観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」を考察する予定。

核戦争の想定

2011-03-20 00:13:42 | 日記
今日読売新聞をチラっと見たのだが、どうもアメリカは核戦争を想定して相当訓練をやっているらしい。何でアメリカが原発大国で地震大国の日本に一々技術支援とか言うのか不審に思うところもあったのだが、それも理由のひとつなのだろうと腑に落ちたのは確かだ。

最近やや日米同盟推進を言う気も失せていたのだが、安全保障政策においてアメリカはやはり大したものがあるのだろうと認めざるを得ない。

ビジョンなき方針転換という病

2011-03-19 23:28:54 | 日記
原子力政策の見直し、枝野氏同調

国民の原発に対する不安は重く受け止めなければならないが、原子力政策の見直しをとりあえず言ってしまうのは問題だ。

自然エネルギーが代替に成り得ない以上、経済規模を思い切って縮小するのでなければ、原子力政策の推進は化石燃料の使用を増やすということと同義だからだ。

何故地震国であるにも拘らず原発を推進してきたかをもう一度考えなければならない。日本はエネルギー資源のない国であり、化石燃料を中東に依存している。エネルギー安全保障上、これが問題だから、原発をあえて推進してきたのだ。核リサイクル技術が確立すれば、資源の枯渇にも対応できる。政権中枢の先が短い人はエネルギー安全保障などどうでもいいとタカをくくっているのかもしれないが、こっちは生きている間に資源の枯渇に直面するかもしれない。思いつきで近視眼的な考え方をしているなら、黙っていただきたい。

もうひとつ、自分はあまり重視していないが、温暖化の問題もある。化石燃料の消費を増やせば、CO2排出も当然増える。CO2排出を増やしていいと思っているのか、原発が使えなくなる分、経済活動を縮小するつもりなのかはっきりした方がいい。黙っているのは国民に対し不誠実だ。計画停電とかしているが、中長期的にこれからどうするつもりなのか。他から電力を持ってくるのはロスも大きい。分らぬわけでもないだろう。これからどうするか決めてもないのに、原発政策の見直しをとりあえず言うのは迷走の素にしか見えない。

危険なものを運営しろとは言ってない。原因をきちんと分析し安全ならば、原発続行も有り得ると言っている。原発政策見直しをとりあえず言うことは、国民は少し安心し、化石燃料の需要が増える(石油などの)業界は喜ぶかもしれないが、大きなものを失うことにも成りかねない。国家の政策とはそれなりに理由があって、推進されているものだ。転換すると言うならば、菅政権は早急に説明してもらいたい。

最後に付け加えるならば、エネルギーの中東依存が進めば、日本タダ乗り論が台頭してきて安全保障政策の転換を迫られる可能性も出てくる。身から出たサビというより他ないが、菅政権にその覚悟があって言っているとは思えない。

大地震に思う

2011-03-15 23:06:01 | 日記
①原発において蒸気を抜く作業の難航の報道を見て

→命懸けで仕事をするのはある種当然だし、また立派とも思うが、自殺行為だとすれば疑問は無くも無い。下手なことは言えないが。

②大地震を前提とした建築

→月並みだが。東京のオンボロビル(震度3程度の地震で亀裂が入るような)で長くバイトしていたが、大地震が来たら死ぬなとか自嘲気味に笑い飛ばすのは有効な対策(?)。気持ち的に。直ぐ潰れそうなところには住まないとか。

→津波で持っていかれる家の映像は衝撃的だった。贅沢な嗜好品・伝統建築としての価値はあるとは思うが、残念ながら木造は厳しいと改めて思った。木造は火事にも弱い。阪神大震災では火事での死者が多かったと聞く。

③原発と情報

→流言蜚語は要らない。責任逃れの情報隠しも要らない。技術流出を警戒した情報秘匿は当然過ぎるぐらい当然と思うが、安全性を軽視するわけにはいかない。信頼できる第三者の関与はあっていいと思う。自衛隊も出ているわけで、当然東電だけの問題ではなくなっている。矛盾するが、慎重に大胆に的確にスピード感のある難しい舵取りが求められてもいる。政府は叡智を結集して非常時の対応をしなければならない。

④計画停電

→これも極めて重大な問題に見える。福島の原発が使えないとなると、相当大規模にエネルギーの供給不足に陥るのではないか。救助活動がひと段落ついたら、この問題が前面に出てくると思う。今ある発電所のフル稼働で対処できればいいが、新しいものを建設しなければならないとなると非常に深刻。長引くと大変なので、早めに検討しなければならない。

→はっきりしているのは自然エネルギーでは残念ながらどうにもならないということ。発電量が少なすぎる。基本的には、化石燃料をガンガン焚くか、原子力を再開するか、経済活動を大規模に縮小させるかの3つの道しかない。

⑤政治

→菅おろしなどやっている場合ではない。次にいいのが来るとも限らないのに、人事権者に辞めろ辞めろといって戦いを挑む事が賢明とは思えない。大体じっくり選ばないから後で後悔するわけで、気に入らないからとりあえず辞めさせるという態度では、またロクでもないのを選んでしまう可能性が高いと思う。今やるべきは日本が纏まって危機にあたることだ。

ひっそり再開

2011-03-15 22:31:08 | 日記
まずは地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。自分にできるのは書くことぐらいなので、ボチボチ書いていきます。東京の友人は無事そうで何よりでしたが・・・。東京ぐらいだとまぁ無事だろうから、一々電話するのか微妙なところではあります。東北とはほとんど縁がないので、報道で見る以上のことは何も分りません。

以下、抑え目ながら、何時もの調子で再開。

参議院にまつわる政局考察

2011-03-01 00:04:30 | 政局・政治情勢
参院自民に奇策浮上、「予算案衆院通過でも参院は受け付けず」

>会議では、参院幹部が「院として予算案を受け付けないことも考えている」と説明。

>予算案が参院に送付されてから30日間で衆院の議決に従って自然成立するとした憲法60条の規定を念頭に、「あくまで参院が予算案を受領してからの話だ。参院議長が受領しない場合には(衆院の優越規定は)適用されないことになるだろう」と述べ、同日午後にも野党各党に提案する考えを示した。

自分の記憶が確かならば、参院議長は小沢氏に近い民主党の西岡武夫氏だ。上手くいったとしても、菅氏は退陣し民主党の中で首相がたらい回しになるだけの結果になるのではないだろうか。別に自分はそれでも構わないが、自民党は統一地方選前に民主党の支持率上げに協力したいのだろうかと思ってしまう。あるいは、今のタイミングで辞めさせて、統一地方選までにまた追い込むという深慮遠謀なのかもしれないが。

振り返ってみるに、野党側が参院議長を民主党に渡したのは痛かった。日本の政権安定のためには、これで良かったのかもしれないが。

しかし、憲法の欠陥は改めて酷すぎると思う。議長が受け取らなければ、予算すら決まらないとかザルもいいところというより他ない。