山水図鍔 運齋壽一
山水図鐔 銘 文久二運齋壽一(花押)
近江八景図の一部を見るような、古典的な題材に取材した作。耳を額縁のように高く仕立て、その中に収められている絵画のように表現している。遠く眺める急峻な山とそれを包んでいる雲の様子、松樹など植物の描法に東龍斎派の個性が窺いとれる。特に雲間から覗き見るような構成に注意されたい。副士繁雄先生のまとめられた資料を拝見すると、壽一(としかず)は清壽の門人。地鉄鍛えは埋忠政秀の手になるもので合作。「宗義図應好」と添え銘がある。
山水図鐔 銘 文久二運齋壽一(花押)
近江八景図の一部を見るような、古典的な題材に取材した作。耳を額縁のように高く仕立て、その中に収められている絵画のように表現している。遠く眺める急峻な山とそれを包んでいる雲の様子、松樹など植物の描法に東龍斎派の個性が窺いとれる。特に雲間から覗き見るような構成に注意されたい。副士繁雄先生のまとめられた資料を拝見すると、壽一(としかず)は清壽の門人。地鉄鍛えは埋忠政秀の手になるもので合作。「宗義図應好」と添え銘がある。