e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

眠れる巨象

2006年03月15日 22時18分11秒 | インド
景気がいいのか悪いのか私には全く実感がないが、世間では株やなんやらで経済関係のニュースが多いように思う。なかでも中国の勢いはすごいと連日のように新聞やテレビをにぎわしている。後発ながらインドも上り調子の国のひとつで、中国は昇龍、インドは巨象に例えられる。

過去10年BRICS=ブリクス(中国、インド、ロシア、ブラジルの頭文字)といわれる国々はすざまじい経済成長を遂げ、その勢いは今後も間違いなく続くと言われる。世界経済の牽引役は日本を含む欧米先進国からこれらの国へと移っていくようだ。

そのうちでもインドは数十年後に中国を抜いて世界最高の人口を抱え、まさしく名実ともに巨大国家への歩みをはじめている。この国の潜在能力は中国を上回るとさえ言われる。

毎週火曜日22時からテレビ東京(12チャンネル)でやっている「ガイアの夜明け」で、昨日はインド特集をやっていた。スズキ自動車とインド企業との合弁会社‘マルチ・スズキ’は私が初めてインドに行った15年前くらいには、既に小型車を町中に走らせていた。インフラや政治システム、文化や風土のちがいなど乗り越えなくてはならない壁は多くあるだろうが、これだけの巨大市場を放っておくわけにはいかないらしい・・・逆にインドの経済を取り込む国際競争に乗り遅れることは、その国の発展に致命的な影響を及ぼしかねないほどだ。

インドといえば町中に牛がのろのろ歩き回って、サリーを着た女性やターバンを巻いた髭のおじさんなんかがイメージされる。お釈迦様の生まれた所で、なんといってもカレーの国といった感じか。しかし実際は新旧入り混じった不思議な国なのだ。

インドは面白い。いろいろな国を旅行したがハマった国のひとつだ。広大なインド亜大陸にそびえる数々の遺跡や多様な文化風俗。そういったものも面白い。でもインドは現在進行形で非常にダイナミックな変化を遂げているさなかにあって、それは高度成長の中を突き進んでいるる国が持つ独特の勢い・エネルギーを直に感じることが出来るところなのだ。

日立など日本の電機メーカーも遅ればせながらインド進出を果たしている。これからもインドが熱い?ようだ。

仕事も決まらないし、またインドにでもいくかなぁ・・・そんな気分になってしまった。

インド好きは多い。10回や20回くらい行っている人はざらにいるだろうし、滞在期間が合計で10年以上に及ぶヒトも何人か知っている。別に長ければいいとか何度も行けば良いと言っているのではないが、なんかこうどうしてもインドに行かなくては落ち着かないような、アイツはもう日本には居られなくなってしまったと悪く言う人もいるが、とにかく上手く言えないのだがまぁつまりはインド中毒なのである。

理由はさまざまだと思う。ヨガをやっている、インドは物価が安い、ヒッピーに憧れて、ボランティアに通っている、ガンジャ(マリファナ)が大好きだ、お釈迦様の生まれた地を訪ねて、自分探しの旅に、インド映画がたまらなく好きだ、インド哲学の勉強で、いろいろあるだろうがどれも本当だと思う。きっかけはそうだったのかもしれないし、その後も引き続きそれらの理由で通い続けているのかもしれない。そうじゃない人もたくさんいるだろう。まぁ理由なんて何でもいいのである。行けば、行ければいいのだ。

そう、なにはどうであれできることならインドに居たいのだ。インドに通い続けたいのだ。そして実際にそうしているヒトを私は非常に羨ましく思う。

私も数年前になって日本に戻り、堅気として(堅気のフリをして)働いている。とはいってもバイトみたいなもので、正直ここ最近インドが頭に付いて離れない。このぶんじゃまた全てを放ぽり出してフラフラ行ってしまいそうな勢いである。

もうしょうがないかなぁとも思う。何が欲しいわけでもないし、結婚なんてまっぴらだし、特にやりたいこともないし、強いて言うなら旅に出たいのだ。あてどなくふらふら彷徨い漂い続けたいのだ。もちろん現実としてそんなことできないのは充分わかっている。それでもどうにか折り合いをつけてやるしかなさそうだ、そんな所にまできている。そして、細々とだがそういった生活ができそうなメドが付きつつあり、もちろん突然予想もしなかったようなアクシデントに見舞われたり、自分が考えもしなかった方向に事が進む可能性だって充分あるのだが、そういった不可抗力を抜きにして考えるとまぁいけそうな雰囲気なのである。

もう少し辛抱して、それからまた考えたい。


こういう話はキリがない。


インド中毒だ。