観測にまつわる問題

政治ブログ。政策中心。「多重下請」「保険」「相続」「農業」「医者の給与」「解雇規制」「国民年金」を考察する予定。

日本で取るならガソリン税・高速道路料金

2023-09-18 19:07:54 | 国土交通・防災
トリガー条項の凍結解除や暫定税率の廃止が尊い政策であるかのように日々主張する国政政党がありますが、日本の大都市では鉄道網が発達していますからね。これは日本のエネルギー効率を高めるのに役立っています。日本の石油使用量の内、38.4%が自動車の燃料用。(稼ぎ頭の)大都市が地方のように皆、自動車だったら、どれだけ日本のエネルギー効率、環境が悪化するか分からないと思われ、ガソリン税は日本の生産性を寧ろ上げているような気がします。大都市は地価が高く、駐車場代も高く、道路拡張もままなりません(大都市で鉄道を廃止して自動車に切り替えるとしたら、どれほどのコストがかかるか考えるだけでも(天文学的なコストがかかると思われ)頭が痛いです)。(大都市では)鉄道が効率的なのに、自動車を擁護するのは馬鹿げていないでしょうか?公共交通網の発達は交通弱者に優しいという副次的な効果も馬鹿に出来ませんし。地方でも狭い山だらけの島国日本で道路建設費は馬鹿にならないはずです。

少なくとも日本では応能負担・応益負担のガソリン税は優れた税と思いますね。(トリガー条項や暫定税率等を)廃止に持っていって(ましてや需給ギャップが解消されてきた今)何を削るのかサッパリですし、代わりに薄く広く取る消費税上げとかになったら最悪です。ガソリン税に否定的な人は日本や社会の仕組みが分かっていないのでは?

高速道路料金なんかもタダにするのが筋とか言う向きもありますが、狭い日本で高速道路が渋滞を起こしたら高速道路の意味がありません。どうせ取るなら、ロードプライシングの発想で自動車利用の合理化や交通行動の転換を促し自動車交通量を抑制したらいいはずです。代替手段はあるのですから。

石油は何もしないで湧いて出てくる訳ではありません。中東に偏在しており、中東や輸送路が安定している必要があるんですね(某国はタダ乗りしたあげく、輸送路を脅かす言動を採っていますが)。勿論、石油は有限ですし、炭素を輩出して、地球環境を悪化させます。自動車社会を維持するのは政治の責務と思いますが、そのためのコストが大きく、コストを多く発生させている人がコストを負担するのが筋だと私は思います。

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