暇つぶし日記

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メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書  <未>(2009);観た映画、 Apr. '14

2014年04月10日 22時31分19秒 | 日常



邦題; メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書  <未>(2009)
原題; SERIOUS MOONLIGHT

84分

監督:  シェリル・ハインズ
脚本:  エイドリアン・シェリー
撮影:  ナンシー・シュライバー

出演:
メグ・ライアン     ルイーズ
ティモシー・ハットン  イアン
ジャスティン・ロング  泥棒
クリステン・ベル   イアンの愛人

以上が映画データベースのデータだ。 記述はない。 オランダの女性向け民放テレビのゴールデンタイムにかかったものを観た。 その理由はメグ・ライアンが出たからだ。 いつごろからか彼女の頬と唇が浮腫んで整形手術の失敗の所為だというのをどこかで聞いた。 女優は顔であるらしく誰も気付かれないようにどこかしこ手を入れる、というようなことを聞くし、韓国では親が娘に整形のプレゼントをして娘も手術前の写真を身につけていて自分は二度とはこうはならない、という戒めにしていると聞いたこともあり、すごいものだとの感想を持った。 

人はそのままで歳を重ねそこで味が出てくると考えるのはナイーブであるらしい。 特に見られることを仕事にするハリウッドのロマンチック・コメディー女優で若さとそのキュートさで売っていれば年齢というのは障害になるのだろうか。 何れにせよ90年ごろからかライアンがスクリーンに現れてもぱっとしなく少々淋しい思いをしていたものだ。 還暦を越したものには「恋人たちの予感(1989)WHEN HARRY MET SALLY...」からトム・ハンクスとのコメディーなどを通して20年ほど前まで楽しみに観ていたものだが最近はテレビに登場せず本作は5年前とはいえ久々のコメディーである。 日本では<未>となっているからには劇場では公開されなかったのだろう。 流行り廃りが激しい映画の世界ではことに日本ではもう見向きもされないのだろうか。 イアンの愛人を演じるクリステン・ベルを初めて見たのはテレビシリーズの「HEROES/ヒーローズ 」だったのだからもう7年も前になるのか彼女のキャラクターが面白かったけれどその後シリーズの展開に飽きて観るのをやめてしまったことを覚えているがそのころの印象とは変わっていない。 ここでの役にははまっていると思う。 賢いのか馬鹿なのか分からないキャラクターがいい。

ネットでは映画評があちこちにあるので本作の粗筋解説に役立つかと眺めてみるとどうもピント外れというか若書きというか独りよがりの短いものが多く、それらは大抵若い女性たちのものと思われ、それがネットの性格を現している様で面白くもあるけれどその中で比較的簡潔に纏まっているものを探すと次のようなものがあった。

http://loro2012.blog.fc2.com/blog-entry-929.html

ネットの様々な本作に対する評で面白かったのは殆んどに邦題の頓珍漢さを言っていることだ。 オランダの民放では当然原題であって迷わされることはなかったし、30代後半からの女性をターゲットにしていると思われるからそれに沿うような内容の40半ばの男女のラブコメディーであればすんなりとソファーにどっしり腰を下して観るようなものであり、まさに女性向けの映画であると認識する。 これがチャンネルを二つほど行った「本物の男」向けのマッチョな民放チャンネルと好対照である。 女はお喋りで関係性を語り男は喋るより黙って拳でものを言わせるものらしい。 そういう意味では本作ではストーリー展開よりシナリオ、ダイアローグが重要なようだ。 登場人物が少なく殆んどハットンとライアンの台詞でストーリーを進めるのだから映画でなくともブロードウェーの小劇場でもできるような作でもある。 ストーリー展開からみてライアンとどちらかというと地味なハットンの配役はよくあっているとおもう。 ライアンとビリー・クリスタル、ライアンとトム・ハンクスについで今のライアンにはティモシー・ハットンは悪くない。 とくに歳を経てアグレッシブに押すライアンに受けて立つにはもうトム・ハンクスは重すぎるだろうし若いイケ面ではライアンが可哀想だ。 そういう意味では少々弱腰が似合うハットンが合っているのだろう。