観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「多重下請」「保険」「相続」「農業」「医者の給与」「解雇規制」「国民年金」を考察する予定。

ならずものとマッチポンプ(北朝鮮砲撃事件)

2010-12-31 23:08:55 | 政策関連メモ
北朝鮮の砲撃事件についてブログには書かなかったので、自分の意見の一部を簡単に。リアルタイムでやれば良かったのだろうが。

北朝鮮は韓国を滅ぼそうと侵略した過去がある(朝鮮戦争)。当然、韓国は北朝鮮を警戒することになる。こうした事情にも関わらず、北朝鮮は「敵視政策」を問題視する。拉致問題然り、大韓航空機爆破事件然り、哨戒艦撃沈然り、砲撃然り、終始一貫敵を創っているのは北朝鮮の方である。敵視を問題視して「憎しみの連鎖反対」を持論とする平和主義者に訴えかけている(北朝鮮の敵対国は民主主義国であり世論の動向は無視できない)のだろうが、殴った当人の「憎んではいけない!」という主張を真面目に聞けるほど、北朝鮮を「愛している」人というのは、私などにはちょっと想像がつかない。「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」との教えがあるキリスト教徒(韓国にキリスト教徒はそれなりに多い)なら分ったりするのだろうか?

今度の砲撃事件では、呑めない要求(訓練中止)を出して、拒否を理由に砲撃を仕掛けた。北朝鮮の後ろ盾国家中国は平和と安定を訴えた。放火魔の後見人がホースを持って登場するのだから厚かましいにもほどがある。

「お気楽な」日本人

2010-12-31 21:17:08 | 政策関連メモ
少子高齢化で面白い記事があったので、久々にこの話題を。

日本の少子高齢化問題は周知の通り非常に深刻だが、日本はこの問題にほとんど無策であってきた。あるいは多少なりとは頑張ったのかもしれないが結果を出せなかった。それとも「お気楽にも」問題に気付いていなかったのか。

筆者は大概気楽な方ではあるが、さすがに負担を被る世代に属するため、こうしたブログを書くものとして、それなりに責任を果たしてきたつもり。自分で言ってみれば分るが、少子高齢化や財政を言うと、社会主義者呼ばわりされたり、若者は頑張ってないとか(気楽な人間は特に言われる)違う話に摩り替えて批判されたり、人の金で云々とか言っても無いことで批判されたり、面白くない思いをすることになるのが日本社会の現実だ。肝心の言ってる中身がどんなに大事なことでも議論はされない。議論されても先送りされたり行動が伴わなかったり。

まぁ、それはそれとして、少子高齢化問題と経済財政について考えてみよう。

①少子高齢化問題が深刻なのは自明。まず反対する人はいない。社会保障は賦課方式なので、現役世代が高齢者を支えているのは単なる事実だ。建前として積み立て方式なので、ここに誤解が発生する余地があるが間違いない。今の社会保障は持続不可能がコンセンサスと断言していい。若者世代は数も減っているが、所得も減っている。

②それが財政問題にも当然直結する。違うことを言う経済人もいるが、財政の専門家は自分の見た限りほぼ例外なく日本の財政は深刻と言い切る。財務省が言うのは当然としても、IMFもそう言うし、財政学者も同じ事を言う。

③国がお金を使ってインフレをおこせと言う人もいる。しかし何にお金を使うつもりなのか。民間でやれることは民間でやるべきだ。国営のものを増やせばそれこそ本当に社会主義国。その末路は目に見えている。公共事業は個人的には嫌いではないが(脱ダムに反対してみたり)、生産性が高いとまではさすがに言えない。放っておけば増える社会保障は持続不可能が目に見えている。さぁ一体何に?

性善説では政治は出来ない

2010-12-26 17:23:28 | 政治システム・理論
日本国憲法前文に「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とある。あなたは北朝鮮や中国の公正と信義を信頼して、安全と平和が守られると思うだろうか?これは性善説であり、一々真面目に捉えていては、安全も平和も守れない。参考程度に無視するに限ると私は思う。憲法を改正してこんな文は捨ててしまえばなお良い。大抵の読者もそう思うだろう。

ところで、問題は現行の二院制だ。

①法的拘束力の無い問責決議案が出ればどうすべきなのか?
②仮に辞任すべきとした時にねじれたらどうなるのか?
③参議院で多数を占めた野党は与党にとって信じられる存在か否か?
④ねじれた時に参議院の権力が過大であると、事実上衆議院が優越しなくなることになるが、どう考えるか?

考えてみよう。

①法的拘束力のない問責決議案は参考程度に無視すべきではないか。
②問責決議案が通ったら辞任すべきと考えれば、ねじれた時、野党は好き放題やるだろう。
③与党は一種の運命共同体である。野党は政権が欲しくて仕方が無い。
④参議院が事実上優越してしまうと、衆議院の優越を法的拘束力をもって認める現行憲法下での政治が更に混迷を深めるのは確実だ。その混乱を収拾するため、超法規的な存在が求められるかもしれず、そうなると法治国家で無くなる。法治国家でなくなると、権力者の好き放題だ。法は権力者をも縛る。あなたは法から解き離れた権力者の統治下で暮らしたいか?その息子の統治下ならどうだろう?

性善説の現行憲法を性悪説的に解釈してその場を凌ぐことが大切だ。憲法改正で問題の根源を絶った方がいいのは言うまでも無い。すなわち今やるべきことは、問責決議案なんてものは参考程度に無視してしまうことである。ただし、菅政権にとって、世論の批判が強い仙谷氏に関しては世論を「重く受け止めた」方が良い。ねじれた上に世論の支持を失ったら、行き着く先はハッキリしている(個人的には仙谷氏に一連の責任を取らせて、尖閣上陸で世論に訴えるという行動なら支持できる)。

大方の国民は人がいいので、普通、こういうことは考えないだろう。そしてそれ自体はいいことでもある。しかし、魑魅魍魎が跋扈する政治や外交の世界では、暴走させないためのルールが必要だと信じている。

菅政権のラストチャンス(尖閣に上陸すべし)

2010-12-24 00:55:38 | 注目情報
1ヶ月も空けて申し訳ない。MSN産経に面白い記事があったので復帰。

MSN産経ニュース
尖閣諸島経由し台湾密航、返還前 独立運動家がたびたび上陸

>台湾の漁民は、現在でも尖閣諸島周辺の漁業権を求めているが、島の領有権までは求めていない。日本の領有に反対する台湾での抗議活動の中心人物は「漁民でも台湾人でもなく、香港系の中国人」であり、「香港から船を何隻も雇い、そこに金で雇った台湾人が乗船している」という。

台湾独立運動家の史明という人の話だが、漁民は魚を取るのが目的なので、島の領有権はそれほど求めていないというのは有り得る話。放っておけば、(中国の主張では尖閣は台湾であるにも関わらず)大陸の漁師に魚を根こそぎ盗られかねない(韓国の魚もどんどん盗りに来ているようだし)。台湾の漁民との連携を探るのは面白いのではないか。何かで読んだ李登輝元総統の言葉だが、漁民の権利は既得権が認めれらるものなので、それなりに昔から漁をしていたならしょうがない。

>中国の領土拡張政策を警戒しており、「日本はすぐにでも自衛隊を魚釣島に上陸させないと、中国に乗っ取られてしまう」

自衛隊でもいいが、とにかく何でもいいから、正式に日本は尖閣に上陸すべき。石垣市議の上陸があったが、上陸禁止(軽犯罪法違反)なんて馬鹿げている。この程度のことでグズグズするべきではない。中国は最近徹底的に話し合いで平和とか言ってるので大丈夫だ。

風前の灯火の民主党政権だが、これは見返すチャンス。自民党政権の負の遺産(上陸禁止)を清算すれば、これは確たる実績になる。ついでに尖閣上陸に邪魔な仙谷官房長官の首は飛ばせばいい。失言癖は直らないだろうし、世論の支持も弱い。特にミスなく、世論もそこそこ支持している馬渕大臣はあえて残せば、尖閣上陸の実績で人気が更に上がり、問責決議案で前がかりになっている野党の足元を逆に掬える可能性が出てくる。