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きのうは、松村正直さんの第四歌集『風のおとうと』を読む会でした。
会場が松村さんが20歳まで過ごした東京の町田市の玉川学園コミュニティセンターというところで、たどり着けるかかなり不安でした。誰か一緒に行ってくれないかなぁと思っていたところ、とととリーダーの瑞紀ちゃんもいく、というのですっかり頼って東京駅で待ち合わせました。前日になにげなく路線図をみていたら、小田急線は川崎市を通るんだなぁということがわかり、川崎市!って私のお気に入りのお菓子屋さん、リリエンベルグが近いんじゃないか、と検索してみたら、途中下車すれば間に合う距離。
ををー! さっそく瑞紀ちゃんに相談したら「いいよ、いこういこう」 それで新百合丘駅で降りて、バスに乗り、リリエンベルグに着きました。想像以上にすてきなかわいいお店でした。ずいぶん前に会社の人が出張のお土産に焼き菓子を買ってきてくれて、それから電話で自分で注文したりお使い物にしたりしてきたのでした。迷いながら(どれもおいしそうでした)、ちょうどチョコレートのシーズンだったので、チョコレート、チョコクッキー、ポルポローネ、パウンドケーキを買いました。結構重い・・・
それから会場へ。最寄り駅の玉川学園前から徒歩2分と書いてあったのに、それらしい建物がなく。スマホでグーグル先生にきいて。細いコンクリートの階段を昇るように誘導されて、ほんとかなぁと思いながら昇るとそれらしい建物がありました。でも、きょうの予定に歌集のことが何も書いてなくで、瑞紀ちゃんと日を間違えたんだろうかとか、場所が違うのかなとかいいながら、おにぎりと玉子焼きを食べていたら、参加者の人たちがやってきて、ほっとしたのでした。
レポーターは、濱松哲朗さん、山階基さん、大森静佳さん、安田寛さんの4名。それぞれがこれまでの変遷、「食べ物」から見た論、魅力的な歌やどうよめばいいか迷う歌、句跨りを含む句切りについてなど、考えるきっかけがだされました。興味深かったのは、レジュメに引かれた歌が被っていなかったこと。(1首だけだったかな)それだけみんなが気になったり取り上げたい歌が違う、という読みがいのある歌集なのかなと思いました。
参加者28名。司会が江戸雪さん。著者とレポーター以外の参加者も全員コメントを言う時間があって、こういう会はいいなぁと思いました。
私がいいな、と思った歌。
・よってたかってみなでこわしておきながら春のひかりがまぶしいと言う
・ゆうぐれはドアにドアノブあることのこんなにもなつかしくて 触れたり
・外は雨であるかもしれず何ごともなければ海であるかもしれず
『風のおとうと』を読んで感じたのは、のびのびした何かから解放されたような自由さ。てにをはを駆使したり技巧的に作った歌もたくさんあるけれど、「発見」で歌を作ることから少し離れたような歌に魅力を覚えました。それから、風景とも人物とも少し距離をおいた「俯瞰」。それは諦めではなく、生きて行くコツというか知恵というか、バランスの保ち方を歌から手渡されているように思いました。
懇親会は20人あまり。参加者のほとんどが残って、はじめて話す人や、久しぶりの人と、ゆっくり話せて楽しかったです。特に、後半は私が会場で「なんで歌集に入れたのかわからない歌」といって挙げた歌について反論があって、テーブルを移動してそこから「この歌はどう読む?」というような話になって、大いに盛り上がりました。だいたい懇親会ってあまり深く語らないまま散会になることが多いのですが、いままで話したことのない人、初めての人と語り合えたことがよかったです。
その日は瑞紀ちゃんと横浜へ移動して中華街のホテルに泊まりました。そのことはまた後日。
ありがとうございました(^^)東京へは行けませんでしたが、読み直していました。
北陸は今年三度目の大雪です。降り続く六花を眺めながら、今日も元気に過ごそうと力がわいてきました。これからもブログを楽しみにしています♪
北陸の大雪。大丈夫でしょうか。
テレビで様子が伝えられると、どうしておられるかと思っています。どうぞお気をつけください。