人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
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八ヶ岳縦走1泊2日55kmの旅③〜挑んだ思い出は色褪せない〜

2021年06月23日 | 挑戦
予定では目覚ましを2時50分にかける予定だった。

1日動き続けて分かった八ヶ岳の地形と自分の能力を考慮して2時に起きた。

物音を立てずに用意して、暗闇の中を出発。




時おり聴こえてくる動物の鳴き声をBGMに、ヘッドランプに照らされた道をゆっくり歩く。

空気の質が同じ道の中でも変化する。

視覚に頼らない分、他の感覚が目を覚まし始める。

稜線から森の中へ。

道が見えて行こうとするも、

「せっかくだから御来光を見なよ」

と聴こえて、私にしては珍しくゆっくり休憩して雄大な景色をぼんやり眺めていた。




よし、行こう!

走る気満々で森の中に足を踏み入れると、今度はなんだか身体が前に進まない。

その時、右から人の声がした。

若者たち御一行だ。

どこから来たのか聞くと、私が次に目指す目的地からだと言う。

どうやら森の道は間違えていたようで、何かが全力で行かないように止めてくれたようだ。

流れに乗っていると必要な時に必要な人が現れる

明るくなってからスピードアップ!

いくつかの山を越え、長い林道へ。










走りながら4つの秘策がまた残っていることで心にゆとりを持つ。

どこか痛くなったり、足がきつくなったらテーピング。

下半身が悲鳴をあげてきたら使うストック。

人間としてしんどくなったらゴールド・マンへ変身。

もうエネルギーが切れて動かなくなったら数年分の魂を今に用いて動く。

今回はまだまだ余力を残してある。












雨が降ってきた。

どんな状況でも対応する装備を持ってきているので、雨具たちも出番がきたと喜んでいる。

誰もいない道を抜け、

笹で登山道が見えなくなった場所を遠回りし、

ずぶ濡れになりながら最後の蓼科山へ登頂。








ゴールのバス出発まで残り2時間15分。

コースタイムは3時間。

このままのペースでいけば間に合う予定。

一瞬でも気を抜いて転倒するとやっかいな事になる長い長い下山道をおり、

地図を見ると残りは林道のほぼ一本道のはずだった。




しかし地図には書かれてない分かれ道が前に立ちはだかる。

どっちだ???

時間もギリギリのため、慌ててスマホを取り出して現代文明に頼る。

スマホに示された新たな道をギリギリで走る。

残り1km。

シカさんと目が合う。






ずっと私を見つめて目を離さない。

何かを訴えかけているような気がする。

もしやと思い、ザックからスマホを取り出してナビを見ると曲がる道を真っ直ぐに進んでしまい、ルートミスをしていた。

すぐに道に戻って、最後にまた走り無事にゴールのバス停へ。




バスの発車まで残り15分。

スタートした時は「ゴールした時にもう一回同じルートを引き返す体力を残してゴールしよう」と思っていた...

「これからも修行あるのみ。まだまだ道半ば。旅はこれからも続くよ!」

天から声がした。

夕方、自宅で靴を洗っていると一本の釘が貫通していた。




1cmズレていたら足に刺さっていただろう。

今回も見えない何かに守られていたような気がする。

たった2日間の旅だったが 終わってみれば感謝とともにいい時間が過ごせたという満足感で満たされていた。

今回はいつもと趣向を変えて物語風に体験記を残しました。

いつか何かに挑む人や旅に出る人の参考になれば幸いです。

長文お読みいただきありがとうございました。

おしまい

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