名称
この度の尖閣近海における事件の名称を外務省は尖閣諸島周辺領海内における我が国巡視船と中国漁船との接触事案としている。この接触事案という言葉は議会のホームページを見ても使用されているので、公的に使われている言葉としていいだろう。何かの記事でも指摘されていたが、この名称は問題だと思う。あたかも偶然接触したかのような印象を与えるからだ。流出したビデオを見たところ、体当たりでも生ぬるいほとんど突撃というべき当て方があった。専門家の解説によると非常に危険な当て方だそうだ。海戦において、衝角をあてるという戦術がある。あれほほとんど戦争行為といっても過言ではないだろう。接触事案などと言って、誤魔化すことは適当ではあるまい。勿論的確な名称をつけたからといって、適切に行動できないとは思わない。
逮捕拘留
日本政府の一番最初の判断が間違っており、小泉政権で尖閣諸島に上陸した中国人を即時強制送還したように対処すべきだったという意見がある。私はそうは思わない。何が起こったか事件の映像を見てその思いは深くなった。ああいうことが起きていながら、何の処罰もせずに(しなかったが)中国となあなあやっていたら、尖閣は本当に盗られてしまうだろう。中国では沖縄が中国の領土とかいう論文が学者により中国の新聞(中国の言論統制は有名)に掲載されている。威嚇して「平和裏に」領土を奪えるなら、中国は迷い無くそうするだろう。中国には南シナ海においてミスチーフ礁・西沙諸島を軍事占領した実績(後者は戦争を仕掛けて追い出した)すらあるのだ。のうのうと平和を言って何も起こらないなど平和主義者の妄想に過ぎない。中国に対し日本はやるべきことはやる姿勢は見せるべきであり、いざとなれば本当にやる腹も無くてはいけないのであって、そうでなくては国は守れない。今回のケースで早期送還することは、あそこまでやって何とも無いと思われることに直結するだろう。また、海保の士気の問題がある。あそこまでやられて(警察車両に横から突っ込むことに等しい)、はい無罪放免で仕事がやってられるだろうか?既に不法操業が絶えないようであるが、海保がきっちり仕事をしないことには、日本の国益は守れない。
釈放
今回の菅政権の対応は間違いだらけで酷いものだ。まず那覇地検の判断というのが大間違い。まず、こういう中国との争いに関係する大きな問題を一地方検事が判断すべきでない(法的判断だけでよく、外交安全保障の観点からの政府の指示はあって然るべき)。実は政府の判断という説もあるが、そうであるなら嘘を吐くべきではない。簡単に釈放した結果も大間違い。中国のありのままの姿を公開していたら、国際的な理解は得られただろう。アメリカの支持もあった。脅迫(以外の何ものでもない)に一々屈して外交は成り立たない。あの行為で釈放は有り得ないだろう。最終的に「寛大な処置」をとるとしても、まずは罪を明らかにしてからだ。客観的に罪を明らかにして日本が損するとは思えない。
情報非公開
実に馬鹿げている。明らかな被害の証拠があるのに、隠すとか。非公開は歴史の検証を封じるものでもある。
情報流出
罪は罪だろう。ただ、それ以上に日本にメリットをもたらしたことも間違いないと思う。日本政府の失敗をあからさまにしたのは民主的な国の一種の勝利だ。独裁国家ではこうはいくまい。隠されれば政府の行為を適切に評価できない。軍事機密じゃあるまいし、公判に出すような情報は大した機密でないから、公開のデメリットも組織論的にはともかく、外交的には大きくないだろう。船長釈放とのつりあいで逮捕されなかったということらしいし、公判で公開されるはずだった映像を機密扱いでなかった(隠すつもりだったなら機密にするしかない/そうすべきともそう出来るとも思わないが)ため他所(神戸)で見られて取得したということだから、大した罪にはならないと思える。納得しない連中は正義の問題も少しは考えてみるといい。あの船長が事実上無罪で、その実態を国民に伝えた海保職員が厳罰だろうか?実に馬鹿げているではないか。教訓は明らかにむこうが悪くて証拠があるならさっさと明らかにする(当たり前だ)、情報のコントロールをそれはそれでやる(他所の部署で見られないようにする/今回は怪我の功名だったが)。※この辺の経緯は読売に詳しい
石垣市
石垣市の上陸調査の議決は重要。前原外相はこれに否定的だが、この対応は問題。今回平和を破ったのは明らかに中国。実効支配する日本側の配慮は踏みにじられたと考えて良い。配慮する意味が無いということが明らかになってしまったということである。ならば、普通の領土として扱うしかあるまい。とりあえずは上陸調査をして(ヤギの駆除も必要)、日本の意志を行動で示すのがいいと思う。そして、駐兵に関してはカードとしてとっておくのがいいのではないか。ベストのタイミングはAPEC前の中国が騒いでいる時、ビデオ公開と同時に「日本側の配慮が踏みにじられた」と宣言してやることだっただろう。今からでも遅くはないとは思っている。
警備強化
漁船の取り締まりはやるべきだ。中国法でも大陸に漁業権はないだろうから、遠慮することはない。台湾に関しては領土に関して真摯に考えるなら(どう見ても中国台湾領の根拠は無い)、交渉してもいいとは思う。あくまでつっぱるなら、取り締まって良いというのが個人的な考えだ。
自衛隊
与那国に陸自を置くのはいい。後は尖閣が属する石垣市に海自、下地島に空自も置くべきだろう。丸腰では駄目だ。韓国のやり方がいいとは思わない(竹島は日本の領土)が、きちんと実効支配すれば、相手も迂闊なことをしづらいというのも事実。
この度の尖閣近海における事件の名称を外務省は尖閣諸島周辺領海内における我が国巡視船と中国漁船との接触事案としている。この接触事案という言葉は議会のホームページを見ても使用されているので、公的に使われている言葉としていいだろう。何かの記事でも指摘されていたが、この名称は問題だと思う。あたかも偶然接触したかのような印象を与えるからだ。流出したビデオを見たところ、体当たりでも生ぬるいほとんど突撃というべき当て方があった。専門家の解説によると非常に危険な当て方だそうだ。海戦において、衝角をあてるという戦術がある。あれほほとんど戦争行為といっても過言ではないだろう。接触事案などと言って、誤魔化すことは適当ではあるまい。勿論的確な名称をつけたからといって、適切に行動できないとは思わない。
逮捕拘留
日本政府の一番最初の判断が間違っており、小泉政権で尖閣諸島に上陸した中国人を即時強制送還したように対処すべきだったという意見がある。私はそうは思わない。何が起こったか事件の映像を見てその思いは深くなった。ああいうことが起きていながら、何の処罰もせずに(しなかったが)中国となあなあやっていたら、尖閣は本当に盗られてしまうだろう。中国では沖縄が中国の領土とかいう論文が学者により中国の新聞(中国の言論統制は有名)に掲載されている。威嚇して「平和裏に」領土を奪えるなら、中国は迷い無くそうするだろう。中国には南シナ海においてミスチーフ礁・西沙諸島を軍事占領した実績(後者は戦争を仕掛けて追い出した)すらあるのだ。のうのうと平和を言って何も起こらないなど平和主義者の妄想に過ぎない。中国に対し日本はやるべきことはやる姿勢は見せるべきであり、いざとなれば本当にやる腹も無くてはいけないのであって、そうでなくては国は守れない。今回のケースで早期送還することは、あそこまでやって何とも無いと思われることに直結するだろう。また、海保の士気の問題がある。あそこまでやられて(警察車両に横から突っ込むことに等しい)、はい無罪放免で仕事がやってられるだろうか?既に不法操業が絶えないようであるが、海保がきっちり仕事をしないことには、日本の国益は守れない。
釈放
今回の菅政権の対応は間違いだらけで酷いものだ。まず那覇地検の判断というのが大間違い。まず、こういう中国との争いに関係する大きな問題を一地方検事が判断すべきでない(法的判断だけでよく、外交安全保障の観点からの政府の指示はあって然るべき)。実は政府の判断という説もあるが、そうであるなら嘘を吐くべきではない。簡単に釈放した結果も大間違い。中国のありのままの姿を公開していたら、国際的な理解は得られただろう。アメリカの支持もあった。脅迫(以外の何ものでもない)に一々屈して外交は成り立たない。あの行為で釈放は有り得ないだろう。最終的に「寛大な処置」をとるとしても、まずは罪を明らかにしてからだ。客観的に罪を明らかにして日本が損するとは思えない。
情報非公開
実に馬鹿げている。明らかな被害の証拠があるのに、隠すとか。非公開は歴史の検証を封じるものでもある。
情報流出
罪は罪だろう。ただ、それ以上に日本にメリットをもたらしたことも間違いないと思う。日本政府の失敗をあからさまにしたのは民主的な国の一種の勝利だ。独裁国家ではこうはいくまい。隠されれば政府の行為を適切に評価できない。軍事機密じゃあるまいし、公判に出すような情報は大した機密でないから、公開のデメリットも組織論的にはともかく、外交的には大きくないだろう。船長釈放とのつりあいで逮捕されなかったということらしいし、公判で公開されるはずだった映像を機密扱いでなかった(隠すつもりだったなら機密にするしかない/そうすべきともそう出来るとも思わないが)ため他所(神戸)で見られて取得したということだから、大した罪にはならないと思える。納得しない連中は正義の問題も少しは考えてみるといい。あの船長が事実上無罪で、その実態を国民に伝えた海保職員が厳罰だろうか?実に馬鹿げているではないか。教訓は明らかにむこうが悪くて証拠があるならさっさと明らかにする(当たり前だ)、情報のコントロールをそれはそれでやる(他所の部署で見られないようにする/今回は怪我の功名だったが)。※この辺の経緯は読売に詳しい
石垣市
石垣市の上陸調査の議決は重要。前原外相はこれに否定的だが、この対応は問題。今回平和を破ったのは明らかに中国。実効支配する日本側の配慮は踏みにじられたと考えて良い。配慮する意味が無いということが明らかになってしまったということである。ならば、普通の領土として扱うしかあるまい。とりあえずは上陸調査をして(ヤギの駆除も必要)、日本の意志を行動で示すのがいいと思う。そして、駐兵に関してはカードとしてとっておくのがいいのではないか。ベストのタイミングはAPEC前の中国が騒いでいる時、ビデオ公開と同時に「日本側の配慮が踏みにじられた」と宣言してやることだっただろう。今からでも遅くはないとは思っている。
警備強化
漁船の取り締まりはやるべきだ。中国法でも大陸に漁業権はないだろうから、遠慮することはない。台湾に関しては領土に関して真摯に考えるなら(どう見ても中国台湾領の根拠は無い)、交渉してもいいとは思う。あくまでつっぱるなら、取り締まって良いというのが個人的な考えだ。
自衛隊
与那国に陸自を置くのはいい。後は尖閣が属する石垣市に海自、下地島に空自も置くべきだろう。丸腰では駄目だ。韓国のやり方がいいとは思わない(竹島は日本の領土)が、きちんと実効支配すれば、相手も迂闊なことをしづらいというのも事実。