e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

溺れる

2006年03月28日 18時14分03秒 | 下ネタ
日曜日はそれほど遅くならずに店をあがれると言うので、日曜の夜に彼女と待ち合わせをした。駅前の中華料理屋で少しだけビールを飲んで飯を喰うと彼女の家に行った。彼女の部屋にはビックリするくらいたくさんの種類の酒が並んでいて、なぜこんなにあるのか尋ねてみると一時カクテル作りにハマッてありとあらゆる酒を買い集めたが、そのほとんどは飲み切ることもなくこうして残っているらしい。

それにしてもすごい種類と数だ。何か作るというのでクセがなくて甘い酒がいいと頼むと、ウォッカに何やら混ぜ始めジュースのように口当たりのいいカクテルが出てきた。旨い、本当に旨かった。名前は忘れたが、ほかにもいくつか作って貰いどれも旨かった。夜遅くシェーカーを使ってカシャカシャ大きな音は立てられないからと、スプーンでそーっとかき回す様を見ていたら二人して笑いが止まらなくなった。

一心不乱に彼女を抱いた。どういう訳だか彼女だと信じられないくらい興奮して、ただ興奮するだけでなく怒りとは違うが、なんとも表現しがたい攻撃性のようなものが俺に加わって、彼女もそれに答えるように感応して絡まり合うようにつながり続けた。近いうちに脚の付け根あたりに小さなタトゥーを入れようかと思ってるといっていた。裸のまま彼女を立たせてそれを眺めていたら、スラッとして姿勢もいいしタトゥーも似合うかもしれないなどと考えた。

カクテルなんて面倒な酒はどんな奴が考え付いたのだろうか。何かと何かを混ぜ合わせて出来た酒はどんなものでもカクテルと呼ぶのだろうから、そのルーツは単純なのかもしれないが、こう手が込んだややこしい酒はあまり気がすすまない。それでも女の子を落とすには使える手であるに違いないのだから、少しくらいは知っておいたほうがいいと彼女は言った。たしかにカクテルといえばオトコとオンナがカウンターに・・・といった姿が浮かぶ。そんな酒というイメージは確かにある。

月曜日、朝目が覚めると彼女を抱いた。立ったまま後ろから彼女の背中に顔を埋めた。そして二人でシャワーを浴びたら、もう一度寝た。昼前に俺のケータイが鳴って起こされた。面接を受けたバイト先からで、採用が決まったので契約のために来てくれとの連絡だった。彼女はお祝いしようと言って、二人でスーパーに買い物に行き食材を買って新しいカーテンを見た。韓国人が経営するレンタルビデオ屋で韓国のテレビ番組をいくつか借りて、酒屋でビールを買って家に戻った。

また、結局バイトだなと力なく考えた。前よりも給料も安いし、それでも認められれば正社員として登用される可能性もあるので最後の頑張り時か・・・多少専門的な知識も必要なので勉強もしなければならないし、なんだか忙しくなりそうだ。

焼肉を食べながらビールを飲んでテレビを見た。今日は休みなんだからもう一日泊まっていけと言われそうすることにした。食べ終わるとひと眠りして、お湯をはった湯船でノンビリくつろぐ。風呂場でいろいろ考えたが、この10年くらい本当に時間が止まっているように感じた。怖ろしく何の変化もなく、これからもそのままでは、とそんな思いがよぎる。やらなくていいと言われたが、暇つぶしに皿を洗った。

彼女がひとりでパリに1ヶ月ほど滞在していた話を聞く。最初のうちは良かったが、次第に飽きてきて韓国料理ばかり食べていたと言って笑っていた。いつかふたりでハワイでも行こうと言うので、そんなことになるだろうかと真剣に考えていたら、それをみて彼女は大笑いしていた。俺がパリに行った話をした。15年くらい前と8年前くらい2度パリには行っているが、地下鉄に乗ったり散歩したりとほとんど何もしていないのでまともな話にならなかった。

夜はウイスキーのソーダ割りを飲みながらテレビを見た。ずっとこうしてボーッと過ごしたいと本気で思った。旅ばかりしている頃も、これから先もうなにもせずひたすら旅していたいと思っていた。体のどこかがバカになってしまったのか、とにかくヤリまくった。

今日の昼過ぎに帰ってきた。あまりの疲れに体が重く、酒がうっすらとムラなく体中に残っているようでダルい。