ウイスキーの本場といえばやはり「スコットランド」。


だが、2010年、その “常識” をくつがえす大事件が起きた。

スコットランドで行われたテイスティング大会で、なんとスコットランドの銘柄が破れ、

台湾のウイスキー『Kavalan(カバラン)』が勝利したのだ。

 

ウイスキーの醸造には寒い土地が適しているとされているのに、

南国で作られたウイスキーが圧勝するとは……

台湾のウイスキーは本当にウマいのか? 

実際に飲んでみた!

 

・フルーツとチョコレートの香りがする『カバランウイスキー』

 

カバランは台湾の宜蘭(ぎらん)で、2008年に誕生した。

雪山(せつざん)山脈の水を使い、原料から製造まで、全てを台湾で行うというこだわりのウイスキーだ。

琥珀色が美しく、胡蝶蘭のような豊かな香りに蜂蜜、マンゴーやチョコレートのような甘い香りが特徴である。

 

2008年に誕生したばかりだというのに、世界各国でさまざまな賞を受賞。

さらに2010年にスコットランドで行われたウイスキーのテイスティング大会では地元銘柄を抑え圧勝し、英国を震撼させた。

 

・実際に飲んでみた

 

そのカバランウイスキーを入手。

すると、「ウイスキーのことなら、任せたまえ」と、いうのは「テキーラ番長」こと佐藤記者。

ひとくち含むと、「…いいね」とつぶやいた。

 

・繊細で柔らかな飲み口、そのあとに来るモルトの力強さ

 

テキーラ番長によると、カバランウイスキーの感想は次のとおり。

「香りは繊細で、アルコール度数(40度)を感じさせない柔らかいアロマ。

飲み口はその香りのまま、繊細で滑らかである。

しかしその飲み口からは想像もつかないようなモルト本来の力強さを持っている。

まるで清楚と見せかけて実は大胆な女性のようだ。はまる感覚がある」。

 

確かに、アルコール度数のわりにサッパリとした飲み口だ。

雑味も全くなく、純粋に甘く優しい香りを楽しむことができる。

だが、口にふくむとズシっとした、ウイスキー特有のパワーを感じることができる。

これは上品でおいしい!

 

・しみじみとウマイ

 

また、ウイスキーが大好きな別の男性記者もしみじみと「うまい。においもいい。

まろやかであまい」と感動していたようだ。

女性記者らも、「おいしい!」、「安物とは、えらいちがい」、

「華やかな香りが鼻から抜けてひどく美味しい」など、好評だった。

 

・現地リカーショップや空港などで購入可

 

「そんなに美味しいのなら、入手も難しいんでしょ? お高いんでしょ?」と、思ってしまうが、

カバランウイスキーは台湾のリカーショップや空港などで簡単に購入することができる。

700mlで2100台湾ドル(約7000円)だ。

スコットランドでのテイスティング大会では、クオリティの高いウイスキーが庶民も簡単に買える価格ということで

「恐るべき極東からの参入者」と、驚いたのだとか。

現在、「世界五大ウイスキー」といえば、スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、

カナディアンウイスキー、そしてジャパニーズウイスキーが上げられる。

そのひとつである「スコッチウイスキー」に勝利したカバランウイスキー。

世界五大ウイスキーに名を連ねるようになるのも時間の問題かもしれない。

 

参考リンク:MailOnlineカバランウイスキー(※年齢確認のため生年月日の入力を求められます)


Report:沢井メグ

 

▼カバランウイスキー


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▼「ウイスキーなら任せろ」という “テキーラ番長” 佐藤記者

▼琥珀色が美しい
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▼テキーラ番長「……いいね」

▼「安物とは、えらいちがい」

▼「うまい(うっとり)」

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