NHK-TVの朝ドラ「マッサン」が終わった。
これまでのドラマは、断片的に視聴していたが、北海道の余市町が舞台になるということからか、始めから関心をもって、殆ど連続して視聴したような気がする。
余市町に来てからの苦労話か多いと思ったが、前半の広島や大阪の場面が多いのは予想外だった。
戦争中の怯え耐えた時代の場面には、当時を思いだし心が痛んだ。
玉音放送を聞く時に起立するのが当たり前だと思っていたので、座って聞いていたので、意外に思った。
北海道のどこを使ったのか、白樺並木の場面が気に入った。
エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスさんの役者魂を存分に発揮した演技力には感服した。
このドラマは、エリーの物語のようにも感じた’エンディングだった。
シャーロットさんは、ミュージカル「シカゴ」に出演が決まっているそうで、全く異なる役柄を演じることに興味津々だ。
ニューヨークのブロードウエイで観た「シカゴ」を思いだし、網タイツでくねくねと妖艶に踊るシャーロットさんを想像すると妙な気になってくる。
いろいろ感動場面も多い反面、マッサンの広島・大阪時代のあり得ない無礼な言動にはあきれもしたが、考えさせられる点が多々あった。
情緒不安定・自分本位・気まぐれ・喧嘩腰・酒乱・ため口・不遜・早とちり・逆ギレ・冷静に他人の話を聞かない・怒鳴る・・・・。
ドラマの演出上のことだけに、夢を追って一途に突進する様を、あれだけの傍若無人の振る舞いと、他人の迷惑を顧みない態度の数々で演じたのだろう。
自分の身に置き換えて考える良い機会を与えてくれたのだと思い、反省させられた。
偉業を成し遂げるには、無条件の理解者や協力者が欠かせないことも再認識した。