暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

スケトウダラを喰った

2008年12月12日 22時20分49秒 | 喰う
スーパーで今夜は何か白身の魚を喰おうと見ていると既にディルと芥子でマリネーにしてパックされているものが魚のセクションにあったのでそれをカートに入れた。

パッケージには Alaska Pollack と書いてあり、 Pollack とは鱈みたいなものだろう、けれどどこかで名前は聞いたことはあるけれど、なにか違うような気がしていた。 鱈なら英語では Cod ではなかったのかとも思ったし、普通の鱈ならオランダ語で Kabeljauw と書いてあるはずだろうけれどここではアラスカ産らしくPollackの前にアラスカとついている。 白身の魚ではこのようにそのままフライパンにもって行けばいいだけのように下ろされていると淡水魚、塩水魚の区別もつきにくいものの、まあいいかと家にもどりパッケージの裏に小さく書かれている指示の通りバターを一欠けフライパンで溶かせ中火で6-10分焼けばいいのだからそれでも念のため1,2分余分に火を通した。

魚の強い匂いが台所に漂って猫が足元に纏わり付くほどだ。 猫には時々冷凍の、オランダ語で Koolvis と呼ばれる北大西洋か北海で獲れた安物の白身の魚を解凍して喰わせているのだがその匂いと酷似しているからなのだろう。

酷似しているはずだ後で調べてみると Koolvis も Pollack もほとんど同じものなのだ。 Pollack の和名はスケトウダラとかスケソウダラというらしいのだが、この名前は子供のときから聞き覚えはあるけれど関西ではあまり食されず関東関係の話や放送の中で何回か聞いた覚えがある程度だ。 もともと鱈にしてもヨーロッパに来てからは普通に口にするようになったものの日本では、ことに関西では鱈というと干物を湯で戻して口にしたものが殆どでそれらをあまり美味だと思ったことはなかった。

さて、出来上がったものはディルの香りは少しはするのだが芥子の味も香りもせず、鱈のように食感が柔らかなものでもなく、噛んでいると細かい繊維質がパサパサとなってうまい魚、上質の魚肉とはいえないようだ。 バターの味がはっきり分り、塩、胡椒はしてあるもののもう少し強い味付けが要るように思った。 添え物としてホウレン草のお浸しに鰹節を乗せ醤油を降りかけたものを按配したのだが醤油の味がこの日の食事のアクセントとして舌に残ったようだ。

サラダオイルで炒めた小さなジャガイモとミックスサラダにしても肉に添えたときとはかなり違った印象で、淡白な魚料理と肉の違いがはっきりとする。 絞ったレモン汁を魚に降りかけても印象はあまり変わらなかった。


スケトウダラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%80%E3%83%A9