観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「医者の給与」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

大井川水系の豊かな水量は恵だけをもたらすのか

2022-09-26 17:13:13 | 国土交通・防災
県が自衛隊に災害派遣を要請(NHK 静岡 09月26日)

>要望書では、「断水の影響は深刻で復旧まで相当の時間が必要だ」と指摘した>河川の増水などで土砂が流れ込んだ道路を早期に復旧することなどを求めました

静岡市や静岡県は災害を甘く見ていたんでしょうかね。まぁ自衛隊は便利屋ではないんですが、そういう思想で要請しなかったなら貫くべきでした。例えば弾道ミサイル防衛なんかは24時間365日体制を維持する必要もあるでしょう。実のある議論をするべきですね。

リニアで大井川の水を全量戻せと言い張っている川勝知事は大井川のことを何も知らないんでしょうか。日本の川 - 中部 - 大井川 - 国土交通省水管理・国土保全局(https://mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/0503_ooigawa/0503_ooigawa_01.html)。大井川に必要なのは豊かな水量に固執することではなく、治水工事をしておくことのような気もします。他所様の政治に口を出すようですが、そもそも通すと言って誘致していたリニアを引き返せなくなってから通さないとちゃぶ台返しした(裏切った)のは今の静岡県知事です。治水工事もただではなく、自衛隊も国を守るのが本業ではあります。リニアが静岡を通過するのは残念な面もありますが、約束を守るのが国と地方の信頼関係ではないでしょうか。地方が国を裏切るのであれば、国が地方を「裏切って」も仕方ないのでは?国は地方を守るのパターナリズムだけでは上手くいかないと思います。

大井川鉄道は復旧の見通しがたたないようです。廃線の危機も全国に報道されたようですから、経営的には復旧させるか疑問なしではないでしょう。

台風15号、半日で静岡に1か月分の雨…大井川鉄道の再開見通し立たず(読売 yahooニュース 9/24(土) )

こうなることは専門家には事前に見えていたのでは?川勝知事は大井川問題の本質を見誤っていたような気がします。大井川流域住民の本当の要望とは?

少子高齢化問題とお金の使い方

2022-09-20 23:04:48 | 経済財政
 日本の大きな課題の一つが少子高齢化であることは明白ですが、出生数を増やし合計特殊出生率を上昇させるためには(あるいは減少に歯止めをかけるためには)「結婚の希望の実現」と「希望どおりの人数の出産・子育ての実現」に向けた対策が必要と言われます(出生数、合計特殊出生率の推移 - 内閣府)。ここで希望通りの人数の出産をしない理由として65.9%の人が挙げるのが(一人の子どもにかかる教育費はいくら? 少子化の一要因とされる教育費問題 マネセツ 2016年5月31日)、子供の教育費が高いからのようです。実際のところ、子どもの減少と相反する 一人あたり教育費の増加(参議院)によれば、家計に占める教育費の割合は減っているのですが、一人当たりの子供にかける教育費は増えているようです。子供の教育費にお金をかけるために子供を減らしているとも考えられます。東アジアの教育熱と少子化は有名ですよね。
 それでは大局的に見て国は一人あたりの教育費(家計負担)を減らすような政策で行くべきでしょうか。これはそうなのかもしれませんし、そうでないのかもしれません。こうした疑問を解くには考えておくべき前提が幾つもあります。中々難しい問題ですが、国はこうした議論を詰めて政策に反映し国民に分かり易く説明すべきではないでしょうか。日本国の予算規模を大きくするのに反対ではありませんが、お金の使いどころが適切(政策がいい)と広く納得させられているかというと疑問がなくもありません。
 ここで自分のことを述べておくと、教育問題や少子化問題について客観的に見て他者が聞きたくなるような経歴がある訳ではありません。しかし「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とビスマルクは言ったようです(原文では「愚者は自分の経験だけに学び、私は他者の経験に学ぶ」というニュアンスのようです)。語るべき資格があるかを見るのも大事ではありますが、歴史や他者の経験に学んで説得性のある議論を展開できるかも大事ではないかと思った次第です。

皇祖神とは

2022-09-05 20:09:11 | 皇室・日本文化
神代紀下巻冒頭に「天照大神之子正哉吾勝勝速日天忍穗耳尊、娶高皇産霊尊之女𣑥幡千千姬、生天津彦彦火瓊瓊杵尊。故、皇祖高皇産霊尊」とあり、皇祖と明記される高皇産霊尊と皇室は女系で繋がります。高皇産霊尊は神武天皇紀に登場し、古事記でも天照大御神と並んで扱われ、皇室に連なる重要な神になります。

また神武天皇紀に皇祖天照大神とあり、(女性神の)天照大神は皇祖と明記されています。素戔嗚尊や伊弉諾尊を軽視する訳ではありませんが、少なくとも日本書紀では皇祖と明記されていないと言えます。

日本神話で皇祖に女性神が位置付けられている(神と皇室は女系で繋がる)のは間違いないのでは?