観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「北方領土」「農業」を考察する予定(未定)。

熊本豪雨の傾向と対策

2020-07-07 12:24:54 | 国土交通・防災
 熊本県は九州沖縄地方で唯一長期的に大雨増加傾向にあるのだそうです(地球温暖化による九州・沖縄地方への影響を知り、適応を進めるために 九州地方環境事務所)。何故熊本だけという感じですが地形が恐らく関係するのでしょう。今回は来るべきものが来たのかもしれません。そもそも温暖化は高緯度地方と熱帯で降水量を増やしますが、亜熱帯では降水量を減らすのだそうです。九州沖縄地方は基本的には高緯度地方と亜熱帯の中間ということでしょうか。日本の平均気温は長期的に上昇していることは間違いなさそうです(第5次評価報告書の概要 環境省)。自然災害と環境問題の関係も難しく一概には言えなそうです。ステレオタイプ的に日本は温暖化で大雨が増えているのかと思っていましたが(亜熱帯に関連して九州沖縄以外は調べてません)。それはともかく熊本がちょうど梅雨か何かの雨の通り道みたいになっているのだとしたら政策的に何か必要かもしれません。決壊・氾濫は「重要水防箇所」 球磨川12カ所の危険性、事前に指摘(西日本新聞 2020/7/6)。日本の状況は世界とは違うところもありますしね。脱ダム・脱公共事業直輸入が失敗の一面もあるのかもしれません。予算の問題があるのは分かりますが。
 移転を伴う工事が難しいのは分かるのですが、堤防の補修や河道掘削で何とかなっている部分があったとすれば残念ですね。移転を伴う工事が費用や時間で難しいとすれば、危険個所の避難計画が有効な対策になると思います。ただ線状降水帯の発生は予測が難しいと言います。ですから垂直避難が容易に出来ることは重要だと思いますが、一番不味いのは堤防の決壊による不意打ちかもしれません。今ならレーザードローンで異常を計測しやすくなっていると言いますが(グリーンレーザー、導入効果を最大化したい 建通新聞 2019/5/13)。