熊本県は九州沖縄地方で唯一長期的に大雨増加傾向にあるのだそうです(地球温暖化による九州・沖縄地方への影響を知り、適応を進めるために 九州地方環境事務所)。何故熊本だけという感じですが地形が恐らく関係するのでしょう。今回は来るべきものが来たのかもしれません。そもそも温暖化は高緯度地方と熱帯で降水量を増やしますが、亜熱帯では降水量を減らすのだそうです。九州沖縄地方は基本的には高緯度地方と亜熱帯の中間ということでしょうか。日本の平均気温は長期的に上昇していることは間違いなさそうです(第5次評価報告書の概要 環境省)。自然災害と環境問題の関係も難しく一概には言えなそうです。ステレオタイプ的に日本は温暖化で大雨が増えているのかと思っていましたが(亜熱帯に関連して九州沖縄以外は調べてません)。それはともかく熊本がちょうど梅雨か何かの雨の通り道みたいになっているのだとしたら政策的に何か必要かもしれません。決壊・氾濫は「重要水防箇所」 球磨川12カ所の危険性、事前に指摘(西日本新聞 2020/7/6)。日本の状況は世界とは違うところもありますしね。脱ダム・脱公共事業直輸入が失敗の一面もあるのかもしれません。予算の問題があるのは分かりますが。
移転を伴う工事が難しいのは分かるのですが、堤防の補修や河道掘削で何とかなっている部分があったとすれば残念ですね。移転を伴う工事が費用や時間で難しいとすれば、危険個所の避難計画が有効な対策になると思います。ただ線状降水帯の発生は予測が難しいと言います。ですから垂直避難が容易に出来ることは重要だと思いますが、一番不味いのは堤防の決壊による不意打ちかもしれません。今ならレーザードローンで異常を計測しやすくなっていると言いますが(グリーンレーザー、導入効果を最大化したい 建通新聞 2019/5/13)。
移転を伴う工事が難しいのは分かるのですが、堤防の補修や河道掘削で何とかなっている部分があったとすれば残念ですね。移転を伴う工事が費用や時間で難しいとすれば、危険個所の避難計画が有効な対策になると思います。ただ線状降水帯の発生は予測が難しいと言います。ですから垂直避難が容易に出来ることは重要だと思いますが、一番不味いのは堤防の決壊による不意打ちかもしれません。今ならレーザードローンで異常を計測しやすくなっていると言いますが(グリーンレーザー、導入効果を最大化したい 建通新聞 2019/5/13)。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019120900572&g=eco#:~:text=%E5%85%B7%E4%BD%93%E7%9A%84%E3%81%AB%E3%81%AF%E3%80%81%E9%81%93%E8%B7%AF,%E7%B6%AD%E6%8C%81%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82 時事 2019年12月10日07時47分)。内水ハザードマップをつくるべきという見解があって、まずは知ることからなのでしょう(川崎、世田谷、なぜ内水氾濫は起きたのか?「内水ハザードマップ」を作り、周知して浸水対策を https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17730?page=2 WEDGE 2019年10月25日)。都市型災害として指摘されていますが、地方でも地域によっては盲点になっている可能性も考えられます。もともと遊水地だったところでは、内水氾濫が起きやすいとの指摘もあります(https://dil.bosai.go.jp/workshop/01kouza_kiso/11naisui.html 防災科研)。脆弱な地域を開発するケースでは負担を内部化するべきではないかという指摘がありますが、少子高齢化で所有者不明土地問題が発生している昨今、土地の供給を絞る方向性の政策には魅力があると思います。ただ既に開発してしまっているケースも多いでしょう。このような内水氾濫に対して地下ダム・地下河川の建設が大都市で進められているようですが、地下ダム・地下河川は外水氾濫も同時に解決すると思います。首都圏外郭放水路を考えると、費用対効果は悪くない印象はあって、抜本的な治水事業として、水害に脆弱な地域では検討の余地も残ると思います。これまでやってないことに抵抗はあるでしょうが、どうも可能性が感じられてなりません。
データ不足だとしたら、控除等を通じて民間投資を促進することは出来ないでしょうか(レーダーに比べて精度が高いという雨量計の数が熊本県で足りなかった可能性は考えられます)(気象衛星は間隔の問題で集中豪雨の観測に向いていないとも)。機械の投資の問題だとしたら、優れた機械の使用を導入する(している)としてどう分配するかの問題もあるかもしれません(AI予報の時代と言いスパコンには勝てなくなって久しいのだそうで、考え方の問題というよりソフトの問題の可能性が考えられます)。必要な情報を得るために民間や地方の拠出があっていいとも考えられます(レーダーの投資も中央に限られているかもしれません。九州は梅雨の終わりの集中豪雨の常襲地帯のようです。考え方というより、スパコンソフトの問題だとしたら、スパコンへのアクセスの地方格差が教育で考えられるかもしれません。データの開放に関して言えば、安全保障との絡みはクリアしなければならないかもしれません)。
深夜未明の警報と空振りの問題も検討されていいかもしれません。
社会保障費190兆円推計を読み解く(https://news.yahoo.co.jp/byline/takerodoi/20180523-00085568/#:~:text=%E4%BB%8A%E5%9B%9E%E3%81%AE%E6%8E%A8%E8%A8%88%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%AF,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%98%8E%E3%82%89%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82 土居丈朗 | 慶應義塾大学経済学部教授・東京財団政策研究所上席研究員 2018/5/23(水) )参照ですが、日本経済を考える上で高齢化のピークが2040年であることは前提としてあっていいと思います。社会保障給付は1.6倍なのだとか。これに対して日本のGDPの推移は1990年代からほとんど変わっていません。日本はいい国だと思いますが、経済に関して楽観的ポジションをとるのは無理だろうと思っています。つまり税収を上げ、支出を減らすこと(PBを改善すること)自体、善だと思っています。これは国が黒字経営をしろという主張ではありません。これは国が黒字経営をしろという主張では無いんです。PBを改善しろというと、財務省派とやらに捏造されて悪か馬鹿になってしまうので強調しているんです。金融緩和も何時までもは続かないと言われます。日本には日本の実情があります。木を見て切り取れば如何様にも言えます。森を見て大きな方針で言えば、少子高齢化はヤバイということであり、日本という国はGDPが示す通り、経済的には沈みゆく国だろうと思っています。しかしいいところも勿論あります。あえて簡単に言いますが、望ましいことをするのが常にいい選択です。公共事業の費用便益比(B/C)は何時でも考慮されるべきでしょう。
ただ一点だけ付け加えれば、矛盾するようですが、筆者は紀淡海峡に橋かトンネルはあると良いと思っています。全部小さく纏まってしまうと面白くありませんしね。本四架橋は四国を大きく変えました。世界でも有数の大都市圏の関西圏と四国をこれまで無かった方向性で繋ぐことには大きなリターンがある気がしてなりません。都道府県や省庁の既存の枠組みの力学では動かない話でしょうし、実際動いていませんが、日本を俯瞰してみればアリじゃないかということです(元々第二国土軸構想の一部ですし)。まぁ現時点では実現可能性が無い話ではありますが、考えたところでさして減るものではありませんし。
また堤防決壊時に一階の浸水と二階以上への避難を前提とすべきケースもあると思います。
また重要な部分を守るため、あえて決壊を前提とした地域をつくって、そこの地域に避難所を整備する方法も有り得ると思います。