②残雪を食べて、溶かして補給する。

 ③吉田口5合目の自販機かお店で購入。
  (時間的に富士山駅までには間に合わなくなるから、途中リタイアの選択)。」

途中でリタイアはしたくないので、③は消去。

なかなか雪もないし、①でいくか空のペットボトルに入れようとした瞬間

目の前に残雪。表面の汚れた場所を取り除き、比較的きれいそうな雪を食べる。

美味しくない。。。そして、身体によくない気がする。

が、今はそんなことを言っている場合ではない。

やるか?やれないか?

出来る事、やれることは何でもする。

空のペットボトルに雪を入れ水で溶かす。

ジップロックに雪を詰めておく。

これで手持ちの水も含めて、何とか安心して富士山駅まで行ける水を確保できた。

自分で考え、対応していく「何とかする力」。

危機的状況にならないと人は、その力を育むことは難しいのかもしれない。



あそこまで行こうと地点を見つけて進むものの、思うようにペースが上がらない。

なるべく筋力を使わずに、心拍数を上げずに、汗をかかずにいきたい。

休んでは登り、また休んでは登るを繰り返す。

いつになったら頂上に着くのだろう。

何でわざわざこんなことをやっているのだろうという

問いに対して、

シンプルな答えが返ってくる。

「暇だから。」

確かにと納得する自分。

もう限界!!

もうリタイアしよう!

と思って地図を見ても、

そのルートないじゃんと最初から突っ込む自分。

だんだん頭がおかしいのか?

私がおかしいのか?

地球がおかしいのか?

自問自答を繰り返して、

そしてそんなこともどうでもよくなってきて、

ただひたすらに一歩ずつ進む。

終わらない山はない。


後半に続く。
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