チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

ウィーン滞在記(その7)

2009年08月25日 22時12分33秒 | Weblog
他にも、リングシュトラーセ内の教会をいくつか訪れたのですが、教会の写真は前回で止めにして、ウィーンに行ったらやはり外せない、シェーンブルン宮殿王宮に触れておきたいと思います。

シェーンブルンには、ウィーン到着(そしてケバップとビールを楽しんだ後、爆睡)の翌朝行ってみました。前日の午後から天気が悪く、この日も朝から雨降りでしたが、せっかくなので思い切って、地下鉄を乗り継いで出かけたのです。これが功を奏しました。

冒頭の写真でおわかりのように、天気が悪くて、写真の出来映えもよくありません。そんな中でも、バスで押し寄せてくる団体客、そして自分のような個人の観光客が朝から次々と宮殿目指して歩いていきます。


チケットブースの行列。宮殿は朝8時半から開いています。到着したのは9時半頃だったでしょうか。

もし王宮も行くつもりなら、Sisi Ticket というコンビの入場券を買うのがお勧めです。シェーンブルンだけの入場券は、EUR 9.50/12.90(全体を見るなら後者)で、王宮の方は EUR 9.90。Sisi Ticket は EUR 22.50ですから、そんなに割安になるわけではないのですが、このチケットがいいのは、シェーンブルンで待たずに入れるということです。他のチケットは、入場時刻が定められていて、その時刻にならないと入れません。シェーンブルンは、だんだんと混んできますから、入場時刻を決めて、入場者数を制限しているのでしょう。

Sisi というのは、皇帝フランツ=ヨーゼフ1世(1830-1916)の妻エリーザベトの愛称です。宮殿は、女帝マリア・テレジア(1717-1780)の時に完成しました。「会議は踊る、されど進まず」のウィーン会議(1814-15)が開かれた場所としても有名です。1996年に世界遺産に登録されています。

中では、オーディオガイドを無料で貸してくれるので、それを耳に当てながら進んでいきます。日本語版あり。

昼近くなって、チケットブースのところまで戻ってくると、チケットを買うための行列は、信じられないくらい長くなっていました。後ろ1/3くらいは、建物の外まで出てしまい、傘をさしながら待つという有様。シェーンブルンに行くなら朝早めの出発がお勧めです。



王宮(ホーフブルク宮殿)に行ったのは、帰国の日の朝でした。つまり、シェーンブルンで始まり、ホーフブルクで終わったウィーン滞在ということになります。ホーフブルクは、シュテファン大聖堂から歩いて5分もかからない場所にあります。現在は、連邦大統領の公邸にも用いられています。




ブルク門(Burgtor)。

13世紀頃に作られ、ハプスブルク家の王宮として使われたこの宮殿、いろいろな建物が増築された結果、非常に複雑な作りになっています。教会や乗馬学校もその一部です。先ほどの Sisi Ticket で、皇帝の部屋、シシィ博物館、宮廷銀器コレクションが見学できます。こちらもオーディオガイドと共に見学コースを回ります。


新王宮。この中には国立図書館、民俗博物館、武器・楽器博物館などが入っています。お目当ての一つだったパピルス博物館もこの中に入っていたので、ここだけは、シェーンブルンを訪れた日の午後に行きました(学会が見学プログラムを準備してくれていたのです)。

さて、ウィーンで撮った写真もそろそろ底が尽きてきました。次回は、学会で感じたことを少し書いて終りにしたいと思います。