昼過ぎ居間の窓から裏庭を見ると何か青いものが木の枝を掠めてまだ片付けもせずに放っておいたテーブルに止まっていた。 何かと見るとこの冬空で庭の色彩の乏しいところに華やかなものを見せてくれた Vlaamse Gaai という鳥だ。 森を歩いていると時々木々の間を渡っていくのをみることはあるのだが人家のある町中では余り見ることはなく, 今までに家人や子供達は家の庭に来たのを見た事があると言っていたけれど私は自分の目で見るのは初めてだった。 カメラで撮ろうとしたらもうその時は飛んでいってしまって駄目、後の祭りだった。
それから大分して町に自転車で出かけ家に戻ってきたら前庭の植木から2,3羽の Ekster が前の芝生の広場に飛んでいくのも見えて今日は特徴のある鳥が二つも我が家を訪れたものだとこんな鬱陶しい冬の日に少しは気分も心も明るくなったものだ。 この Ekster も森を歩いていると低いところの枝を次から次へと飛んでいくのでびっくりすることもある。 その飛び方が何か普通の小鳥がそのまま即物的に飛び去るのと違って、長い尾を見せてまるで大きなヘリコプターが横に滑空してフワッと移動するかの如く、また、それが比較的低いところで起こるから目に長く残像が残るようなのだ。
エクスターの方は大分前に調べてそれが日本ではカササギというものに相当することを知ったのだがそれで昔高校の古文のときに習って名前だけは知っていた大伴家持の歌、かささぎの わたせる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける、の渡せる橋、の部分がこの鳥の飛び方で充分納得できたのだ。
カケスというのは、「泣けた 泣けたこらえきれずに泣けたっけあの娘と別れた哀しさに山のかけすも鳴いていた一本杉の石の地蔵さんのよ村はずれ」、と昔、春日八郎の歌謡曲、「別れの一本杉 」でよく歌われていた中でその「かけす」のイメージはあったのだが実際にどの鳥がこれなのか想像もつかなかった。 文字面から「カラス」「カケス」が類型のものだろうと想像していてこんな小振りのものだとは今回初めて知り、それが、この鳥を見ると家では見るたびに皆で、Vlaamse Gaaiがいたよ、と観たことを報告しあうような青が美しい華やかな色合いの鳥であることと、春日八郎の歌う、「あの娘と別れた哀しさに山のカケスも鳴いていた」その鳥とのギャップが意外だったことに驚いたことだ。 あの哀しみのなかにはこの色彩は似合わず、カラスの黒とか灰色がイメージとして浮かぶのが普通で、だからここではカラスがイメージとして出てきてもも当然なような気がするし、それ以上に鳴き方にしてもカケスの方はギャーギャーと喧しく聞こえ、カラスの、ときには山中で遠く離れて聞く時には茫洋としたものに聞こえるその鳴き方のほうがこの歌の哀しみを引き立てるのにはふさわしいと思えないでもないのだが、そういうことも自分の頭の中で生起されて今回長年の疑問というのか固定化していたイメージが覆ったのは何か神経衰弱と呼ばれる裏を向けて置いたトランプのカードを二枚裏返してペアを作るゲームでやっと「Vlaamse Gaai」と「カケス」のペアを探り当てたような気がしたのだが、それがペアだと言われても長年のイメージでまだ納得できないところも少しあるようなのだ。
Vlaamse Gaai
http://nl.wikipedia.org/wiki/Vlaamse_gaai
カケス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%82%B9
Ekster
http://nl.wikipedia.org/wiki/Ekster
カササギ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%82%AE
それから大分して町に自転車で出かけ家に戻ってきたら前庭の植木から2,3羽の Ekster が前の芝生の広場に飛んでいくのも見えて今日は特徴のある鳥が二つも我が家を訪れたものだとこんな鬱陶しい冬の日に少しは気分も心も明るくなったものだ。 この Ekster も森を歩いていると低いところの枝を次から次へと飛んでいくのでびっくりすることもある。 その飛び方が何か普通の小鳥がそのまま即物的に飛び去るのと違って、長い尾を見せてまるで大きなヘリコプターが横に滑空してフワッと移動するかの如く、また、それが比較的低いところで起こるから目に長く残像が残るようなのだ。
エクスターの方は大分前に調べてそれが日本ではカササギというものに相当することを知ったのだがそれで昔高校の古文のときに習って名前だけは知っていた大伴家持の歌、かささぎの わたせる橋に おく霜の しろきを見れば 夜ぞふけにける、の渡せる橋、の部分がこの鳥の飛び方で充分納得できたのだ。
カケスというのは、「泣けた 泣けたこらえきれずに泣けたっけあの娘と別れた哀しさに山のかけすも鳴いていた一本杉の石の地蔵さんのよ村はずれ」、と昔、春日八郎の歌謡曲、「別れの一本杉 」でよく歌われていた中でその「かけす」のイメージはあったのだが実際にどの鳥がこれなのか想像もつかなかった。 文字面から「カラス」「カケス」が類型のものだろうと想像していてこんな小振りのものだとは今回初めて知り、それが、この鳥を見ると家では見るたびに皆で、Vlaamse Gaaiがいたよ、と観たことを報告しあうような青が美しい華やかな色合いの鳥であることと、春日八郎の歌う、「あの娘と別れた哀しさに山のカケスも鳴いていた」その鳥とのギャップが意外だったことに驚いたことだ。 あの哀しみのなかにはこの色彩は似合わず、カラスの黒とか灰色がイメージとして浮かぶのが普通で、だからここではカラスがイメージとして出てきてもも当然なような気がするし、それ以上に鳴き方にしてもカケスの方はギャーギャーと喧しく聞こえ、カラスの、ときには山中で遠く離れて聞く時には茫洋としたものに聞こえるその鳴き方のほうがこの歌の哀しみを引き立てるのにはふさわしいと思えないでもないのだが、そういうことも自分の頭の中で生起されて今回長年の疑問というのか固定化していたイメージが覆ったのは何か神経衰弱と呼ばれる裏を向けて置いたトランプのカードを二枚裏返してペアを作るゲームでやっと「Vlaamse Gaai」と「カケス」のペアを探り当てたような気がしたのだが、それがペアだと言われても長年のイメージでまだ納得できないところも少しあるようなのだ。
Vlaamse Gaai
http://nl.wikipedia.org/wiki/Vlaamse_gaai
カケス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%82%B9
Ekster
http://nl.wikipedia.org/wiki/Ekster
カササギ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%82%B5%E3%82%AE