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Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

上海で中国料理 その5(炒飯)

2014-04-08 12:12:00 | 旅行
角地のホテルの前を山東中路と広東路が交差している。
狭くて車道も歩道も区別の付かない山東中路を北に向かい、幅広い南京東路に着くとApple Storeに出会う。

   

人出が多くてとびっきり賑やかな南京東路を散歩するため、山東中路を何度も往復した。
山東中路には幾つもの食事処があって、どこも朝早くから満席なのは、ここで朝食をとるのが日常なのだろう。

ホテルに近い山東中路にある、普通の小さな中国料理店「老漁父海鮮」に目をつけていたので、その店で夕食にしようと思い切って入ってみた。

地元の人がよく出入りしているので、雑踏のような話し声が響き、満席ではないが混んでいた。
笑顔のない女子従業員に促されて入り口近くに席をとった。

簡体文字のメニューでは注文が困難だったが、分かり易い「海鮮炒飯」の文字を見つけた。

向かいの席の客が、3品注文して食べていたが、少しだけ食べた3品共残して席を立った。
残すのが当たり前なのだろうが、残す量がすごい。

ぶっきらぼうなで愛想に欠ける女子従業員に「海鮮炒飯」28元(約500円)を一品だけ注文した。
まもなく、いわゆるシーフードチャーハンが、何の言葉もなく卓上に置かれた。

           

高級な感じではない普通の店の印象にしては、意外にも上品なあっさり味で、日本で市販されているレトルト食品の炒飯の味によく似ていた。

これぞという中国の味を期待していたのに、ここの炒飯が日本で食べる一般的な炒飯そっくりでは、わざわざ中国に来てまで注文して食べることはないなーと思った。


上海で中国料理 その4(焼き饅頭)

2014-04-06 21:19:59 | 旅行
上海で人気の観光地豫園(よえん)を観光した後で、あまり空腹感はなかったけれど、中国人ガイドが好みの料理を推薦してもらった。
地元で人気があって、ガイドが子どもの頃から好んで食べていたお気に入りの「焼き饅頭」を、1人前4個のところ、3人前12個注文してくれた。       
            

直径5cmくらいある特大の小龍包のような饅頭だった。
餃子の中身のような具を厚い衣で包んであり、焦げ目が入って固く焼いてある饅頭だ。

歯ごたえある焼き饅頭6個は、食べごたえがあったものの、すんなりと完食した。
香ばしい味と肉と野菜などの絶妙な饅頭の美味さは印象深かった。

同時に注文したガイドおすすめのスープは、中国料理らしくないカレー風味だった。
       
     

あっさりした味ながら癖のある妙なカレー風味だが、カレーが全部の味を支配しているわけでもなく、これも有りだとうなずきながら賞味した。
カレー風味と言っても、辛いカレー味でないので、あっさり味だから口にカレー味が残らないのは物足りない気のした。

中国料理にカレー味の中華スープがあるとは知らず、こんな珍品?に出会えたのはラッキーだった。

上海の中国料理 その3(香港料理)

2014-04-04 12:15:09 | 旅行
上海駅近くの蘇州河沿いに、ギャラリーが150以上も連立する集合体のM50という地域がある。

M50の上海風月舎画廊で3月11日から4月8日まで木版画展を開いている。
初日に訪ねると、画廊のオーナーがわざわざ呼び集めた上海のアーティストとの会場での交流と、香港料理店での会食の機会を設けてくれた予期しない歓迎に感動した。

その会食で、歓談しながら盛り沢山な香港料理を堪能した。
上海で香港料理は意外だったが、集まったアーティスト達のとっておきの「大馬頭香港」という上等な店だった。
小雨で気温が低かった昼間の宴は、美術談義で熱っぽく盛り上がった。

    
         大馬頭香港

最初に運ばれた料理でおしまいかと思ったが、3回に分けてどんどん運ばれてくる料理の豊富さに驚いた。

                      最初の料理   
            
     
        次々と増えだす料理       
         
何という料理で、味はがどうなのかかわからずまま味わったが、通訳してもらったり筆談だったりの歓談の合間の料理にしては多過ぎの量だ。
            
        又々加わった料理

どの味も上品な風味の味付けで、塩気も甘みも丁度いい加減で辛みなしなのが特徴のようだが、文句無しに気に入った。
これまでに味わったことのない香港料理に出会って満足したが、会話と同進行で、全ての種類を味会うことはできない惜しい気にもなった。
            
        残ってしまった料理

全部食べる量を注文したのではなく、提供側に気を遣って食べ尽くすことなく残す事が慣習なのだそうで、食文化の違いの一面だ。
もったいないことだが、日本でも有りがちなのは計画性の無い注文とは異なる気配りなのだろう。

アルコールは苦手なので、ソフトドリンクにしたが、冷やしていないビールも少量味わってもみた。
喉ごしまろやかな風味と柔らかい苦みが、日本のビールとの違いなのか違和感がない。
これも又ビールなのかと納得し、こんなビールの存在を初めて知った。

自分が飲む前に、いちいち繰り返しの乾杯は慣習なのだそうで、面倒くさい感じもするが、確かな信頼関係を早く築くのにはいい面もあるなーと感じた。

余談だが、テーブルには灰皿がなく、禁煙なのに他の客が少ないからと、床に灰を落としながら平気でタバコを吸う大胆さには唖然とした。

大声で歓談する昼間からの酒席に同席できて快かった。
陽気なアーティスト達と親しみ深い出会いがあったので、上海に来てよかったと思った。
  × × ×   × × ×   × × ×
4月というのに季節外れの雪降っている。
無風で気温0℃くらいなので湿った思い雪が垂直に降って積もりだした。
初雪の日の気分だが、汚れた残雪と地面が真っ白に化粧されて、雪景色に急変した。
昨年は4月1日に10cm以上の降雪があって吹雪となり、8日と17日にも湿雪が降ったので、春はまだ遠い。


上海の中国料理 その2(ホテルの朝食)

2014-04-03 21:25:36 | 旅行
ほんのちょっとだけ上海をかすったような旅だったが、その目的は中国料理を楽しむためではなく、自分の版画展がメインだった。

中国料理は無知だが、それなりに関心があるので少しは楽しみたいと思ったが、魚頭の土臭い料理で始まった以後も印象は強烈だった。

良質の白飯を主食とする日本人の和食の感覚からすれば、米飯については雲泥の差があるようだ。
中国の米だけではなく、外国米は姿も違うし乾燥の程度も違うから、良質の米飯を食べている日本人にとっては食感も味も違和感があって当然だ。

質の良くない米飯にカレールーをかけたり、チャーハンにしたり、何かとミックスした美味しい料理が発達したのだろう。

中国語はダメだし、どんな料理かわからない中国料理店には入りづらいので、初めての食事はホテルのレストランにした。
ホテルのビュフェスタイルの朝食も多様な種類を3食味わったが、トレーがないので皿の持ち運びが不便だった。

唯一美味しかったのはおかゆだったが、その他でこれぞ中国料理という種類が少ないのはなぜなのだろうか。

西洋人の客も多いのに、どのパンも外観だけでまずいし、カリカリに焦げ過ぎのベーコンなど、全般的に洋食の質は良くないが、目の前で焼き方がオーダーできる卵焼きは、好みの焼き方で食べられるので好評のようだった。

             左は洋食の一部 右はおかゆ

他のどの料理も老人向きにはいいが、全体に薄味で深みに欠けるし、フルーツやデザート類も甘味は薄いのが物足りない。
上海料理の特徴なのか、塩味や甘味が少ないのは健康のためなのかは知らないが、街中で行き交うスリムな人々はそのせいなのだろうか。


上海の中国料理 その1(XO醤魚頭煮込)

2014-04-01 00:02:05 | 旅行
ひとり旅で苦手なのが食堂を選んで一人で食べることで、しかも初めての大都会上海でのことだから、まずは夕食をホテルのレストランで食べてみた。

若いウエイターの説明にしても、中国語はダメだし英語も通じないので、写真入りの漢字のメニューから選んだ。

とりあえず飲み物の注文と思いはしたものの、選びようがないのでウエイターが勧めたジャスミンティー(香片茶10元)にしたが、葉っぱがゴチャゴチャ入ったまま出てきた。
中国人は葉っぱをさけて上手に飲むのが普通なのだと後で知った。

中国の簡体字は読めないので、醤油の醤や魚と読める字が見えたので選んだのがユイタォーと発音する魚料理だった。
        
    

たしかに醤油煮のようなたれ(XO醤)はいい味だが、川魚の頭の部分ばかりのような骨ばかりに思える白身の味は、驚いたことに地面に落としたまま煮たのかと思うような、土をまぶしたような土臭い妙な味にはまいったー。(米飯セットで58元・毛巾と書いておしぼり代が2元)

米飯は、茶碗に丸く盛り上げた仏さんに供えるご飯のようで、ボロボロのまずい味で、米の質の悪さにびっくりだったので、良質な日本の米は格別なのだと再認識した。

最初に選んだ中国料理の一食目からハズレの選択に失望し、この先が思いやられてた。