恋路海岸

2023-08-17 06:44:42 | 村下孝蔵
村下孝蔵




愛しくて愛しくて
寄せては引く波を見てた
忘れたくて二人のことすべてを
恋路は露雨の中

遥かなる冬の浜辺
幻とたたずむ駅
潮風 赤錆びた鉄格子
無人の待合室
むきだしの樹々の肌と
カタカタと黒い電車

古都を出て北へのぼる
想い出だけ重ね着して
しだれ柳なぐさめるように
能登路は雨にかすむ

夕暮れに追われながら
この場所へたどり着いた
湯煙り ストーブの向こう側
震える海岸線
愛しくて 愛おしくて
寒流に空も凍る

せつなくて せつなくて
捨てられた紙人形
恋路海岸 めぐりあいの悲しさ
 うつろな夢のかたち




能登半島を代表する観光地として知られており、縁結びのパワースポットにもなっている海岸、恋路(こいじ)海岸。

能登半島は富山湾側を「内浦(うちうら)」、日本海側を「外浦(そとうら)」と呼び、各々の海は全く異なる顔を見せます。

奥能登・能登町にある恋路海岸は能登半島の北東部に位置し、内浦に面しています。

 内浦特有の穏やかな波を象徴する恋路海岸は、青く澄んだ海水と白砂の浜をもつ美しい海岸で、能登半島国定公園に指定されており、

波穏やかな海岸に赤い鳥居と沖に浮かぶ島「弁天島」がある光景はとても神秘的な海岸です。

その海岸付近に、寄り添うように座る青年と娘のモニュメントがあります。

この青年と娘は、深い愛で結ばれた「助三郎」と「鍋乃」。

700年ほど前に深い愛で結ばれていた2人の間に、鍋乃に想いを寄せる男が現れ、助三郎は男が仕掛けた罠によって恋路の海に命を落とします。
 
その後、鍋乃も後を追って海に身を投げるという悲しい恋の伝説が今も語り継がれ、そうしたことから、この海岸一帯が「恋路」と呼ばれるようになり、

二人を偲ぶ像が建てられました。

銅像の目の前からは、二人が人目を忍んで会っていたとされる「弁天島」を望むことができ、干潮時には島まで歩いて渡ることができるとか。


















































































































この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吉田拓郎 シンシア | トップ | 電話 »
最新の画像もっと見る

村下孝蔵」カテゴリの最新記事