万能のおすすめ対策になる「昆布水」について

スポーツドリンク代わりに

 
 
昆布水。
 
たっぷりの水で時間をかけて戻すことでうま味がしっかりでてきます 

暑いっ。

そこで今回は、特に夏に効く!と私が感じている、昆布水のことを。

うちではスポーツドリンク代わりに飲んでいます。

うちの熱中症対策は昆布水です。

昆布水とは、だし昆布を水につけて8時間ほどおいた(だけ!の)、水出しの昆布だしのこと。

昆布のうま味成分は、グルタミン酸。3大うま味成分※1のひとつですが、含有量は食材の中でだし昆布がダントツです。

つまり昆布水はしっかりうまい。塩や砂糖を足さなくても満足度が高く、ミネラルもたっぷりです。

飲むと腰に手を当てて、“うんまい!”と声に出したくなります。

また豊富に含まれる水溶性の植物繊維(アルギン酸やフコイダン)は、お通じにも効果があります。

さらに、糖質や脂質の吸収を抑えて、コレステロールをたまりにくくしてくれます。

フコイダンの持つ免疫力を強化する働きも注目されています。

つまり、成人病や免疫力の低下が気になる、オーバー50歳にこそ、ピッタリだと思うのです。

 

昆布水って何?どうやってつくるの?

昆布水は、だし昆布を水につけておけばできます。

麦茶で使うポットに、名刺の倍くらいの大きさに切った だし昆布を35~40g入れて、1.5リットルの水をそそぎ、冷蔵庫に入れておくだけです。

昆布は、厚さにより重さが違いますが、ま、だいたい、4枚ほど。

水は特殊な硬水はさけてください

うまみが出にくいです。

8時間つけたら、昆布は取り出します。

そこから12時間ほどで使い切ってください。

うちでは、週に1、2回、作っています。

 

 
 

これ以外にも、市販の500ml入りの水のペットボトルに、15グラムくらいのだし昆布を入れて一晩おくのもおすすめ。

写真のように、昆布に加えて干ししいたけ1個に、梅干し1個を入れて作るのもよしです。

これはそのまま温めればお吸い物にも。

汗だくになるなー、っていう塩分が必要な時にもおすすめ。

被災した時の避難所などでも役立ちます。

 

スムージーやガスパチョも!

私は昆布水を朝起きて、運動の後に、まずはぐびっと。

スムージーのベースにも使います。

スムージー、え?って言われることがありますが、だまされたと思ってぜひやってみてください。

昆布水で野菜の角が取れて、まろやかになりとっても美味しい。

昆布の味はほぼ感じません。

小松菜やケール、バナナやキウイやネクタリンなど、と昆布水を入れてミキサーで攪拌するだけです。

ガスパチョも同じ要領で昆布水でつくります。

 

 
スムージー。
 
これは、バナナ、小松菜、クレソン、昆布水で 意外なところでは、焼酎やウイスキーの昆布水割も。
 
こちらも丸みが加わっておいしい。
 
今夜も飲む罪悪感も、少し軽減する気がします。

もちろん、料理にも、すっきりしただしとしてよく使います。

なにしろ、水につけておくだけ!ってなんて楽なんでしょう。

しかも、昆布は高温で加熱するとうまみがでにくくなる性質があり、「楽だから」ではなく、時間をかけた水出しは、昆布の魅力を存分に引き出せる、理にかなったやり方なのです。

 
ガスパチョも、昆布水で。
 
トマト、きゅうり、ピーマン少し、硬くなったパン、昆布水、塩少々で。
 
私はイチジクやプラムも入れます。

そうそう、残った「だしがら昆布」の使い道をよく聞かれます。

私は煮物や煮込み料理で落し蓋代わりに使い、最後は一緒に食べています。

煮魚などの時は、型崩れをふせぐために、なべ底に引いて使うことも。

 

ふつうに刻んで卵焼きにいれたり、エノキでつくるなめたけに混ぜたりもします。

もちろん、佃煮もできます。

少し酢をいれて作るのが私流で、濃いめ、甘めの佃煮も、さっぱり味がしまります。

 

写真提供・記事/山脇りこ