チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

国際新約聖書学会@モントリオール

2016年08月09日 23時32分54秒 | Weblog
第71回国際新約聖書学会(Studiorum Novi Testamenti Societas = SNTS)学術大会が平成28年8月2日(火)から5日(金)まで、カナダ・モントリオールのマギル大学で開催され、私も参加してきました。

モントリオールまでは、広島空港から羽田→トロント→モントリオールと飛行機を乗り継いで行くのですが、途中空港での乗り継ぎ時間なども含めると、20時間ほどかかってしまいました。広島を午後2時前に飛び立ったのですが、トロントでは予定の飛行機に乗り損ね(入国審査などに意外と手間取った)、モントリオールに着いたのは夜9時でした。仕方なくタクシーに乗って(街中までは40カナダドルの固定料金。3200円くらい)、マギル大学に隣接する宿舎(学生寮が夏季休暇中は一般開放されている)にたどり着きました(帰りは街中から空港バスに乗りました。これだと10ドルで行けます)。

カナダだから涼しいかと思っていたら、意外と暑く、日中は30度近くまで気温が上がり、湿度も高くて蒸し暑い。夜は多少マシになりますが、部屋にエアコンがなかったので、毎晩寝苦しい夜を(時差ボケも手伝って)過ごすハメになりました。他方、大学の教室などは、効きすぎなくらいに冷房が入っているので、半袖だと寒い思いをすることになります。

月曜の夜に着いたので、火曜夕方の総会(1)が始まるまでの間、ちょっと大学内などを散策しました。

正門。夏休み中なせいか、ずっと工事をしていて、出入りが制限されていました。


正門を入ってまっすぐ行くと

どことなく、母校関西学院のキャンパスを思わせるのですが、ここマギル大学は、第4代院長 C. J. L. ベーツ先生がかつて学んだところということを考えれば、納得もいくというものです。

しかしマギル大学は関西学院と違い、この1本道の両脇に木陰と芝生が広がっています。


キャンパスのすぐ前には高層ビルが建ち並び、大学はまさしく都会のオアシス(古くさい言い方ですが)の様相を呈していました。


芝生にはリスが。


キャンパス内には博物館もあります。


この景色の中を毎日行き来しながら学会に参加してきました。今回は、セミナー(分科会)での研究発表も当たっていたので、普段以上に緊張しつつの参加でしたが、同じアジアから参加している友人たち(日本からは最近ずっと自分一人ですが、韓国や香港、インドなどから続けて参加している仲間とすっかり顔見知りになり、仲良くしてもらっています)で構成されたセミナーだったこともあり、議論の時間も楽しく過ごすことが出来ました。

今回は、観光の時間が取れなかったため、モントリオールの街中をあまり見ることなく帰ってきてしまったのですが、次に行く機会があれば、観光優先にしたいと思います。学会の中身については、来年8月頃発行予定の『新約学研究』(日本新約学会発行)2017年版=第45号にて報告するつもりです。