藻貝図鍔 古金工
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藻貝図鍔 古金工
赤銅地高彫金色絵。背景には古拙な魚子地を施している。この鍔における彫刻手法としては、高彫に大小の点刻のみ。稚拙な魚子地であれば、魚子地は揃わずにいっそう砂浜に見えてくる。高彫された貝と藻草の表面にも点刻が散らされている。天地左右に配されているのは岩であろうか、この表面にも点刻があり、粒の大きさや布置を変えているのが良く分る。興味深いのは切羽台に打ち施されている点刻。無造作に散らされているように思えるが、唐草状に連なっているのが判る。その単に打ち込んだ小穴の周囲には魚子地と同じ鏨になる点刻が蒔かれており、装飾に工夫が凝らされていることが判る。頗る面白い作例である。66.5ミリ。
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藻貝図鍔 古金工
赤銅地高彫金色絵。背景には古拙な魚子地を施している。この鍔における彫刻手法としては、高彫に大小の点刻のみ。稚拙な魚子地であれば、魚子地は揃わずにいっそう砂浜に見えてくる。高彫された貝と藻草の表面にも点刻が散らされている。天地左右に配されているのは岩であろうか、この表面にも点刻があり、粒の大きさや布置を変えているのが良く分る。興味深いのは切羽台に打ち施されている点刻。無造作に散らされているように思えるが、唐草状に連なっているのが判る。その単に打ち込んだ小穴の周囲には魚子地と同じ鏨になる点刻が蒔かれており、装飾に工夫が凝らされていることが判る。頗る面白い作例である。66.5ミリ。
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