e-note 2005

どうも、ぽんすけです。メモ帳代わりに軽くやらせてもらいます、嘘だけはつかないように・・・

世界遺産 エルサレム旧市街とその城壁

2006年03月08日 18時15分01秒 | テレビ
TBSで放送している世界遺産でエルサレムをやっていた。ここはご存知のとおりユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地である。今現在は国連決議によってヨルダン領ということになっているが、4度にわたる中東戦争の結果イスラエルが占領した状態が続き、そこにパレスチナ自治区を形成しているという複雑な状態にあり、エルサレムはイスラエルとパレスチナ双方の首都であるとされている。

2度にわたる放送は、まずエルサレム建設の歴史から3大宗教による統治の変遷の歴史などを紹介。つづいてキリスト教成立を背景にエルサレムとその周辺地域を紹介していた。どの風景も西アジア・中東が持つ独特の空気が漂っていて見ているだけでウットリ・・・

‘どれだけ多くの血と涙が流されてきたことだろうか’とナレーションにあったが、それはまさに人類の歴史そのものであって、だからこそこの地は尊くて美しくそして悲惨で残酷でもある。これからもこうあり続けるだろうと思う。ときに争いそして融和し、こうした無意味な繰り返しに人は酔い続けるしかない。

トルコからシリアを通りヨルダンなど辺り一帯を旅していたとき強く感じたことは、ここ中東の地はイスラム世界であると同時に、聖書の世界そのものでもあった。この辺りは旅してみて大きくイメージの変わったところのひとつだった。

クリントン時代にロードマップ(中東和平への過程書)に従って、イスラエルとパレスチナが共存の道を歩み始めたかに見えたのはいつのことか・・・再びドンパチが始まってもう5~6年は経つのではないか?イスラエルはテロリスト侵入を防ぐためとの口実のもと一方的に防護壁をすごい勢いで建設し続け、これが実質上のパレスチナとの国境線になるのではとも言われ、これが原因で騒ぎが拡大するとの懸念もある。

パレスチナも長期政権による汚職にまみれた、いつまでたっても実績をあげない故アラファト率いるPLOとその一派に別れを告げ、ハマスという新しいそして実行力のある集団に夢を託した。

この地は長い歴史と複雑に絡み合った関係に引きずられ、解決の糸口など微塵も感じとれず、その存在すら疑わしいのに、バカみたいに躍起になって平和々々と騒ぎながら世界各国の政治と経済の駆け引きの道具に使われている。こうした泥沼の混乱が続きどうにも救いようのないこの地が私は大好きだ。