悲しき天使 

2023-11-14 06:57:08 | 森山良子
森山良子 


こがらしの街を行く 一人ぼっちの私
想い出の広場で おもわず足をとめる

※思い出すのはあの日のこと
暖かい恋の夢
春の風と鳥の歌と
やさしいあなたがいた
ラララ…※

つめたい風に思う 年月の流れ
ほほえみもささやきも もう帰ってこない

(※くり返し)

あなたの腕の中で よろこびにふるえた
おさなき日の私 もう帰ってこない

(※くり返し)





原曲は1917年にロシアのボリース・フォミーン(1900-1948)作曲、コンスタンチン・パドゥレフスキー作詞で発表された「長い道を通って(Дорогой длинною

〈Dorogoi dlinnoyu〉)」です。

1. Once upon a time there was a tavern,
Where we used to raise a glass or two.
Remember how we laughed away the hours
And dreamed of all the great things we would do.
(Chorus:)
Those were the days, my friend.
We thought they'd never end,
We'd sing and dance forever and a day,
We'd live the life we choose,
We'd fight and never lose,
For we were young and sure to have our way.
La la la la...
Those were the days,
Oh yes, those were the days.

2. Then the busy years went rushing by us.
We lost our starry notions on the way.
If by chance I'd see you in the tavern,
We'd smile at one another and we'd say.
(Chorus:)

3. Just tonight I stood before the tavern.
Nothing seemed the way it used to be.
In the glass I saw a strange reflection
Was that lonely woman really me.
(Chorus:)

4. Through the door there came familiar laughter.
I saw your face and heard you call my name.
Oh my friend, we're older but no wiser,
For in our hearts the dreams are still the same.
(Chorus:)

5. Through the door there came familiar laughter.
I saw your face and heard you call my name.
Oh my friend, we're older but no wiser,
For in our hearts the dreams are still the same.
(Chorus:)


この曲は、わが国では昭和20~30年代に『長い道』(兵頭ニーナ訳)、または『遠い道を』(飯塚広訳)という邦訳題名で歌われました。

1 トロイカの鈴がなる
  遠ざかる灯(ともしび)
  通り過ぎたあの道
  もう一度帰りたい
  (*)長い道に今も響く
     遠い日の鈴の音
     眠れない夜 寂しく聞く
     昔のギターの唄
     ライライライ……

2 むなしく夜に燃えた
  侘しい歌うたい
  青春の淡い夢
  あの夜も帰らない
  (* 繰り返す)

3 新しい道を行く
  懐かしい彼方へ
  トロイカの鈴がなる
  想い出だけを乗せて
   (* 繰り返す)



この作品が発表されたのは、ちょうどロシア革命の勃発期であり、その後ソヴィエト政権が成立したため、多くの白系ロシア人、すなわち反・非共産党系

ロシア人が国外に脱出したり、亡命したりしました。彼らが故郷を懐かしんで歌っているうちに、次第に西側の人びとにも知られるようになりました。

この曲に『Those were the days』という英語詞をつけ、編曲して歌ったのがアメリカ人のシンガー・ソングライター、ジーン・ラスキンでした。

歌詞は、居酒屋で仲間と飲みかつ歌い、語らった若い日を懐かしむ内容で、彼が1960年代に通ったロンドンの白馬屋(The White Horse Tavern)という

居酒屋での思い出が発想源になっているといわれます。

ラスキンがこの歌をロンドンのブルーエンジェル・クラブで歌っているとき、たまたまポール・マッカートニーが聞いて惚れ込み、さらにアレンジを加えて、

メアリー・ホプキンという新人女性歌手に歌わせました。

Mary Hopkin Those were the days lyrics


彼女にとって、これはデビューシングルでした。1968年8月にリリースされると、たちまち世界中で歌われるようになり、500万枚以上という大ヒットになります。

日本でも、同年に『悲しき天使』というタイトルで森山良子が歌い、ヒットします。

もとの歌詞とは関係のない、恋の歌に変わっていましたが。

このタイトルになったのは、このころ『悲しき雨音』『悲しき街角』など、邦訳題名に「悲しき」をつけた外国ポピュラーソングがヒットしていたため、

それに便乗しようとしたのでしょうね。

便乗しなくても、十分ヒットした歌だったと思うのですが。









































































































































































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