ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

約束したのに・・・・

2016-05-25 23:33:05 | 日記

 きのうの16時ごろ。 高安国世ツアーが終わって、自宅へ帰るときのこと。

 

 駅からちょうどいいバスがなかったので、歩いて帰っていました。 徒歩15分くらいです。

 

 あと少しで家、というところの小さな公園に女の子がひとりで立っていました。 なんというか、とても心細いようすで立ちすくむ、という感じでした。 私と目があったとき、泣きそうな顔になったので、

 

 私「どうしたん? 迷子?」 ときくと、

 女の子「ううん」 と答えながらもう泣く寸前。

 私「お母さんは?」

 女の子「おうち」

 私「ひとりで大丈夫?」

 女の子「あんな、お友達と約束したのに・・・・きはらへんねん」 と、そこまで言うのが精いっぱいで泣き出してしまいました。

 

 約束したのに相手が来ないというのは心細いものです。 しかも小さい子だから携帯も持っていません。 こういうのつい最近まではよくあったなぁと思いながら、

 

 私「うーん。 じゃあもうおうち帰る?」 女の子は大きく首を振りました。

 私「お友達のおうちは知ってるの?」 

 女の子「うん」

 私「何年生?」

 女の子「一年生」

 

 あら。 一年生ということは、この3月までは幼稚園だったということです。 そりゃあ心細いだろうなぁ。 女の子は泣きながらも、肩にかけていた水筒のふたをとって、コップにお茶をそそぎ、ひとくち飲みました。

 

 私「そうそう。 ちょっとお茶のんで落ち着いたほうがいいよ。 お友達のおうちへ迎えに行ってみる?」

 女の子「うん」

 私「ひとりでいける?」 女の子は首を振りました。

 

 というわけで、私もいっしょにお友達の家までついていくことになりました。 

 

 ほんの近くのそこから徒歩2分くらいの距離でしたが、そのあいだに女の子はランリュック(ここらへんはランドセルより軽いランリュックという学校指定のリュックで通学しています)を置いてきたことや、来る前に宿題もちゃんとやったことなどを話してくれました。

 

 お友達の家にはインターホンがなくて、細いガレージを歩いて玄関の扉の前まできました。 

 

 私「ドアあけて、お友達の名前呼んでみたら?」 と言ったら、もじもじして恥ずかしそうにしています。 仕方がないので、なんで私がと思いながらも、

 私「あの~こんにちは~ すみません~」 と言ってドアを開けました。

 

 すると、お友達が国語のノートを持ったままだだだだと走って出てきました。 その子のお母さんも「あら、どうしたの?」と女の子に声をかけました。 女の子は安心してまたわっと泣き出しました。 それで簡単に事情を説明して、私はその場を立ち去ったのでした。

 

 近頃は小さい子に声をかけて連れ歩くなんて、誘拐と間違われるんじゃないかとひやひやします。 

 

 そういえば、息子が一年生のときに、学校の帰りに溝にはまって、泣いていたら現場近くの家の人がでてきて、手当をしてもらって帰ってきたことがありました。 いつかまた私が別の形で恩を返せばいいかなと思っていたのですが、ようやくその恩が返せたのかなと思います。

 

 

 

コメント
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