何処までブレれば気が済むのかというニュース
>加藤氏は「(平成23年度)予算関連法案をめぐる攻防がポイントだ。野党の団結が重要だ」と助言したという。「民主党のマニフェスト違反項目を自民党の全議員に徹底させ、予算委で追及すべきだ」といった意見も出た。
早くも
予算を人質にねじれを最大限利用するぞという戦略が、舞い戻ってきたという。
まぁ、そんなことではないかと思っていたが、どいつもこいつも嘘が多すぎ。一応「アドバイスを受けただけ」と言えるようにはなっているが。前回のニュースの切り捨てた部分も・・・
>かつて民主党がやった揮発油税の暫定税率(廃止)みたいなバカなことにならないよう臨みたい
ならないようには臨んだが、止むを得ず~とか、臨みたかったが、民主党が話し合いの雰囲気を壊して~とか、民主党に政権担当能力がないので、倒すしかないなどと
幾らでも因縁がつけられることには、勿論気付いていて記事にしたわけだが、その意図は、政府転覆運動などして国民に迷惑をかける方向に行くな、良いことも言っているのだからそっちの方に行ってくれ、というメッセージを自分がずっと言い続けている持論の参議院問題のニュースに絡めて送ることにあるということ。
何処がどう危ないかは別に記事をたてるが、ねじれを起こす(野党が参議院で勝つ)こと自体は、それが危険を呼ぶにも関わらず、重要な問題ではないと考えている。何故なら・・・
①選挙で勝ちに行くことは当たり前だから。
②どうせ憲法を改正しない(システムを変えない)と問題は繰り返される。その場しのぎで与党に勝たすということが重要とは思えない。
③どういう方向に行くか、何となく分るにしろ、理論上は悪い方向に行かない可能性もあるから。
④結局
ねじれを起こさない為に参院選では常に与党を支持するという論理が正しいとは思えないから。政党を支持するのは、あくまで政策などが近いか否かなのであって、与党か否かが投票の理由なんて実に馬鹿げていると思う。ほとんどの国民にとって勝ちそうな方に投票したからといって、おこぼれにあずかれるわけではない。そういう発想は政府から利益を直接引き出そうとする圧力団体か何かの発想だろう。
※少し脱線するが、強い(勢いがある)方を支持することも有り得ない。
勝ちそうな方の応援をするなら誰でもできるだろう(よほど勘が鈍くない限り)。それは
主張する人間にとっては間違いなく自殺行為だ。
・・・というわけで、問題はねじれにするしないでなく、ねじれた場合の行動だ。要するに参議院の権力が強すぎるということだから、参議院の暴走に極力反対するということになる。憲法を改正するのが一番いいが、これは政治家が纏まらなくては出来ないので、極めて難しい問題だ。そもそも野党が与党の言いなりになっていたら仕事にならない。そういう別の大きな問題を引き起こさずに問題を解決する(憲法を改正する)には、参議院が問題なのだという認識で一致して、参議院問題を解決する機運を創って、そこだけでも合意するしかない。
政治家とは選挙に弱い生き物だから、
これは効果的だろう。結局、
参議院が如何に問題かということを主張するしかないということになる。
ひとつの党が衆参で3分の2を占めるとか、現実的ではないし、それが成ったら、それはそれでチェックが難しいということでもあるし、(権力が削がれる)参議院が造反する可能性があって、結局失敗する(改正できない)だろうということでもある。これは大連立で衆参3分の2を占めても同じことが言える。出来るならいいが、少なくともこれまでは出来ていないし、当面そのような機運はないようだ。大連立をしたところで、何をするかに焦点を当てないと意味が無いということもある。大連立そのものは手段であって、目的ではない。野党の参議院での行動に反対して、野党が機嫌を損ね、大連立(憲法改正)どころではなくなるとしても、日本政治の諸悪の根源(参議院問題)の解決にはマイナスにならない。その問題の1点に焦点が当たればいいわけだから。
少なくとも自分は、
参議院の問題行動に対しこれからも常に反対していく。制度を考えると
それしかないと確信しているし、
制度を考えること(ルール作り)こそが、政治の根幹だとも確信している。
振り返ってみると、自分の場合、様々なことが参議院問題に繋がっている。ブレることは100%有り得ない。論を曲げようとチラっとでも思ったことすらないのだから。