シンタクラースのパーティーが始まる五時前に義弟のうちの前で大きな柳の木の上に架かる月を見たら右上弦の月だったのが夜中に戻ってみると右下弦になっていた。
と思っていたのが間違いだった。 それまで上弦下弦というのは見える白い月が上から被さっているか下から受ける形ならそれぞれ上弦、下弦だと思っていたものが家に戻って調べてみると違ったのだ。 それまで何百回ともなく見てきた月のことも正確にはちゃんと調べたことがなかったし、それに、5時前には右の上方が左側に少し被さるようだったので、ああ上弦だな、けれど夜中に見るとそれが左下から上向くようになっているので下弦だと思い、まてよ、一日のうちで上弦、下弦になるのかな、月は出ればその夜はそのまま形が変わらず沈むものだと思っていたからちょっとネットで探ってみたらそもそも上弦下弦の使い方が間違っていたのだ。
新月から新月までが28日とちょっと、それは女性の神秘、月の物の周期と符合するというのは子供のときに誰かから聞かされて何もわからないもののへえ、なるほどと納得し、中秋の名月の下、一升瓶に挿したススキの穂の基、団子ならぬオハギやお握りをの方に気が行ってあそこでウサギが搗いているのがここにあるとはとても信じられなかったのは15夜満月のこと、そこからはあやふやだ。 三日月というのはまあ、普通にそのままとれば新月から三日経った月だろうとおもっていたけれどそれも確かではなかった。 右の円が明るく左の方が湾曲しているのが三日月だがそれではその反対側の対称形はなんというのか。 やはり三日月と自分では思っていたのが間違い。 有明の月というのだそうだ。 聞いたことはあるけれど形は知らなかった。 いろいろ名前はあるものだ。
新月から三日月といってもその新月はカレンダーではいつなのかという事とは符合していないので分らない。 普通には我々はカレンダーで生活しており、今日は何月の何日、何曜日で、、と生活していて空の月との符合など子供心にはちゃんと確かめたこともなく、高校のころには寝待ちの月などという言葉も加わり、覚えさせられたもののそれが何なのか別段知ることもなく今日まできたからこの体たらくだ。
まとめると、新月、三日月、上弦、十三夜、満月、寝待ちの月、下弦、有明の月、新月と移ろい、それぞれの間隔が大体三日ということ、新月から新月が4週間、満月が2週間目、一週間でちょうど半分欠ける。 左半分が暗い時が上弦、その反対が下弦ということだ。
ここまではそれでいいのだが、今晩のように一晩の間に湾曲部がずれるようにかわるのだ。 定点観測すればそれは分るのだろうが月が出る時間も方向も違い、いつも晴れているわけでもなく、見る時間も場所も違うのでははっきりしないものの、しかし湾曲した月は6時間から8時間の間に上にかぶさっていたものがずれて下から受ける形になっている。 一日で満ち欠けは変わらないけれどアングルがかわるのだから見え方も変わるのは当然ということなのだろう。 そして今夜は月齢11ほどらしい。 新月から11日ということなのだろう。 後4日ほどで満月か。 今の月は右半分、つまり上弦からすこし膨れて十三夜まであと二日ということだ。 それが時間の経緯にしたがって角度が振れたからその軌道の傾斜で振れたということだし、その振れにしても北緯51度ほどのここオランダと北緯35度あたりの日本、それに季節によってそれぞれ差がでてくるのだからややこしい。
昔、まだ何も知らなかったころ、ガールフレンドと手を繋いだだけで上気していた頃に二人で夜の時間を示し合わせてそれぞれの家から月を眺めて気持ちを反射させようということをしたこともあるのを懐かしく思い出す。つまり、今では通信衛星で信号を反射させて地球の反対側にでも送り届け意思の疎通をはかるのだが今から40年以上前にそんな通信手段も発達していなかった頃に月の表面を反射板にして特定の思いを伝えようとしていたのだから大変科学的であったことだ。
と思っていたのが間違いだった。 それまで上弦下弦というのは見える白い月が上から被さっているか下から受ける形ならそれぞれ上弦、下弦だと思っていたものが家に戻って調べてみると違ったのだ。 それまで何百回ともなく見てきた月のことも正確にはちゃんと調べたことがなかったし、それに、5時前には右の上方が左側に少し被さるようだったので、ああ上弦だな、けれど夜中に見るとそれが左下から上向くようになっているので下弦だと思い、まてよ、一日のうちで上弦、下弦になるのかな、月は出ればその夜はそのまま形が変わらず沈むものだと思っていたからちょっとネットで探ってみたらそもそも上弦下弦の使い方が間違っていたのだ。
新月から新月までが28日とちょっと、それは女性の神秘、月の物の周期と符合するというのは子供のときに誰かから聞かされて何もわからないもののへえ、なるほどと納得し、中秋の名月の下、一升瓶に挿したススキの穂の基、団子ならぬオハギやお握りをの方に気が行ってあそこでウサギが搗いているのがここにあるとはとても信じられなかったのは15夜満月のこと、そこからはあやふやだ。 三日月というのはまあ、普通にそのままとれば新月から三日経った月だろうとおもっていたけれどそれも確かではなかった。 右の円が明るく左の方が湾曲しているのが三日月だがそれではその反対側の対称形はなんというのか。 やはり三日月と自分では思っていたのが間違い。 有明の月というのだそうだ。 聞いたことはあるけれど形は知らなかった。 いろいろ名前はあるものだ。
新月から三日月といってもその新月はカレンダーではいつなのかという事とは符合していないので分らない。 普通には我々はカレンダーで生活しており、今日は何月の何日、何曜日で、、と生活していて空の月との符合など子供心にはちゃんと確かめたこともなく、高校のころには寝待ちの月などという言葉も加わり、覚えさせられたもののそれが何なのか別段知ることもなく今日まできたからこの体たらくだ。
まとめると、新月、三日月、上弦、十三夜、満月、寝待ちの月、下弦、有明の月、新月と移ろい、それぞれの間隔が大体三日ということ、新月から新月が4週間、満月が2週間目、一週間でちょうど半分欠ける。 左半分が暗い時が上弦、その反対が下弦ということだ。
ここまではそれでいいのだが、今晩のように一晩の間に湾曲部がずれるようにかわるのだ。 定点観測すればそれは分るのだろうが月が出る時間も方向も違い、いつも晴れているわけでもなく、見る時間も場所も違うのでははっきりしないものの、しかし湾曲した月は6時間から8時間の間に上にかぶさっていたものがずれて下から受ける形になっている。 一日で満ち欠けは変わらないけれどアングルがかわるのだから見え方も変わるのは当然ということなのだろう。 そして今夜は月齢11ほどらしい。 新月から11日ということなのだろう。 後4日ほどで満月か。 今の月は右半分、つまり上弦からすこし膨れて十三夜まであと二日ということだ。 それが時間の経緯にしたがって角度が振れたからその軌道の傾斜で振れたということだし、その振れにしても北緯51度ほどのここオランダと北緯35度あたりの日本、それに季節によってそれぞれ差がでてくるのだからややこしい。
昔、まだ何も知らなかったころ、ガールフレンドと手を繋いだだけで上気していた頃に二人で夜の時間を示し合わせてそれぞれの家から月を眺めて気持ちを反射させようということをしたこともあるのを懐かしく思い出す。つまり、今では通信衛星で信号を反射させて地球の反対側にでも送り届け意思の疎通をはかるのだが今から40年以上前にそんな通信手段も発達していなかった頃に月の表面を反射板にして特定の思いを伝えようとしていたのだから大変科学的であったことだ。