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観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

菅直人のアキレス腱

2011-06-29 01:12:00 | 政局・政治情勢
多分、これから西田昌司議員あたりに金の問題を追及されてアップアップするのではないか?さしもの菅直人も辞めたくなるという可能性があるように思う。

WILLに書いてあった(8月号102p)んだけどね。外国人献金是か非かで解散したらどうなのか。その前にお縄頂戴しなければ。


浜岡だけはやはり嘘だった

2011-06-28 23:23:41 | 日記
「次期総選挙 エネルギー政策は最大争点」 菅首相

>菅直人首相は28日午後の民主党両院議員総会で、「エネルギー政策をどのような方向に持っていくのか、次期衆院選でも最大の争点になる」と述べ、「脱原発」を掲げて衆院解散・総選挙に打って出る可能性を示唆した。

こんなスカタン野郎が日本国首相で恥ずかしいとさえ思う。まぁ、俺は政権交代にかなり反対した方だが、まさかこんなにも酷い首相が出てくるとまでは予想できなかった。

ついこの間まで、浜岡だけ停止とか言っていたのに、今度は脱原発とな?よくもまぁ、舌の根のも乾かぬうちに、反対方向のことが言える。どうせ原発推進とは言ってないなどといったクソしょうもない言い訳が用意されてるのだろうから、言い訳はしなくていい。消火器詐欺野郎は消化器詐欺野郎ということなのだろう。鳩山氏だけでは飽き足りず、国民までペテンにかける気か。

大体が、菅直人民主党政権が東日本大震災に対応したんだろうが。みんな対応が不味いと言っているぞ?自分自身で被害を拡大させてるのに、原発止めましょうもへったくれもあるものか。テメエが辞めろということでしかないのが分らないのか?

今解散するならテーマはこれしかない。菅直人民主党政権の震災対応は是か非か。このまま任せておいていいのか、辞めさせるのか。何なら尖閣も含め、この一年の実績全てありのままに問うてもいい。これが正論だ。

思えば、消費税発言に始まり、ちょっとやりたいことを言っては、世論の反応を窺い、危ないと見るや、なかったことにする、なかったことにするかと思えば、絶対やると言う(だけ)のが菅直人の手法だった。考えてみれば、コソ泥みたいなやり方を終わらすチャンスなのかもしれない。しかし、これまで逃げに逃げて同僚議員を騙くらかしてまで首相の地位にしがみついた男が、勝てそうだから、これを争点に解散しようなんて、そんな虫のいい話が通るだろうか?これは負けに負けたイジメられっこが、今がチャンス、これを争点に喧嘩しようなどと言っているに等しい。そんなことを言ってるから、いつも負けてるんじゃないのかね?

ところで、原発対応はどうなった?冷温停止がどうのこうの、瓦礫の撤去がどうのこうのと言っていたはずだが(理由にもならないあまりにも下手糞な言い訳)。解散してる場合じゃないという世論に助けられてきたわけだが、菅直人はそういう世論をも裏切ると。大丈夫ならさっさと辞めたらどうなのかね。大丈夫じゃないなら、解散どうのこうの言ってる場合じゃないのではないか?

脱原発本にも政府(菅直人政権)対応の不味いところが書かれているのにな。これじゃあ、ただの自爆テロだ。事態を悪くして不安を煽っておいてこれを造ったのは俺じゃないと言い出す(に決まっている)見苦しい最低マッチポンプ(対応したのは菅直人、民主党は原発維持推進を決めている)。俺個人は原発支持派として、売られた喧嘩は買ってもいい。どうとでもなるから。いろんな意味で、人の意見や行動には責任は持てないが。果たして、菅直人民主党政権の思い通りになるかな?

タイの選択

2011-06-27 02:06:22 | 日記
タイが世界遺産条約脱退か カンボジアとの国境問題で

>世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」周辺の国境線をめぐりカンボジアと対立するタイの当局者は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会の対応を不服として、世界遺産条約から脱退する意向を示した。26日付の地元英字紙バンコク・ポストが報じた。

クメール人のヒンズー教遺跡にタイは拘らない方がいいと思う。タイの世界文化遺産はバーンチエン遺跡(東南アジアの非常に古い独自の遺跡)、スコータイ朝(タイ人)の遺跡、アユタヤ朝(タイ人)の遺跡があり、不足があるとは思えない。

ところで、この3つの遺跡の内、自分はアユタヤ朝の遺跡に特に関心がある(東南アジア独自のバーンチェン遺跡も中々と思うが)。アユタヤ朝の日本人街は、鎖国以前の日本人の海外進出の歴史のひとコマとして異彩を放っており、日本の鎖国(ただし、海禁は元々中国の政策。誤解もあるようだが、鎖国は日本のオリジナルではない)を考える上で独特の位置を占めていると思うからだ。中国の悪いところ(と思う)のマネ(海禁)などせずに、東南アジア諸国と交流する(友好を保つ)歴史を歩めていれば、どういう未来が待っていただろうか?アメリカとて砲艦をもって開国を迫るようなことは無かっただろう。歴史のifではあるが、未来を考える上で、過去の歴史の選択を考えることは無駄ではないと思う。

話は戻るが、カオプラウィハーン(プレアビヒア)にタイが拘るのは、タイの最大版図に関わることもあるだろう。しかし客観的に遺跡そのものの価値を考えると、クメール人(カンボジア)が管理した方が良い。地理的には、遺跡そのものはタイが協力しなければ、運営しづらいのだから、カンボジアも結局譲歩するところは出てくるだろう。タイの方がより大国は明々白々としており、ここで我慢したところで、その地位が揺らぐものではない。寧ろ隣国カンボジアと安定した関係を築ければ、タイの発展に資するから、メリットの方が大きいと考える。陸続きなのだから尚更。まさか、カンボジアが更にタイ領クメール人遺跡を要求することもないと思うので、安全保障上のデメリットも考えにくいのではないか。

新幹線パクリ問題、契約書を盾に徹底抗戦による事態の解明を

2011-06-27 01:37:24 | 政策関連メモ
開業日控え“ドタバタ劇” 模倣車両も「完全に国産」主張 日本に逆ギレ(MSN産経ニュース 2011.6.26 17:38)

>この路線を走る車両技術を米国で特許申請する計画が報じられたメーカー、南車集団(北京市)が地元紙の取材に「独自開発だ」と強く反論。


日本は徹底抗戦するべき。日本が技術供与したのだから、国産のはずがない。使いながらブラッシュアップして独自に進化したというなら分るが、幾らなんでもコピーして開業前に国産と言える状態になってとは考え難い。

もしも、仮に国産と言える状態になっているとしたら、それはそれで何故なのか原因究明して対策を立てなければならない。今後も中国との付き合いは続く。有耶無耶にしては絶対にならない。

こんなことが許されるなら、誰が中国に技術供与するというのか。中国は能力があるのだから、自身で技術開発するべきであり、技術供与を受けながら、国産と言い張る恥知らずなマネは止めなければならない。契約書もあるはずで、今回の騒動は全く納得いかない。

脱原発による経済リスクの簡単な考察

2011-06-27 00:53:19 | 政策関連メモ
国内企業、電力不足で日本脱出続々~(MSN産経ニュース 2011.6.26 20:56)

>原子力発電所の停止による全国規模の電力不足を受け、生産拠点などを海外に移転する動きが広がってきた。電力安定供給の確保の道筋が見えないまま、「脱原発」色を強め、自然エネルギーへのシフトを強める菅直人政権への不信感も、日本脱出に拍車を掛けている。東日本大震災を教訓としたリスク回避のための拠点分散化の動きも重なり、「産業の空洞化」が一気に加速しかねない。

脱原発での損害が明確になってきた。反原発だろうが脱原発だろうが、原発ストップありきで、後は野となれ山となれ、多分大丈夫という丼勘定がこうした事態を招いているということだ。

3割原子力だったのだから、脱原発を決めて再生可能エネルギーという現時点でものになってないエネルギーでどうにかしようという発想は、あまりにもリスクが大きすぎるのは最初から明々白々としていた。一体全体将来どうなるかも分らないものに賭けて計画がたつものだろうか?イノベーションの種を撒くことには賛成だが、どうなるかも分らないものに3割分賭けるのは、経済的にまともな考えとは言えないと思う。その証拠が工場移転の流れとなって目に見えてきているということではなかろうか?3割電気を減らすという発想も勿論経済に大打撃を与える。

脱原発なら残る選択肢は火力以外にないわけだが、これは京都議定書の二の舞になるおそれがある。CO2排出が増えることをどう考えるか?そこのところの戦略なしに火力代替を決められるわけがない。また、火力代替でも電気料金はあがるという記事を読んだ。こちらは再生可能エネルギーと違い、計算がたたないということはないとは思うが。

ところで、26日の日経だが、韓国への移転の流れがあるらしい。しかもソウル付近。自分は北朝鮮リスクを考えると、一蓮托生の韓国自身の投資はともかく、外国の投資は疑問を感じないでもない。サービスならまだしも工場はどうだろう?せめてより南側に投資すべきではないか?

工場の海外移転は残念ながら避けられないものでもあるとは思う。日本企業による現地生産での内需狙いを重視するべきだろう。現地の雇用を重視してはじめて歓迎される。長い目で見て無闇に憎まれることは避けるべきだ。ただ、無闇な移転が良いということは無く、特に高付加価値のものを残すのは当然。

海水淡水化技術と離島振興、ついでといわけでもないが、この度の世界遺産選定

2011-06-26 01:47:28 | 政策関連メモ
これは(先の記事と同じく)ウィキペディア「沖縄県」の記事を読んで思いついた(思い出した)のだが、海水淡水化技術(リンクはウィキペディア)がある。島で大変なのは水の安定確保であることは、瀬戸内生まれの自分は知識として知っていたのだが、この際、エネルギーの安定確保だけでなく、水の安定確保も考えてはどうだろうと思う。離島のことは正直忘れてしまいがちだが、日本には多くの島々があり、それを強みにしていく努力が必要と思う。EEZが広くなるということもあるが、海水淡水化技術を磨くことが、将来の投資としてあるいは有望とも言えるのではないだろうか。過疎振興という発想もいいが、実利を伴うことで、安定した投資・安定した発展が伴うという視点もあっていい。

そう言えば、小笠原が世界遺産に登録されたという目出度いニュースがあった。

小笠原世界遺産決定 石原知事「通過点でゴールではない」(MSN産経ニュース2011.6.24 23:47)

小笠原、世界遺産に決定 ユネスコが生態系評価(2011/06/24 22:56 【共同通信】47NEWS)

これは島である強みの固有の生態系が評価されたものだ。環境資源を生かして観光するなら、ダムより海水淡水化ではないだろうか?(海水淡水化も環境に万能ではないらしいが。)自分はダムに抵抗がない方だが、やはり強みは生かしていくべきと考えている。選択と集中も大切な考えだ。

参考までにネットで拾った小笠原のダムのpdf(東京小笠原村のダム湖の藻類相と藍藻類~筑波大学伊藤氏)

ついででもないが、東北平泉の選考も目出度いことと思う。震災復興に世界からの応援もあったのだろう。素直に受け取りたい。


八重山地震と歴史と津波

2011-06-26 01:04:42 | 政策関連メモ
ウィキペディア「沖縄県」2011-06-26 01:04:42を見て知った(正確には元々津波で八重山が壊滅したという話があったのは知っていたが、名前も知らなかったし、情けない話だが、そのことは読んで思い出した)のだが、ウィキペディア「八重山地震」という地震があったらしい。

当然、十分想定できる津波はきちんと対策をたてるべきだ。

ところで、先島諸島は元々は南方文化圏に属していたという明らかな考古学的事実がある。それが元々日本と文化が共通していた沖縄に入ったというのも確たる事実と思う(何で読んだか失念したし、真偽も明らかではないが、先島が沖縄文化圏に入るにあたって、津波による大被害が関係しているという論をかつて読んだ記憶もある)。中国(台湾)の言う沖縄は中国のもの論はこうした事実を無視した乱暴なものなのだ。中国の服を着たから中国なら、日本は(中国も)スーツを着たら、西洋のものだ。属国が宗主国のものなら、中国はモンゴルのものでもいいのではないだろうか?中国は対等な国家間関係を認めるべきであり、認めるなら、沖縄は中国のもの式暴論は言えないはずだ。自分としては、歴史観ははっきりさせておきたい。

勿論歴史とは単純に捉える事が出来ない複雑な一面もある。しかしながらやはり何時どちらにつくとも限らないものを信用することは出来ないというのもまた事実。自分は無理矢理こじつけではなく客観的に見ても、沖縄並びに先島(ここでは述べないが尖閣も)は日本だと自信を持っている。沖縄並びに先島も同じように思っていて欲しい。そうでないと考える人もいるらしいのは知っているが、それはとても残念なことと思う。

あえて歴史に踏み込んだのは、こうしたことは率直に明らかにすべきと考えているからだ。正直に言って、バランサー的行動を取ろうとする地域(自分が間違っているかもしれないがそう見えた)に投資は考えにくいという面があるのは認めなければならない。だが、それだけなのである。他意があるわけではない。

それはともかく、日本は広い。三陸以外ではそれほど言われることもなかった(と記憶している)津波だが、この際、過去の歴史を紐解いて、余裕を持った対策をすることが肝要と思う。ソフト面では、海沿いの地域での津波警報での避難の徹底(地震は予知できないが、津波は大きくなればなるほど地震の後なので、予知できるとのこと)だが、ハード面では頻発地域の抜本対策もやった方がいいと思っている。

参考:先島諸島の地震・津波について(宮古島気象台福留氏)

原発のウソを乗り越えて

2011-06-24 00:22:33 | 政策関連メモ
今、原発本でもっとも売れているらしい「原発のウソ」(小出裕章著)を読んだ。著者は長年反原発運動をしている原子力専門家らしいが、さすがに専門家らしく、先に批判した広瀬氏のように「何これ?」というような誤りがゾロゾロ出てくるというようなことはなく、中々面白く読めた。

ただ、スタンスを変える必要性は感じなかったし、細かい批判なら幾らでも出来るが、これまでの焼き直しになってしまうので、そういうのはわざわざ書く意味がない(面白い記事にならないので、本を丸々批判するということはしないということ)。そこで、批判は批判として素直に受け止め、(小出氏はそのような読まれ方をするために書いたのではないだろうが)原発を含む日本のエネルギー政策を(批判的に)考え直す上で参考になる良書として本書を捉えようと思う。

それでは、これまでの焼き直しにはなるが、簡単に何故総論として、論調に賛同できないかということを纏めておくと・・・。

①危険危険と言うが、電源を確保し、耐震設計をきちんとやれば大丈夫。今回の地震でも問題は電源に関してだった。

②停止を言っているが、即効性のある対策に関して、何も言ってない。より安全にすることで、原発は安全になる。安易に停止して野放しにするとすれば、そちらの方が危ないのは明らか。

③結局、代替策について語ってないも同然。火力発電所を動かせば電気は大丈夫とか、エネルギーを使わず便利な暮らしを捨て我慢するのようなことを言っている。後者に自分が賛同することはない(ちょっとした我慢で3割も電気はカットできない)(日本が使わなくとも世界中で電気は必ず使われる)が、前者を言うなら、エネルギー政策に関して冷静な比較検討が必要。原発のデメリットに関する指摘は傾聴に値するが、原発にメリットがあるのもまた事実。3割火力発電を増やしたら、眠らせているのは古い施設ではないかと思うがそれを抜きにしても、それだけ化石燃料の消費は進む。リスクの分散も出来ない。再生可能エネルギーも言っているが、それで大丈夫であるかのようには言ってないところはちゃんとしているのだろう。

何処をどう知らなかったなどということは書かない。書く意味がないからである。参考になる意見は聞いておくべきだろう。

ところで、ひっかかった指摘が日本の原発はコピーに過ぎないという箇所。技術はコピーから始まりオリジナルに至ることもある。あまり良い例えではないが、トヨタもホンダも元はと言えばフォードのやり方のマネから始まっているだろう。それでも、トヨタやホンダがコピーと言われることはない。技術を教えてもらったとしても、それを自家薬籠中のものに出来れば、問題はない(技術をブラックボックスにされて習得できなかったならコピーとは言えない)のだ。どうもこの辺のオリジナルへの固執が学者さんぽく、技術を習得し磨いて向上するという発想に欠けるきらいあると思う。

勿論、発送電分離とか市場原理の導入を言いたいわけではない(横道に逸れるので詳しくは論じないが、電気の世界でそうした競争は適当でないと思う)。問題は輸出だ。日本の輸出にハンディはあるが、エネルギーシステムをセットで売り込む中で競争するという手はあるのではないか。また、国のチェックを機能させるという課題は重要に思えて仕方がないが、それは論じられない(原発を止めるという結論なので)。原発のチェックが利かなかったなら、他のチェックも利いていないのではなかろうか?そういう議論が本質的な議論のように思う。

コピーの話に戻ると、どうして日本は原発技術を高め切れなかった(小出氏は指摘しないが、地震関係を含む原発関連技術で日本が優れているものは幾らでもあると思う)のか?そうした視点で振り返ることも重要と思った次第である。

なお、どうも日本の原子力企業叩きが酷すぎるようには感じた。米ウェスチングハウスを東芝が買収した以上、アレバぐらいしか強い企業は残ってないように思える。アメリカの安全対策は優れたものがあるようだが、それはアメリカが安全保障先進国であることと無縁ではないだろう。アメリカには核戦争をまさに想定しなければならなかったなどの事情がある。それに原爆が視野に入ってない。勿論、中国と北朝鮮のことである。以前も指摘したが、アジアに放射能を撒き散らしてきたのは中国ではないのか?原爆を積極的に使う可能性があるのもその2国だ。放射能を考えるなら、日本だけの事を考えて済むわけではない。日本の批判ばかりだが、それは勿論それとして、国際的な視野で考えることが大事だなと自分は受け止めた。

TPPとサービス

2011-06-22 01:41:20 | 政策関連メモ
自由貿易は基本的に輸出立国の(輸出企業が強い)日本にメリットがあるという意見に変りはないが、農業の議論は目にしてもサービスの議論はあまり目にすることがない。情報が出ていないからなのだが。

というわけで、賛成派から判断保留に見解変更。分らないものは判断しようがない。

消火器詐欺トモダチ?

2011-06-19 11:52:39 | 政局・政治情勢
ワシントン支局長・佐々木類 トモダチ作戦~外伝

>実は日本国内で案外知られていないことがある。オバマ政権の菅政権に対する評価が意外なほど高いのである。

>5月26日にフランスで行われた日米首脳会談。オバマ大統領はいつ辞任に追い込まれてもおかしくなかった菅首相に9月前半の公式訪米を要請した。公式招請は衆院での不信任案採決に先立ちオバマ大統領がいち早く支持表明したのに等しい。裏事情をよく知る日米関係筋の話では、オバマ大統領が招待したのは「日本の首相」ではなく、菅首相その人だった。※傍線部筆者

オバマ政権が菅政権を評価していたのは知っていた。後の記事にもあるが、政策が鳩山政権よりアメリカよりは明らかだったので。良く分ってなかったのは、アメリカの強い意志。アメリカもこういうところを表に出さないよう気をつけているようだが、同盟国に対して幾らなんでも介入しすぎのように思える。地震対応でも官邸にスタッフを駐在させたかとか(週刊誌やタブロイドぐらいにしかこういうのは載らない)。

>オバマ氏は会談で菅氏を「重大な危機にあって傑出した指導力を発揮し深く尊敬している」と持ち上げた。

外交的辞令を真に受けることはないと思うが、国内ではこういうアメリカ政府の意向がきちんと報道されたとは言えない。例えば産経「オバマ氏、首相の9月訪米を招請 首相「TPP早期に判断」2011.5.27 08:27」。世論への配慮なのだろうが、事実を知らなければ克服のしようもないと思う。

>東アジア共同体構想を「米国を含む構想としたい」と明言。鳩山氏が「米国に依存しがち」だとして、アジアから米国を排除しようとしたのとは正反対の対応がオバマ政権から評価され、今年前半の訪米招請につながったのである。

>さらに、普天間飛行場の辺野古沖移設を明記した昨年5月末の日米合意の履行の確認、自由貿易圏づくりを目指す環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の推進、子の連れ去り問題に関するハーグ条約への加入方針、在日米軍基地費用負担に関する「ホストネーション・サポート」の維持…。気がつけば、日米間の懸案が一挙に前に進んでいた。21日の日米外務・防衛閣僚による安保対話。良くも悪くも、菅銘柄がまたしてもワシントンで高値をつける可能性がある。

東アジア共同体構想のアメリカ排除は元々自分は反対だったし、ここにあることは(最後のホストネーションサポートの維持は知らない)大体自分も賛成してきた。ただ、イランとの外交関係に対するアメリカの過剰介入もあり、菅政権の親米に危険性も感じなくもない。TPP推進だって農業はともかくサービス・金融などに関して公に広く議論がされないまま、推進という方針だけが決まっているのは疑問だろう。

ところで、菅政権の国内統治はどうだろうか?自分は参議院の権力は強すぎると考えており、参議院の過剰になりがちな抵抗は評価していない。これに関して菅首相を非難するのは酷(大なり小なり誰がやってもねじれに苦しむのは明らかだ。だから憲法を改正しないといけないという結論に辿りつくしかないと思う)と思っている。ただでもそれだけだ。

退陣を匂わせて消火器詐欺のようなマネで延命することには実のところ強い不快感を感じている。政治や外交では騙しあいは常だろうが、政治は(犯罪が少ない日本の)国柄とは乖離できないものだと思う。辞めると匂わせて騙したもの勝ちで堂々菅首相が居座れば、国民が不快に思うのは避けられず、ましてや、その背後にアメリカがいるとなれば、アメリカも同じく不快に思われるだろう(震災対応の話が一段落したら、次の訪米(9月)の話が芋づる式に出てきそうだ)。