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いつでも君のこと好きだったよ

第29回大阪短歌文学賞

2014-09-12 20:30:19 | 日記

 おととい、すてきなお知らせがありました。

 

 昨年末に出した『白へ』が第29回大阪短歌文学賞を受賞することになりました。 ひゃぁ。

 

 この本は、自分が創りたいようにつくった、「自分のために創った」本でした。

 

 ただ、生まれたことを自分が喜んでいればいい、って思っていました。 

 

 それが、歌集として評価してもらえたことに、本当にびっくりしています。 この本を読んで、これにしようと決めてくださった方がいる、ということは、これからの大きな励みになります。

 

 両方やればいいんだよ、って天から赦されたような気持ちです。

 

 このあいだ、実家に『塔事典』を持っていって母に見せていたら、横から父が「俺もこの本ほしい」というので、思わず、「お父さん読むの?」と訊いてしまいました。

父は本を読むのが苦手なのです。 

 

 「いや、読むっていうか、おまえが一所懸命やったもんやから」

 

 ほんとうに、呆れるというかありがたいというか。 たぶん父は読まないと思うけれど、私の一部としてそばに置いておきたいという気持ちがわかって、泣きそうになりました。

この受賞の知らせを会社の昼休みに母に電話でいうと、母は「よかったねぇ」といいながら泣いていました。

 

 どんな自分でも受け入れてくれる存在。 本当になによりも心強いことです。 両親が元気なうちにいい知らせができてよかったです。

 

 これまで支えてくださったみなさんに感謝します。

 

 あしたはその両親とお墓を見に行く予定です。 ふたりが納得する場所を私も一緒に探して来ようと思っています。

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