観測にまつわる問題

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危機時に数を増やす

2021-04-14 16:01:21 | 厚生労働
人工呼吸器の例(ウィキペディア「人工呼吸器」2021/4/14)

危機時にICUを増やすのは難しいという専門家の見方があるようです(>いまだに理解されてない方も多いようですが、人工呼吸管理って医師になってから特別なトレーニングを年単位で受けたごく一部の医師しかまともにできません。特に重症コロナの人工呼吸管理はかなりの応用編です。重症患者が激増したら人工呼吸器やICU病床を激増させてばいいって問題ではないのです。 林淑朗 集中治療専門医 ツイッター)。

しかし、どんなプロも最初は新人ですし、ICUが足りないよりは新人のICUの方がマシではないかと思います。そして、実際には人工呼吸器管理は看護師でも出来るようです(研修を修了した看護師にできること 呼吸器(気道確保に係るもの)関連 鹿児島大学病院看護師特定行為研修センター)。

できない理由を「はい、そうですね。」と真に受ける訳にはいきません。「できない」真の理由は、一時的な需要に対応する人員がいないのでしょう。医師はトレーニングして新人になってお払い箱になるような仕事をするぐらいなら、今の仕事を貫いた方がマシだというのは容易に想像できます。しかし爆発が有り得る感染症対策で一時的な需要に対応できる数の問題を避けて通ることは出来ません。トレーニングすれば実際は数が増やせるのだとして、問題は志願者がいるかということになりそうです。そうだとすると、お金で報いるしかなさそうです。条件が悪い仕事を頼むなら当然の話でしょう。

病床を増やせという意見に反対する専門家の声もあるようです(>「病床を増やして、コロナに対する医療体制を整えろ」ということはこういうことです。医療は有限なので通常の医療が行えなくなる。 ラウコーレス ツイッター)。

しかし、通常の医療は他の病院がカバーすれば良いはずです。コロナで患者減の話はどうなったのでしょうか(新型コロナによる患者減、「5月に底」を打ち6-8月にかけて回復傾向にあることを再確認―健保連 GemMed)。それはさておいても、危機時と平時が同じはおかしい訳です。欧米では患者が多くてもどうにか回っているようです。どうやれば出来るか考えることが大切なのだろうと思います。

コロナ対応もワクチン普及までにはなるでしょう。しかし今すぐワクチンが普及する訳ではありません。極論、ワクチン普及までは人員に遊びがあってもいい訳です(波が低い時期に)。感染を抑制できれば、それに越したことはないでしょうが、感染症対策にもコストがあれば、感染症対策慣れもあるようです。そして残念ながら変異ウイルスの問題もあります。感染症対策で感染拡大を防ぐと共に医療体制の整備も出来ないと言わず、やることだろうと思います。やって出来ないことはないはずです。お金ならあるようですしね。

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