暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

チーズ屋の山羊

2011年02月19日 23時52分59秒 | 日常


急いで買い物をせねばとマーケットを歩いていたら息子が幼稚園から一緒の友達の親、パウルが陽気にチーズ屋の店先で話しているので声をかけてふと見ると店の上に木彫りで首にワンコの首輪を巻いた山羊が立っている。 

この山羊はあちこちに出没する。 ここに並ぶ店は大体どの辺りに立つかは決まっていて野菜の店が5つほど、その次が鶏やウサギ、鶉などを売る店、ここは大きなオーブンが置いてあって鶏の丸焼きや腿、脛などがローストされていて買わないで通るというのが難しいほどのいいにおいをさせている。 腹が減っているときは200円ほど払うと熱々の脛が4つ5つ袋に入って渡されるのだが今日は何人もローストされるのを待っているからそこはパス。 それに続いて果物商が4つ5つ、小さい運河の小橋を渡ると端から魚屋が5,6軒、花屋が4,5軒、という風になっていてその間にナッツや中東のオリーブの漬物類を売る店が挟まっている、という感じなのだが、そして100mほど向こうには雑貨からペットショップに自転車屋、おばさん、娘っ子たちが群がる安売り、装飾品の店店が続くのだが、このチーズ専門店、時にはあちら側、反対側、端っことよく動いている。 そして、そのたびにこの山羊が立っていてこちらを眺めていたりどこか別のところに首を向けている。

この山羊、子供も大人も撫でて通るほど可愛く、また腰、腹の具合と乳房が豊かでこれからだと一回どれくらいのミルクがとれるのだろうか、100ccぐらい搾れれば上出来かなと思案してそれをそこのお上さんに聞いてみようと思ったのだがそのおばさん、パウルとお喋りに忙しく、まあ、いいか、こっちもこちらで向こうでジャガイモ1kgとリーチー、バナナに西洋梨を買ってその足で50mほど離れたジャズ・カフェーでのセッションに飛び込まねばならぬから忙しいのを思い出し、写真を一枚撮って歩き始めた。 この山羊のオールド・チーズは1kgで12.9ユーロだから1400円程度か。 乳の量と作る手間を考えたら高くはない。 うちではサラダなどに付け合せるのにフェタというギリシャか北アフリカあたりの山羊の出来立てソフトチーズを使うけれどこれはどんなものか。 オールドだったら赤ワインに合うのかもしれない。 次にこの山羊がどこかに立っているときには試してみようとおもう。