今回抜栓したイタリアワインは、ヴィッラドリアのバローロ(Barolo)2007年です。この年はブドウにとって非常に天候に恵まれた年でした。以前にも触れましたが。バローロとバルバレスコは2000年に入りワイン造りに原点回避のような現象が起こっています。このカンティーナのバローロは一貫して大樽で熟成をされますが。資料を見る限り、仕事の変化については触れていません。相変わらずの仕事をしているのだろうと思い。そろそろ、下降線が始まる時期に入ったのか、飲み頃が始まったのか確認のために味わうことにしました。それがいい意味で期待をはずしてくれています。旧態然とした仕事を何も考えずに、している訳ではなく。トレンドをしっかり捕まえているワイン造りをしていることがワインを通して窺うことが出来ます。これはもう、モダンバローロと云ってもよさそうだと思います。コメントを大幅に以下のように変えました。しかし、ネッビオーロのクローンについては、どのクローンが使われているのか解りません。資料用に書き置きしていると思ってください。
「複数の畑のネッビオーロ(ミケット、ランピア、ロゼ)を大樽で24ヶ月間の熟成をされます。凛とした心地よいエーテルの香りに、特徴的な色あせたバラとスミレの香りにクローブ、シナモン、桑の実、オレンジピールの香り。すっきりと引き締まり滑らかな飲み口。骨格のしっかりとしたボデイに、調和のよい重厚で柔らかな果実味、密に引き締まった芳醇なタンニンと滑らかな酸、心地よい苦みは、熱く力強く鬩ぎ合いながらもバランスのよいグルーヴ感があります。」