秋口から、一桁の低温と最高気温の差が大きかったせいなのか、平年と比べて今年の紅葉は特段と美しい。
毎日のように往来する国道12号線から道道937号上雨粉台場線に進入する道路は、谷間の両側が見事な紅葉でお気に入りの道路だ。
昨日は、せっかくの奇麗な紅葉が小雨の暗い曇天で冴えないし、鮮やかで明るい黄色い葉で輝いているはずの木々は、落葉が終りかけていた。
今日は、予報通り旭川地方は早朝の気温が1℃だったが日中は14℃だった。
天候は、昨日の寒くて曇天とは真逆で一日中晴天だったから、雪の冠った大雪山連峰がくっきり見えていた。
輝く錦秋を鑑賞するため、そのお気に入りの道路へ行って見た。
明るい黄色い葉は落ちた後だったが、木々の種類が混合した紅葉は、贅沢にも思える独特な色彩構成で、まさしく絢爛たる錦秋だ。
毎年このような美しい紅葉の光景になるとは限らないから、刻を止めて心にプリントして保存して置きたい気になってしまう。
もっと早い時期であれば、これに黄緑や明るい黄色が入り交じって、錦のまばゆさが倍増するのだが、その時期に撮影する機会を逸したことが残念だ。
自然の恵みに感謝しつつ、うっとりする美しさに浸りながらゆっくり歩いて鑑賞する感動の時間は、秋の至福の刻だ。