年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

野菜の暴落

2006年11月23日 | 築地市場にて
予想どうりの結果
昨年11月は韓国と中国との寄生虫キムチ騒動でした。この影響は日本国内にもあって国内の漬物業者に国産の白菜を使用したキムチが作られ今年の夏期の白菜の高値を呼びました。農薬のポジティブリスト規制が5月末から始まって野菜が高値であっても農薬の使用履歴の不明な野菜の緊急輸入が難しくなりました。高い野菜は作付けを増やします。しかし、高値でダメージを受けている漬物業者は人手不足(他の景気の良い業界に取れられた)ためあってか無理な価格競争は今出来ません。従って今が旬の大根・白菜の特売も控えめです。築地市場の価格は1kがあたりの価格がキロ30円を割るとゴミ値です。産業廃棄物の処理価格より安い値段でセリになると大変です。当然農家の手取りもマイナスでしょう。輸送費・市場手数料・ダンボール代はセリ価格のいかんにかかわらずかかります。肥料代も出ません。
 漬物業者は直接農家から通い箱に白菜を入れてダンボール代を節約、市場手数料・出荷経費を省いています。
11月22日朝日新聞の記事によると農林水産省は値崩れの原因として暖冬でナベ需要が低迷してとこじつけていますが大根と白菜は余りナベには使用しません。両方とも漬物。沢庵漬とキムチ需要の低迷です。漬物業者は去年のキムチ騒動で自信を失っているので買い支えられないのだろう。
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