ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

急がない日

2021-01-31 21:59:30 | 日記

 きょうはなにも予定を入れていない日だった。朝おきて天気がいい。

 

 西国三十三箇所を家族三人で巡っていて、あとの二人は行ったのに、私だけいきそびれていたのが興福寺。きのうの夜から息子が帰ってきていて、ふたりに声をかけてみたら、夫は行かないといい、息子は行ってもいいという。今月から兵庫県の加古川に転勤になったので近鉄奈良からなら神戸三ノ宮まで直通があるから帰りやすいし。

 

 休日にしては早起きをしたのでホットケーキをたくさん焼いてお腹をみたし、9時半ごろに出発。

 

 興福寺は近鉄奈良駅から徒歩で10分くらい。商店街の路地をのぼっていくと、いきなり興福寺の敷地になる。そして、坂をのぼるとどどーんとお堂や五重塔が見え、鹿が午前の光のなかでまどろんでいる。ああ、奈良だなぁ、やっぱり奈良はいいなぁと思う。開放的なのだ。鹿でも人でも自由にお入りなさいというような抱擁力がある。

 

 急ぐ理由も、目的もないので、思う存分鹿と交流をはかる。どんぐりをぼりぼり食べている鹿がいて、その一心な様子から目が離せなくなった。「歯が丈夫なんやな」とか「歯もだけど、あの団栗の皮を消化できる内臓も強いと思う」などと、感心というか羨望のまなざしで見つめてしまう。

 

 それから、東金堂に入り、薬師如来様にコロナのこと、親のこと、いろんな病のお願いごとをする。それから、また鹿タイム。空が青いなぁ。ご朱印をいただき、奈良町を散策する。

 

 息子は登録有形文化財の建築物に興味があって、そのプレートの写真を撮るのが趣味のひとつであるので、私が友達や妹と歩く奈良町とは一味違っている。いままで素通りしてきた古い建物の前で立ち止まり、説明書きを丁寧に読み、中に入れるところには入ってみる。古民家の狭くて急な階段や、160センチにみたないような低い天井の二階にあがったり、もとは茶室だったと思われるような躙り口みたいなちいさな入り口を寝そべるようにして入ってみたり。(きょうはスカートじゃなくてよかった) 初めてのことが多くて、なかなか楽しいのだった。

 

 その古民家の草履をかりて庭へ降りたり、庭のあずまやで座ってのんびりしたり、庭の奥まで行ってみたり。あんなに長くいたのに、見学無料なのも嬉しい。

 

 たまたま入ったランチのお店。おいしく身体によさそうなものを食べたあと、会計をしていると、好きそうな本があるよ、と教えてもらって、小さな本コーナーを見ると、チェコの小物や東欧の本がいろいろおいてあった。わー、ちょっとまってください、この本も買いますー といって「かわいい東欧に出会う旅」という雑貨の本を買った。

 

 帰りには定番の高速餅つきの見学をしたあと、お餅を買い、奈良漬け屋さんでお漬物を買い、ちいさな古書店でそれぞれの好きな本を見て、近鉄奈良駅で別れた。

 

 あしたから2月。 これでしばらくがんばれそう。

 

 

 

 

コメント
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