おととい、すてきなお知らせがありました。
昨年末に出した『白へ』が第29回大阪短歌文学賞を受賞することになりました。 ひゃぁ。
この本は、自分が創りたいようにつくった、「自分のために創った」本でした。
ただ、生まれたことを自分が喜んでいればいい、って思っていました。
それが、歌集として評価してもらえたことに、本当にびっくりしています。 この本を読んで、これにしようと決めてくださった方がいる、ということは、これからの大きな励みになります。
両方やればいいんだよ、って天から赦されたような気持ちです。
このあいだ、実家に『塔事典』を持っていって母に見せていたら、横から父が「俺もこの本ほしい」というので、思わず、「お父さん読むの?」と訊いてしまいました。
父は本を読むのが苦手なのです。
「いや、読むっていうか、おまえが一所懸命やったもんやから」
ほんとうに、呆れるというかありがたいというか。 たぶん父は読まないと思うけれど、私の一部としてそばに置いておきたいという気持ちがわかって、泣きそうになりました。
この受賞の知らせを会社の昼休みに母に電話でいうと、母は「よかったねぇ」といいながら泣いていました。
どんな自分でも受け入れてくれる存在。 本当になによりも心強いことです。 両親が元気なうちにいい知らせができてよかったです。
これまで支えてくださったみなさんに感謝します。
あしたはその両親とお墓を見に行く予定です。 ふたりが納得する場所を私も一緒に探して来ようと思っています。
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