観測にまつわる問題

「最低賃金」を一応。「広島」は延期で他のテーマをやります。「経済再生」のアプローチを従来とはやや違う感じで構想中。

日本史の始まり

2018-09-08 15:57:44 | 日記
日本史の始まりとはすなわち大体弥生時代の始まりだと考えています。日本では考古学が歴史学として扱われることからか、縄文時代を歴史として捉える傾向があると思いますが、歴史の史はフミであり文書ですから、文字資料が一切ない縄文時代を歴史として捉えることは無理があると思います。アメリカでは考古学は人類学の一部とされ、ヨーロッパでは先史時代を考古学的に研究する先史学という学問領域があるようですが、個人的にはヨーロッパのように縄文時代を先史時代として研究するのが妥当のように思います。記録がなくともずっと続いた日本列島人を人類学の範疇に入れるのは違和感があります。また、分化が早い島の琉球語と日本語が日本語族として学問的に同一の言語であったと捉えられることからも(琉球人が先住民ではないかという指摘は、琉球藩~沖縄県の成立の一連の過程から明快に否定します。ハワイ州が分けられないアメリカの一部であるのと同様、沖縄県は分けられない日本の47都道府県の一部でしかありません。一方琉球語を沖縄方言と捉えるのは無理があります。琉球国に文字資料が残っているからです)、縄文という長すぎるスパンに日本語に基づく文化的連続性を見ることは難しいだろうと思います。

歴史資料が多くなるのは勿論古墳時代に入ってからになりますが、弥生時代を原史考古学(先史考古学・歴史考古学に対して、文献や伝承がある程度存在しているが十分ではない原史時代の遺跡・遺物を研究する考古学)に含める説の方が妥当だと思っています。日本書紀・古事記は古墳時代以前の弥生時代を歴史として取り扱っていますし(皇紀は紀元前660年に始まりますが、弥生時代は紀元前10世紀に始まるとされます)、中国の史書も弥生時代の倭人の存在を記述しています。大体が古墳時代と弥生時代の連続性を否定する人っていないと思います。稲作も共通しますし、弥生墳丘墓は古墳に繋がると指摘されます。大和朝廷は必ずしも異民族を征服したのではなく、大体日本人を統一したと考えていいんじゃないでしょうか(蝦夷はアイヌっぽいですが)。

弥生人は北九州で生まれたと言えるのではないかと思っています。朝鮮人は日本人が元朝鮮人と思い込んでいるようですが、言語学的に誤りは明らかですし、中国の史書にも朝鮮人は朝鮮人であると書かれています(古代の北朝鮮に住んでいた人々は中国の史書に韓国に住んでいる人々と違うみたいなことも書かれていますが、どの程度違っていたかに関しては良く分かりません。いずれにせよ、少なくとも三韓あたりの住民の大勢は古来より朝鮮人であり続けているでしょう。百済王族云々の話はありますが)。対馬水道は東の方が深く、氷河期の終わりと共に朝鮮人と日本人が別れてそのまま現在に至ると見るのが自然です(そこまで遡ると言語学的には同じだと辿ることは困難になると言われます。逆に弥生時代が朝鮮人によって始まったとするなら、言語学的にそのことが裏付けられると考えられますが、そうではありません)。最近知ったのですが、九州に自生するビロウが皇室の祭祀に使われることも元々は日本の起源は北九州にあったのだろうと推定する根拠になりえます(ビロウの北限は北九州で朝鮮は関係ありません)。神武東征の話も皇室のルーツが西にあることを暗示しているでしょう。三種の神器の剣ですが、銅剣は中四国九州から発見され、近畿は銅鐸だとされます。どうも記紀と考古学的遺物が重なるところがあります(邪馬台国の遺跡は年代的に南九州から出ないでしょうし、熊野から奈良に攻め込んだというような話も軍事的には考えにくいです)。

漢委奴国王印は教科書通りの漢の倭の奴の国王である可能性が高いと思います。委奴国(イト国=伊都国)説も有力なようですが、同じ後漢書に倭國王帥升の記述があり、イト国の記述がありません。漢書においても日本人は倭人です。倭人の国が倭国で倭国王に金印を贈ったのであって、イト国なる地方政権にわざわざ金印を与えたとは考えにくいところです。伊都国は魏志倭人伝にのみ見られる倭国の下の地方政権です(誤解があるようですが邪馬台国も首都にはあたるかもしれませんが倭国の一部に過ぎません。大和国は日本の歴史書における最初の首都ですが、国号は倭から日本に変えたのであって、対外的に正式に日本が「ヤマト」を名乗ったことはないと思います。最近の日本歴史学の造語であるヤマト王権という用語は意味不明で倭国か日本あるいは大和朝廷で良いと考えます。どうしても正解を出すなら、権威ある歴史書である日本書紀の記述(異説も併記されていますが)をそのまま正解にするしかないはずです。ヤマト王権って何だ?(2度目)当時の歴史書にも考古学的遺物にもそんなことは書かれていないし、歴史的に全く語り継がれていない言葉ですよね?史料的根拠を出せ。指すものが同じなら歴史的用語を使ってください!大和は当時の言葉でない?ヤマトも当時の言葉ではない。カタカナの成立は何時か。朝廷も当時の言葉ではない?王権も当時の言葉ではない。名前を変えたことを言葉を変えて追う必要はありません。織田信長は天文3年に生まれてない、織田吉法師が天文3年に生まれたのだレベルの屁理屈です。指すものが同じなら便宜上用語はひとつで構わず、わざわざ変える必要がありません)(日本という国は、鎖国という言葉がないから、鎖国がないと言い出す人もいますが、出島は何なんだよ?異人はオランダ人だけになってるが?という話です。鎖国と言えるような体制があるのだから必要に応じて鎖国という言葉を与えただけで、これは当時の用語になくても問題ありません。念のため)。奴国はそのまま魏志倭人伝に記載がある国で出土したとされる志賀島も奴国に近いとされます。委奴をイトと読むのであれば、金印にもなった由緒正しい表記を一々伊都に変える理由も必要かと思います。他に用例がないとされますが、漢匈奴悪適尸逐王の用例があり、匈奴が国で国は漢とあわせて二段であり悪適尸逐王は匈奴の王号に過ぎないとするようですが、倭に当たる匈奴の後から王の前に悪適尸逐が挟まれているのは事実であって、奴が何を指すか後漢の時点では明らかではないとも考えられます(文献上は奴国という国は次代の魏志の記述です)。いずれにせよ当時日本にいるのは倭王でしか有り得ない以上、委を倭の減筆としない限り(減筆が有り得ないという説はないようです)、倭国は何処に行ったの?ということになると思います。雲南省では類似の「滇王之印」という金印が見つかっているようですが、日本の金印にある明らかなる漢及び国王の文字がありません。漢の側に統一的な形式が存在したと見るべきではないのであって、金印に刻む文字は現地の要望などを取り入れた可能性があると思います。偽作説もあるようですが、概ね否定されているようです。偽作するのであれば、漢倭奴国王とか漢伊都国王にするべきであって、間違えるのが難しい間違いがあるように見えること自体、本物らしいとも言えます(刻まれている文字はさておいても他の出土品と比べて真と判定されるようです)。結局通説が正しいという話ですが、学説では時折異説が猛威を振るう時があるので、あえて言及しました。奴国の存在証明にはなりませんが、詳細はもはや分からないにせよ、とにかく倭国王の印なのだと見るべきでしょう。このあたりの時期では後の伊都国の領域に考古学的遺物が多いようですが、伊都国は後の魏志では1000戸の記述しかないことにも注意すべきです(奴国が一万戸です)。糸島半島はそう大きな半島ではありませんし、奴国は後の儺県(なのあがた)と言われ博多のあたりと言われます。遺跡が壊れた可能性もあります。1000戸にしては遺跡が大きいようですが、何か文化的な理由(例えば中国語の読み書きができないと中国と交流できないでしょうが、分かるものが少ない特殊な技術であったと考えられますし、西欧で言えばローマ教皇領はそう大きな面積ではありませんでした)や交易上の理由で(島津・琉球・堺・博多など)小さい「国」が栄える可能性もあります。いずれにせよ文化の高低と何処が覇権を握っているか必ずしも一致しない例は少なくありません。世々王有りの記述から伊都国と皇室が結びつく可能性がないとも思いませんが(ただし当時の倭王は明らかに邪馬台国王です)(倭王は共立されたとされており戦争で邪馬台国が勝って倭国を支配したとまでは書かれていません)、仮にそうだとしても伊都国の血統をもらってきたという話程度じゃないでしょうか。ヨーロッパなんかでは神聖ローマ帝国内諸侯からイギリス王になる人をもらってきていますよね。鎌倉幕府でも将軍は皇室や藤原氏からもらってきて得宗家が支配したりしました。この辺はどんなに推理しても確定的に分かる可能性はまずないんですが。結局古墳時代以前にも(つまり弥生時代に)金印をもらうような倭国は成立していた可能性が高いという話です。こういう文字資料に基づく話が(ごく部分的にせよ)できるから弥生時代は歴史時代にギリギリ含めて良く、一切文字資料に基づく話が展開できない縄文時代は先史時代にでも分類するより他ないと考えられます。素晴らしい縄文式土器も土偶も何の話か確実に分かるという人は誰もいるはずがありません。

中国から見て東の歴史に決定的な影響を与えたのは楽浪郡(紀元前108年~西暦313年)の成立であったはずです。中国による400年の現地支配が小さい出来事であったはずがありません。日本において中国の半島支配に一番近かったのが言うまでも無く北九州です。まぁ燕と倭人の関係もあったとされますが、地方政権ですし少し遠いのではないでしょうか。

日本における水田耕作の起源は山東半島ルートではないかと思います。南方の起源の稲作は紀元前3000年以降山東半島先端部に分布しており、日本においては弥生時代早期初頭約2600年前の菜畑遺跡、朝鮮においては約2500年前の水田跡が松菊里遺跡が見つかっているようです。一度中国で北方適応後に何らかのきっかけで半島や日本に一気に広がったと見るべきでしょう。東北地方北部において約2000年前の垂柳遺跡が見つかっています。紀元前1000年の山東半島とは斉の国です。明らかに中国人ですから、日本人が中国人でない以上、中国人が日本になったと見る必要はありません。普通に技術が何らかの形で異民族に伝わったと見るべきです。明治時代に欧米人が日本人になったでしょうか?日本は何度も中国の技術を入れていますが、中国人が来て入れ替わった証拠は何一つありません。春秋戦国の中国に触れると、楚は南方土着の異民族みたいな言われ方をされることがありますが、自分は北方系の中国人だと思います。ギリシアとマケドニアみたいなもので、ちょっと毛色が違ったとかそんな感じなんじゃないでしょうか。じゃないと(自分だけ違うと)戦国七雄など成り立たないと思います。呉越も然りで普通に殷周からジワジワ広がったと見るべきでしょう。

沖縄と日本は同祖であるなら当然隼人も同祖になります。言語学的に同祖であっても異民族に見えることは歴史においてしばしばあるようです。

アイヌの起源ですが、東北地方北部と渡島半島に住んでいた人々には考古学的に強い類似性があったようです。地名にも東北には明らかなるアイヌ語地名(内=ナイが沢の類)が残っています。言語学的に同祖ではありません。北九州人が弥生人と考えると、東北地方北部まで距離がありすぎ、仮にかつて同じ民族だったとしても遥か遠い昔で完全に分化してしまったおり証明困難と考えるべきでしょう(個人的には環境が厳しい北回りではないと考えています)。東北人は血統的には「アイヌ」の血も流れているでしょうが、言語文化歴史による系統的には日本人だと考えられます(東北弁と畿内の言葉の関連性)。

民族・技術の動きに関して言えば、一般に東西の動きは直ぐに拡大します。気候が似るからです。南北は気候・風土が異なりますので、長い時間をかけておしあいへしあいしますし、同祖でも違いが大きいということになりやすいようです。

台湾の歴史を見ても沖縄ですら大勢として南方経由は有り得ないと考えていいと思います。古い時代に大海は簡単に地域を分かちます。ポリネシア人は特殊な海洋民ですし、あるいは日本に迷い込むこともあったかもしれませんが、簡単に現地民に吸収されたでしょう(南アメリカにおいてもそんな感じだったと思います)。水田耕作は勿論陸でやるものであって、魚は食べますが我々は概ね海洋民とは言えないと思います(何処と比較するかによりますが)。南九州人が種子島→奄美→沖縄と渡って、日本の影響が中々及ばない沖縄本島民が独自に琉球国を建てたものだと思います。鎌倉時代の千竈氏の奄美支配の影響と後の琉球王国の成立(1429年)に何らかの関連性があるようにも感じています。いずれにせよ、日本人は中々種子島(及び屋久島)以南を直接支配は出来ませんでした(琉球王国において士族が佩刀を禁じられるなど島津氏や江戸幕府の支配が部分的に及んでいたところはあります。その意味では蝦夷地と同じでしょう)。東シナ海を渡ることに関しては既に遣唐使など日本古来に例があり、琉球の大陸との貿易をもって南から北への伝播を見ることはできないと思います。
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経済気になるメモ

2018-07-30 09:09:15 | 強化キーワード
記事ネタ

→最低賃金、伸び代、コーチング/生産性、TPP、消費/富裕層消費、短観・景況感

資料捜索

→熊本の経済、震災と経済、介護

要研究

→成熟産業における過当競争、ブランド、M&A、ブルーオシャン
→観光政策、インバウンド
→キャッシュレス化、金融、物価
→IT
→建設、都市政策、不動産(宅建・空き家)、橋、海底トンネル
→自動車、物流、トラック、ドライブ
→農業、米、野菜、肉、魚
→株
→QOL、地価
→築浅物件
→全館空調
→ものづくり、工業
→資源エネルギー、石油産業、鉱業
→造船業
→販路、ネット販売、ロングテール/多品種少量生産、大規模コストダウン規格化、アンテナショップ、試着・試食・試飲、コト消費・リアル店舗・体験、ストーリーテリング
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文化その他気になるメモ

2018-07-28 10:53:50 | 強化キーワード
記事ネタ(待機中)

→介護・女性活躍・広島・今治・東予・四国・てつのくじら館・エクストラスポーツ・AI

資料捜索

→瓦・新潟・気候変動・野球

要研究

→地域研究(選挙・政治):松前町・愛媛県
→地域研究(合区):高知県・徳島県・島根県・鳥取県・カツオ・サンゴ・海底地震総合観測システム・海洋深層水・海底資源・世界農業遺産・祖谷・阿波踊り
→地域研究(第2国土軸):香川県・大分県・佐賀県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・和歌山県・奈良県・三重県・愛知県・関西国際空港・北九州空港
→地域研究(沖縄・南西諸島):石垣市、八重山列島、宮古諸島、沖縄県、奄美諸島
→地域研究(埼玉):さいたま市(盆栽、漫画、人形、鉄道)、熊谷市(気象)、所沢市(狭山丘陵、所沢航空発祥記念館、メットライフドーム、ところざわサクラタウン)、川口市(超高層マンション)、川越市(歴史都市)、秩父市
→寺社:伊勢神宮・熊野三山・高野山・四国八十八箇所・大山祇神社・厳島神社・出雲大社・阿蘇神社・高千穂神社・霧島神宮など
→城:松山城・和歌山城・名古屋城・駿府城・江戸城・水戸城・能島城・地域の城・グスク・チャシ・中国の都城・名護屋城・水城・元寇防塁
→南西諸島:グスク時代・三山時代
→世界の航海:大航海時代・ポリネシア人の太平洋拡散・アイスランドの発見とグリーンランド・北アメリカへの移住・ベーリング海峡の横断・マダガスカル人の謎・インド洋の交易・南西諸島の「発見」過程・山丹交易
→海賊:瀬戸内海の海賊・九州の海賊・ヴァイキング
→砥部焼
→プロスポーツ・やるスポーツ・空手
→大街道
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外交安全保障気になるメモ

2018-07-28 08:42:29 | 強化キーワード
記事ネタ

→離島奪還(尖閣・石垣・与那国・宮古・奄美)、資源エネルギー

記事ネタ(待機中)

→テロ、日豪関係

研究中

→海軍・潜水艦
→アフガニスタン
→サウジ・UAE
→大東亜戦争・太平洋戦争・アジア
→ギリシア
→トルコ・イラン・イラク・エジプト

資料捜索

→サブスタンダード船問題・放置座礁外国船問題・揚陸艦

要研究

→フィジー
→大量破壊兵器
→天然資源・原子力発電所(リプレース)・海底資源
→NATO(グローバルパートナー)・物品役務相互提供協定
→シャングリラ会合
→東南アジア
→インド太平洋
→北方領土問題
→中国の環境問題
→台湾・香港・チベット・ウイグル・モンゴル
→満州・極東ロシア・カムチャッカ・オホーツク
→日系人
→戦前日本の海外統治・朝鮮総督府・台湾総督府・満州国・樺太・千島
→デンマークの橋
→カスピ海・黒海
→レバノン・パレスチナ・ヨルダン・イスラエル
→宇宙政策
→国家基本問題研究所
→スパイ法
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石破茂と小泉進次郎、岸田文雄

2018-07-23 11:42:50 | みんなでやろうぜ
今日の愛媛新聞1面の世論調査(共同通信)で、安倍首相の支持と石破さんの支持が、次期総裁で相応しい人の評価で拮抗しているとの結果が出ています。自民党総裁選のことを(選ぶ権利がない人)自民党員以外に聞くのがそもそも誤りだと思いますが(大体安倍首相が出るのが分かっていれば、首相支持派はそれ以外を支持する可能性は無く、次期総裁選前の世論調査が安倍3選後の次期総裁有力候補を測る上では、あまり役に立たないどころか有害ですらあると言えます)、まぁとにかく3選を目指す現役首相に対して世論で拮抗する有力対抗馬がいるというのは、自民党員の多くの支持を集めているにしても現役首相にとっての大きな脅威に違いありません。自民党には石破さん以外にも小泉進次郎という世論に訴えかけるのが得意な有力若手政治家もいます。

安倍首相後の次期総裁の有力候補の岸田さんはこの世論調査では表面上石破さんに大きく水をあけられています。岸田さんは石破さんや小泉さんのようなタイプの政治家になれないし、なるべきでもなく、議員や党員といった玄人筋の評価や信頼を得て総理総裁になって、政治を行うタイプではないかと思います。世論軽視はなりませんが、やはり政治の現場で政策を知っている層やそれに近い層と例えばテレビを見ている大衆層の評価はかなり異なっていると思うこともあって、前者の立場からは後者の支持する政策は隙だらけに見えるはずです(例えば民主党政権の誕生の経緯と結果)。そしてそれが必ずしも国民を幸せにせず、国民自身も結果を問うて失敗したら評価もしないと思っています。

次期総裁選で石破さんが出ることは決まっているでしょうから、出馬してもしなくても岸田さんが首相になれる可能性はほとんどないように見えます。安倍退陣後の問題ですが、どちらかに恩を売れば(石破さんが次々回出ないという保障もなく小泉進次郎という候補も控えていますが)、首相が近づくのは間違いないでしょう。でも仮に石破さんと組んだとして、石破さんのように世論に訴えかけられるのかという問題があると思います。議員票や党員票を固められる勢力と上手くやらないと自分には先がないように見えています。
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水害の実態と対策

2018-07-16 11:12:40 | 政策関連メモ
今度の水害でちょっと勉強してみようと思い、先日、本屋で見繕って「事例からみた水害リスクの減災力」(末次忠司/鹿島出版会)を購入。今しがた読了。自分の印象に残った箇所をメモして簡単に考察します。

①災害時、行政は災害対応に忙殺され、住民・マスメディア対応もあるので、中々平常時のような冷静な対応をすることは難しいので、事前に災害対応のシナリオをたて、訓練しておくことが必要(64p)。

マスメディアの(地元住民に対するインタビューの)話題をネットで見かけましたが、現場で対応にあたる行政の足を引っ張っていないかという観点も有り得るでしょう。筆者はマスメディアの取材も重要と思いますが(一次ソースをマスコミに拠らないSNSで知るというのはデマを知ることとほぼ同義であり(噂話ほど事実から遠い危険な情報はありません。面白可笑しいだけです)、行政対応のチェックを考えると、情報源を全て行政に頼る訳にはいきません。無論個人的なツテで安否確認することの重要性を否定している訳ではありません)、被災者を傷つけたり、災害対応の足を引っ張ったりすると本末転倒になると思います。

②アンケートで「必ずしも当たらなくても避難勧告・指示を出した方が良い」が88%で、「当たらないのであれば避難勧告・指示を出さない方が良い」が9%(65p)。

行政が狼少年になってしまうぐらい、「とりあえず出しとけ」は、防災の実効性の観点から逆効果だと筆者は思いますが(勧告や指示を出す時は従ってほしい時で、アンケートがどうであれ空振りが続くと特に実態を知らない層の行政に対する信用を失わせると思います。アンケートは出すのは出しとけば?を含んでいるのではないでしょうか?実際に避難が実行されて空振りが続いたとして88%が良い、これからも続けると言えるかに疑問があります)、迷うぐらいだったら、避難勧告・指示は出すべきだとなります。この本の他の箇所を見る限りでは、ある程度の確度で避難勧告・指示は出せるだろうと思います。いずれにせよ、対応の空振りより見逃しの方が厳しい見方をされるという指摘はその通りでしょうし、(費用対効果の観点は無視できませんが)災害の兆候を見逃さずに事前に勧告や指示を出していく体制を整備していくということが、行政の仕事なんじゃないかと思います。多分主軸になるべきは、総務省消防庁か国土交通省/気象庁/水防団なのでしょう。これに防衛省が要請を受けてサポートし、最終責任は政治家(地方自治体行政の長/職員や水防団を指揮できます)ということになるのではないかと思います。

③予測降雨は1時間先であれば、ある程度の予測制度を有しているが、3時間以上先だと予測の精度が落ちてしまう。当時の実績水位等の洪水状況から求めたパラメータを用いた予測計算を行うと、精度よく予測することができる(73p)。

別の箇所(13p)から総雨量ではなく、時間雨量の影響が大きいそうです。予測の精度は観測体制を整備すれば上がって行きそうですが、一日前に予測するという訳にはいかないのかもしれません。地元の首長ならまだしも、首相を精度の低い予測で振り回す訳にはいかないだろうと思います。災害の規模にもよりますが、東日本大震災クラスでもなければ、責任者/指揮官が首相ということにはなりそうにもありません。一時間は自宅待機していれば、避難に十分の時間かとは思いますが、あまり直前だと渋滞の危険性もところによってはあるかもしれません。後は豪雨の中避難指示が伝わるかの問題もあります。国がこうした問題に対応しなくていいとは全く思っていませんが、実際的に考えると、チェックすべきは地元行政の対応がシッカリしていたかになろうと思います。こういう微妙なバランスの問題を地元対応しないのであれば、地元の行政の存在意義すら問われることになると思います。そしてチェックのため働くべきは地方議員であるはずです。例えば24時間前に対応できる準備だけしておいて、いよいよ確度が高いことが分かれば、避難指示・勧告をキッチリ行い、人命財産を守っていく、あるいは道路等の危険箇所は事前に分かっているんじゃないかと思いますが、危険箇所を記載したマップを公開し近づかないよう呼びかける等考えられ、そうしたことが行われたか、これからどう体制整備していくかという話を議会でして住民に伝えていくというような仕事があると思います。ノウハウは国にあるでしょうから、国の(体制整備等による)サポートも重要でしょう。

④第5章「災害の前兆現象、河道の弱点箇所の着眼点」(79p~87p)

プロが点検したら、事前に被災しそうな箇所も分かりそうですし、補修もできると思うんですよね。何時災害が来るか分かりませんし、点検や補修も時間や費用がかかる訳で、神ならぬ人間が完璧な対応はできないでしょうが、やはり堤防決壊という結果が出ている以上、点検・補修体制が整っていたかは反省点になると思います。

⑤「減災に活用できる新技術」(100p~103p)

潜水ドローン・水陸両用バギー・救助用ネット・救助活動用伸縮棒が使えるそうです。ネットでは水上バイクによるボランティアの救助が話題になり、それはそれで良いことだと思いますが、行政に必要な設備が整っていることも重要でしょう。設備を眠らせておくは有り得ませんから、海自や海保等に設備があると良いかもしれません。
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保守派(少なくともリベラルではない)

2018-07-15 11:10:07 | 始めに
筆者は保守派を自認しており、シッカリ右側に角度がついています。ご了承の上、お読みください。

保守/リベラル論争はそれを自認する人々の間では熱くなり易い問題です。ゆえに定義を明らかにします。

まず基本は自認です。保守を名乗るのに認定機関は存在しませんから、自分が保守派と言えば保守派ということにならざるを得ません。戦後日本においては社会党や共産党よりで朝日新聞や毎日新聞を好む層がリベラルを自認してきました。その逆が保守です。左翼と右翼に呼び変えてもいいですが、共にこれは蔑称になります。

筆者は子供の頃から社会科が良くでき、周辺の環境にほぼ関わり無く、保守派(右より)を自認してきました。以後今に至るまで約30年一度もブレたことがありません。これからもブレることはないでしょう。

誤解している人もいらっしゃるようですが、保守/リベラルとは立場のことを言うのであって、ひとつひとつの行動を保守・リベラルに解釈することにそれほど意味がある訳ではありません。保守派の立場からリベラル的なことを言うこともありますし、その逆も然りでしょう。例えば、筆者は図鑑を眺めて飽きない子供で、理科も好きになり、そうした流れで自然や環境系の知識もついており、それは概ねリベラルが得意な系統の知識だと思いますが、だからと言ってリベラルだということに全くなりません。そもそもリベラル系の角度のついたものは基本的に読みませんし、読んでも必ず批判的に読んでしまいます。多分その逆も然りなのでしょう。それが角度がついているということだと思います。

結果として保守派がリベラルをやるということ自体、不可能です。保守になったりリベラルになったりすること自体、キチガイです。保守がリベラル的なことを言うのは可能ですが、それをリベラルになった/リベラルをやったと解釈するのが頭が悪いということです。そして筆者は根深く保守派であり続けているので、転向する可能性はありません。そう思う人がいたら、筆者を知らないということです。

こうしたことを一々書くこと自体、理屈っぽい=リベラルというような一部での図式を適用される怖れがあって、あまり気が進まないのですが、いろいろと誤解されることも多いようですので、ハッキリさせておきます。

少なくとも筆者の定義は以上であり、違う定義(があるのかどうか知りませんが)を持ち出して筆者の立場を勝手に認定する人=迷惑な人(できれば関わりたくない人)と思っているのは間違いありません。

リベラルの特徴は弱者擁護、大衆政党、下からの改革。保守もマスに訴えなければ選挙に勝てないので近いことは言いますし、リベラルも別に保守を全否定している訳ではありませんが(一部例外あり)、これが基本構造だと思います。筆者は保守派ですが、他人から見ても、少なくともリベラルではありません。リベラルに見える人は、こうした論争に基本的に関心がない人か、相当リベラルを勘違いしている人だと思われます。大衆政党は労組の政党であり、宗教政党でもありました。これは日本政治の基本構造と完全に合致します。アメリカはイギリスに対する革命で生まれた国で、保守派に宗教右派が多いので、大衆政党の色も濃いと考えられます。自民党は労組の党でもなく宗教政党でもなく、少なくとも大衆政党の色が濃いとは言えません。これは投票率が低い方が自民党が勝ち易い歴史的事実と一致します。体制を守るのが保守の基本構造だとも言えます。統治経験もない方々(初心者)が何を守るというのでしょうか?統治経験もない労組頼みの政党が保守政党を目指すこと自体、ドンキホーテの試みです。だから支持率が何時まで経っても上がらないのでしょう。自民党でも自他共に認める変人の小泉純一郎が自民党をブッ壊すと大衆に訴え左派と同様の政策を訴えがちです。以上ですが、筆者の持論は自分の中で風雨に耐えており磐石頑強です。これが覆る見込みは全くありません。何事も基本・基礎を疎かにしてはならないということでしょう。筆者は人が失敗する自由もあると思うタイプで、勝手に失敗してればいいんじゃない?と思っていますが、向こうから関わってくるのが何とも厄介で、こんなことを書くハメになっていると思っていただければ幸いです。まぁ何だかんだでこの辺の論争には延々と絡んでますしね。

※2018年7月15日加筆。
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沖縄での海自の主導的役割に期待したい

2018-07-08 23:30:15 | 政策関連メモ
陸自や空自は勿論ですが、特に海自に沖縄で頑張ってほしいんですよね。前にも離島奪還の話で書きましたが。

陸自は最大規模の人員を抱えますし、国際貢献の要でもあり、本土防衛・災害対応の主軸でもあると思います。海洋国家といえど人間は陸の生き物です。

空自は航空機が強い現代で宇宙関連の話も絡んできます。最新鋭兵器がらみは空自多いですよね。

海自は潜水艦は重要ですが国情で打撃力がなく、艦隊戦は元々滅多に起こらず、ミサイル迎撃は陸上からの方がコスト面で有利でしょう。イージス艦は重要だと思いますが、前線に出て強力なレーダーを使うとか、電磁波の放出に配慮するとかいう使い方になるんだろうと思います。正直今ひとつパッとしない感じが、代表を国会議員に送ることに繋がっていないのかもしれません。

まぁ米国と戦った主軸が海軍だったというのはあるかもしれませんが。アメリカが気にしているとか、海自が気にしているとかあるんでしょうか?

米軍ではアジアにおいてもっとも前面に出ているのは海軍だと思います。アメリカインド太平洋軍には代々海軍大将が就いているというじゃないですか。南シナ海にも出張りますよね。米大陸の国が太平洋を渡って活躍しようとなれば、海軍になるのでしょうが、太平洋には島も多く、陸上に実際に上がって戦争までは中々考えにくいところもあろうかと思います。逆も然りが少しややこしいですが、日本の立場でも太平洋関連は海自が本来やるべきでしょうし、旧軍(海軍)は島嶼部も含めてやはり太平洋での戦いを担当していました(東南アジアは陸軍)。

沖縄は陸軍だったかもしれませんが、太平洋方面を東に向かう可能性は考えられない今、沖縄を海自がやらずしてどんな仕事があるのかとは思いますね。南シナ海も出張ってきている勢力が核武装勢力なので、日本が何処まで主戦力でやれるかビジョンが見えません。陸軍は沖縄戦で正直良いイメージもありません。佐藤議員も最初は離島防衛に懸念を示していたような記憶があります。離島に立て籠もり、鉄壁で撃退は中々難しいでしょうし(そこまで行ったら航空優勢がとられています)、やっぱり海は渡っての作戦主体だと思います。揚陸艦は重要で陸自に需要は大きいでしょうが、潜水艦を考えずに揚陸艦は使えません。潜水艦はヘリでも対応できるかもしれませんが、やはり餅屋は餅でプロは海自になります。海自も陸上兵力や航空機は持てます。

空自の航空優勢は極めて重要でしょうが、あまり陸上の作戦を含んで空軍主体は聞きません。専門に特化のイメージがあります。

アメリカでは離島奪還は海兵隊で海兵隊が鍛えたのが陸自らしく、どうもややこしい感じがありますが、やっぱり海を渡っての作戦の中心は海軍関連じゃないでしょうか?特に島嶼関連ではです。東南アジアは小さな島嶼部も多いですが、日本本土もそうですが、それなりの大きさの島が結構あって、陸上部隊は極めて重要です。沖縄本島はそれなりの大きさの島ですが、まさか沖縄本島に立て籠もって戦うことを想定している訳じゃないと思います。

米軍は米軍でバランスはとれているんでしょうが、日本は三軍がいい感じにしのぎを削っているように見えません。バランスがとれてこその統合運用で、上手く行ってないのだとしたら、海自に焦りもあるのかもしれません。自分のところに手一杯で余裕がなければ、協力しようと中々ならないのではないでしょうか?

海自は海保の影に隠れているようにも見えるんですよね。実際の戦力は比較にならないでしょうが、活躍の場、露出度が違うような気がします。

陸自は現実的な話として半島有事も考えるべきかもしれません(米朝対話はありますが、備えをしない訳にはいきません)。国民の命を守る上でミサイル関係も重要です(大陸間弾道弾は空軍かもしれませんが、それはまずありません)。天災が多い日本で本来の任務外ですが、露出も多い。幾らでも仕事はあるんじゃないでしょうか。
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財産とは?(知的財産権)

2018-06-28 08:17:26 | 政策関連メモ
知的財産権の財産って何だと思います?普通は著作権料などお金だと思うでしょう。それは勿論正しいです。しかし、今回指摘するのはそこではありません。

一般に財産には繋がり・人脈も含まれるのではないでしょうか?少なくとも日本では、知的財産権の文脈でそこはほとんど意識されないと思います。

参考にしたら、参考にしたことを正直に言うことが大切でしょう。「インスパイアされた」と言えばいい訳です。それが言えないのはインスパイアされたと称して丸パクリする奴がいたり、勝手に名前を使ったと大御所の側がキレ始めたりするからなのかもしれません。必要なのは本当のことを言うことなのであって、丸パクリはインスパイアではありませんし、インスパイアされるのは盗作ではありません。知的刺激を受けて創作するのは通常のことであって(寧ろそれを促すのが良い創作な訳です)、恥ずべきことでは全くありませんし、影響を与えたからお金を請求できるというような性質のものでもありません。巨人の肩の上に立つという言葉は、勿論インスパイアを否定する文脈で言われるのではなく、インスパイアの重要性を指摘する文脈で言われるのだと思います。筆者の見るところ、日本人は盗作の奨励か何かと勘違いしているようにも思えます。自分で努力もせずに他人の意見を収集して自分の意見として発表する、確かにカスの所業です。カスは勿論ゴミ箱に棄てた方が良い。しかしながら、面白い話に刺激を受けて新たなる話を創るのは、寧ろ創作活動そのものなのであって、厳密な線引きは難しいにせよ、それを盗作と混同することが間違いである訳です。また、影響を受けたからどうとか言ってその量は測れませんし、使うな金払えと言って商売できるものではありませんし、影響を与えることを拒否できるものではありません。重ね重ね盗作は勿論駄目ですが、インスパイアは盗作では全くないのであって、インスパイアされたくないなら、アイディアを有している側が発表しないとか、自分が望ましいと思う人にしか伝えないようにするしかありません。メールマガジンでもmixiでも如何様にでもすればいい訳です。一般に公開しておきながら、誰それはOKで誰それは駄目とかいう考え方そのものが、誤りなのであって、それを強く意識している人こそ自分の考えとは真逆にカスそのものだと筆者は思います。

問題なのは人が思いついたことを自分が思いついたように言うことであり、引用・出典等が無くても構わないと思っていることです。引用や出典があることで、これはあれの影響なのだなと一般に分かるようになり、引用元・出典にメリットが出てくる訳です。インスパイアも同じで、それまで知らなかった人にも、こんな凄い人がいるんだと分かってきます。ここのところをキチンとしないと、アイディアマンは報われず、発明家にでもなって特許をとるとか、漫画家になって漫画を描くとか、学者になって論文を書くとか(ゴーストライターとかいるみたいですけど(笑))決まりきった職業にしかなれないということになります。でも、本来そんな狭い枠で考える必要は無く、アイディアというものは何処でも出せる訳ですし、それが良いアイディアであるならば、認めて(←ここが重要です。コッソリ盗むのはカスの所業です)ドンドン使えば、日本の低い生産性もドンドン上がって来るのではないでしょうか?こと日本においてはアイディアマンは認められず、口先だけと勘違いされているような気がします。アイディアを出すことだって立派な仕事であり、勿論使えないアイディアは必要ありませんが、アイディアそのものを否定しているようでは、何の反省も改善もなく、その結果が低生産性ではないだろうかと思いますね。理系はともかく(?)、日本の文系は筆者の見るところ、全く分かっていないような気がしています。認められないことをしようとする人はよほど変わっていますし、そんな人がそうそういるはずも無く、いても使い物にならないとか、自分でやりたいからやってるだけなので、他人の思うがままにならないということになるのではないでしょうか?「言うことを聞かない奴だ」と勘違いする前に、自分の態度を反省すべきだと思います。必要ないなら必要ないで、そんなものに関わっている暇はないはずですし、一々粘着する理由がないはずなんですよね。放置が合理的なはずですし、放置ができないということは何らかの思いがあるということになります。筆者は既読スルーを必ずしも悪いものとは思っていませんし、過剰に配慮する必要は無いと思っています。回答があれば嬉しいは嬉しいでしょうが、相手にも事情があります。そうしたことに耐えられないなら、知り合い同志の狭い世界で満足するしかありません。

自分が好きでない人に参考にされたというのが不快だと思う人がいるのかもしれませんが、どうでしょうか?盗作されている訳でもなし、影響を与える側にマイナスってないはずなんですけどね。まぁ犯罪者の所有物に自分の著作などがあったら、マイナスかもしれませんが、滅多にない事態でしょうし、それはそれで事実でもあります。いずれにせよ、好ましからざる人物と言えども盗作をしていなければ、法によって行動を規制することはできませんし、影響を与えたは与えた側が優位に立っているのが通常ですから、肯定的に捉えておくことが精神衛生上もいいんじゃないかと思います(相手は悪いことをしているのではなく、寧ろ良いことをしているのだと少なくとも筆者は思っています)。時には後進が育つこともあるかもしれませんが、嫉妬は醜いと考えるべきだと思います。まぁ日本はキリスト教(嫉妬は七つの大罪のひとつです)世界じゃありませんし、そこのところがどう考えられているのか今ひとつ分かりませんけれども。横並びを是として突出したものを叩くのを是とする限りは突出したものは生まれないのは確実なはずです。そうした社会を維持するのもひとつの考え方ですが、これからは知的財産権が重要な世界になるかもしれません。SNSのfacebookは世界で5本の指に入る会社ですし、伸び続けるアメリカに対して日本の停滞は否めません。日本社会は曲がり角に来ているような気もしますね。直接お金がとれるような種類のことでなくとも、つながりや影響を正確に明示して、アイディアを膨らませていき(皆が皆ゼロを発見する訳にはいきませんし、完全なオリジナルに見えるようなものでも、何らかのアイディアは元にあるものです。つまりインスパイアは創造の核心のひとつだと思います)、アイディアを当人に還元するような動きが強まれば、日本もポテンシャルはありますから、広くアイディアマンが生まれて力強い発展が再びあるのかもしれません。

オープン・イノベーションという言葉がありますが、筆者の見立てでは成功の鍵は決定的なアイディアを出した個人に何らかの形で利益が還元されるか否かに成功はかかっていると思います。決定的なアイディアを出しても皆の手柄になるなら、決定的なアイディアを出せる人がいるとして、そういう人は独立を目指したりするなどして、まずサボタージュ始めるのではないかと思います。皆が平等にアイディアを出せるユートピアなど存在しないのであって、往々にして能力に決定的な違いがあることがあります。与えるだけ搾取されるだけが分かっていて努力する人がいるとは筆者には信じられません。人間はそんなに馬鹿じゃありません。泥棒とは知的世界においても社会の癌なのであって、能力に応じて取り分の違いがあるのが当然です。筆者は共産主義など笑止で話にもならないと思っています。現実の共産主義も試験秀才優遇でエリート官僚天国でした。ユートピアは地球上何処にも存在せず、これからも生まれることはないと確信しています。ともあれ、オープン・イノベーションにおいても決定的なアイディアを出した個人に何らかの形で還元されれば発展するし、そうでなければそんなものは淘汰されると筆者は考えています。

以下話は逸れますが、共産主義者がファッションでか知りませんが保守を名乗りたがる世の中のようですが、結果の平等がある理想社会を築きたければ、革命でも志すしかありますまい。先人に倣うべきですよね。南米のジャングルにでも逃げ込んで米帝とやらを挑発するのが関の山でしょうが。理想社会を目指す理想主義者が現実を良くする訳では必ずしもありません。往々にして理想主義者が現実をブッ壊し、自分や他人を不幸のどん底に叩き落します。それが明らかになったのが、共産主義の敗北という歴史的事件だったと思いますが、人は自分の考えに固執するものです。誤りを認めないところから言い訳が量産されると思います。間違いを糾そうとしている人間が自分の間違いを認めることって、まずありません。理想主義者ほど(本人が気付かない)言い訳が多くなるような気がします。いずれにせよ、革命を志してきた系譜の人間が保守を名乗る茶番は止めにしてほしいものです。ゾンビが自分が死んでいることに気付いてないようなものなのでしょう。

百田尚樹氏の小説にフォルトゥナの瞳という本があって、先日読み面白いは面白かったのですが、正直決定的に間違っているんじゃないかって気がしますね。ネタバレになりますので、興味がある人はご自身でお読みください。人間の本質・挺身の本質まで考えが及べば、著者冥利に尽きるのかも???ツイッターを見ましたけど、当人は打たれ弱く絶賛を求めているらしいので(創作者によくいるタイプのように思います。漫画家なんかも編集が守らなければ、ネットで自分や作品の悪評を見て心が折れる人もいるとか。筆者など心が折れるなら自分の悪評が書かれているところに行かなければいいし、悪口を聞きたくないと言っている人に悪口を聞かせるようなサイテーの行為(ツイートなどで粘着)をしなければいいと思うんですけどね。チクる奴は本人に配慮して聞かせないようにしているネタ元が悪いのでは1ミリもなく、100%ワザワザ耳に入れに行っているチクり元が悪いのだと筆者は思います。北鮮や某人民の大国では密告が奨励され、ネタ元が罰されるのかもしれませんが、ここは日本です)、そこのところは配慮するべきだと考えていますし、筆者は絶賛できなかったのでリプライは諦めました。

以上です。知的財産権を書くと予告しましたから、米中対決を書くと思ったそこのあなた!・・・申し訳ありません(笑)。書きたいは書きたいですが、知識が足りんのです。良く分からないことに言及している場合じゃありませんしね。予告がネタバレになったら面白くないのでワザとやっていると思ってください。予想される程度のことをワザワザブログ記事にしようとは思っていませんが、成功したでしょうか?(笑)その辺はツイートとは違いますね。まぁ何時も書いている持ちネタが理解されてないと感じる時に書くのはアリだと思っていますが、できるだけ今まで言ってないことを書こうとは思っています。つまらないと思った方も読むのは自由ですが、自分の時間を大切にされることを推奨します。何故か怒りが湧いてきた人は、ほとんど180度真逆に間違っていると思います。こんなことを書く奴が悪いのではなく、そんなものをワザワザ見ている自分が悪いのであり、そんなものに影響される連中が悪いのだと考え、自分の道を邁進してください。ネットでの犯罪推奨を筆者は否定しますが、筆者は犯罪に関わり無く自分の考えを開陳しているだけであり、犯罪を推奨しているのでは全くありません(寧ろどう見ても犯罪を否定する内容になっています)。

※追記:昔は特にそうだったと思いますが、個人主義のイメージが一般的な欧米の方が著書で協力してくれた人の名前を出して謝意を示すことが多いです。集団主義のイメージが強い日本ですが、少なくとも物書きは他人の影響を感じさせずあたかも全て自分で考えたかのような人が多いです。出典・引用も欧米文化ですし、大学は民主主義政府より古いとも言われるようで、日本が単に分かってない、勘違いしているところがあるような気がしています。日本は良い国と思いますが、勿論無謬ではありません。日本が無謬と思い込み夜郎自大になった時が盛大に道を誤る時なのでしょう。
コメント

魔の書「投資なんか、おやめなさい」

2018-06-27 10:31:49 | レビュー/感想
「投資なんか、おやめなさい」 (新潮新書 荻原博子 2017/9/14)という本がありますが、事実関係等いろいろ疑義が出ているにせよ、注意すべき魔の書だと思います。本屋で以前見かけて購入して放置していましたが、インフレ目標との絡みで今言及します。

結局投資は儲からないという話に過ぎないのですが、残念ながら的を得ている部分もあります。それは皆大体分かっているのですが、指摘されると予言の自己成就効果もありますし、日本にとってマイナスなのは明らかなので、普通は指摘しないようにしている話です。デフレマインドが問題にされているのに、デフレマインドを強化するような効果を持っていると言えます。

デフレだと預金にマイナス金利がつけられませんし、つけられたとしてもタンス預金に逃げられますので、金を使わないことが有利になり、更に皆が金を使わなくなり、経済が停滞します。これがデフレスパイラルで日本が地獄に片足つっこんで息を吹き返したのは安倍政権の金融緩和のおかげだと思います。野党・マスコミがくだらない話にうつつを抜かしている間に、重要な政策議論は政治で全く行われず、国民は未だに何となく分かっていないような感じのままになっています。政府与党は分かっているのかと思いきや、そうでもないようだということが最近判明してガッカリしているところです。

経済が安定的に緩やかなインフレ状態であることは極めて重要であり、失業率などよりよほど重要なことは明らかだと思います。デフレ状態で金を使わない以上の投資案件はほぼありません。この時点で完全にアウト、三途の川を渡っている(レッドラインを超えている)としかいいようがありません。これを避けるために存在しているのがインフレ目標でしょう。

中央銀行がインフレに誘導できるかどうかに議論はあっていいと思いますが、緩やかなインフレを諦める・緩やかなインフレ以上に失業率が大事だなどと話を逸らすのは経済の死・衰退を認めることと同義だと考えます。ブレを考えるとゼロパーセントを目指すも有り得ません。安定的に物価が上昇すると皆が確信することでデフレマインドは払拭され、金を使わないことが投資だなどという亡国の考えを撃退できると思います。止ったら死ぬのが経済なのであって、中国は共産主義経済という確実な死から逃れて発展してきました(あれほどの大国も共産主義経済の元では些かも発展していません)。

こうした考えに感情的な反発はあるかもしれませんが、デフレが分かっていて投資する奴は馬鹿だに同意しない人がいるとは思えません。金を使わなければ価値が増えていくことが分かっているのに、価格が下落傾向にあるものに手を出して価値を増やせると考える人が存在するでしょうか?

問題を誤魔化さずに正しいものは正しい、事実は事実と認める態度が今重要だと考えています。

個人の利益の追及が必ずしも個人の利益に繋がるとは限りません。個人が利益を追求することで、集団の利益が損なわれ、結果個人の利益が損なわれることがあります。こうしたことを合成の誤謬と言い、「デフレで構わない、金を使わないから」が日本を破滅させた結果、自分(日本人)に返ってくると指摘しています。外国人は帰るところがありますが、日本人に帰るところはありません。政治が緩やかなインフレを目指さないことの背景に反日思想・愛国心の欠如・戦後レジームの存在があって、これを払拭しない限り日本は衰退・破滅に向かうだろうと確信しており、今現在流れが転換したとは言えないと認識しています(安倍政権と言えども少し残念な感じで、他はもっと不味いと考えています)。

「デフレは有り得ない(つまり緩やかなインフレしかない)。金を使わなくなり、経済が死ぬから」という認識が広まり、政策に反映されるか否かが日本(人)の命運を握るでしょう。願望と事実が必ずしも一致する訳ではありません。

だからと言ってどんなものでも公共投資をすればOKみたいな放漫経営を推奨している訳では勿論ありませんが、それはここではこれ以上追求しません。
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